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海外のスポーツ業界情報を知る②

こんにちは、PLMキャリアです。

前回に引き続き、海外のスポーツ業界の情報をお伝えいたします。
世界のスポーツ業界の潮流から今後の皆様のキャリアに活用できるヒントがあるかもしれません。

今回は、最近公開された「7つの2025年スポーツメディア予測」の一部をご紹介いたします。興味のある方はぜひ、原文でもお楽しみください。

1.NBAメディアパートナーはレブロン・ジェームズを追う

NBAレイカーズのレブロン・ジェームズは12月30日に40歳を迎えました。先日、引退について言及した際には、スポーツTV業界の関係者たちの注目を集めました。「正直なところ、そんなに長くプレーするつもりはない」と、ジェームズはグリズリーズ戦後に語りました。「何年になるかは分からない。1年か2年か、どうなるか分からないけど、この前も言ったように、限界までプレーするつもりはないんだ。そういう人間にはならない。コートに立ちたいだけで、ゲームを軽んじるような人間にはならない。それが自分ではないから。」

ジェームズがテレビ業界での未来を考えるには、タイミングが完璧です。2025-2026シーズンから、『NBC/Peacock』と『Prime Video』が『ABC/ESPN』とともにNBAの米国メディアパートナーになります。「Chosen One」があと1~2年プレーするとしても、メディア企業は来年には彼を獲得しようと競争を始めるでしょう。そして、彼がまだ現役選手でいる間に契約を結ぼうとするはずです。「トム・ブレイディの次に大きな獲得対象はレブロンだ」と、あるスポーツTV業界の幹部は予測しています。

<背景解説>
NFLを代表する選手の一人であり、アメリカ史上最も偉大なアスリートと評されるトム・ブレイディは引退後、2024年から『FOX Sports』の解説者として活躍しています。

2024年7月に発表された2025-26から2035-36までの11シーズンの新たな放映権では、『NBC/Peacock』、『Prime Video』が新規メディアとして契約締結、『ABC/ESPN』が契約更新となっています。レジェンド選手の去就と引退後のキャリアについて水面下で激しい競争が巻き起こっているのかもしれません。

2.NFLの国際試合の米国向け放映権

NFLは、新たな高収益の放映権パッケージをゼロから作り出すのが非常に巧みです。リーグはイギリス、ドイツ、その他の国での国際試合の米国向け放映権を販売する方向に向けた第一歩を踏み出し、このパッケージは年間10億ドルから15億ドルの価値を生み出す可能性があります。

『Prime Video』は「サーズデーナイトフットボール」で成功を収めており、有力な候補となるでしょう。しかし、Netflix、Apple、Googleのようなストリーミングプラットフォームを持つ他のテクノロジー企業にとっても、NFLビジネスを拡大する絶好の機会となるかもしれません。NFLコミッショナーのロジャー・グッデルが、初の国際スーパーボウルをエサにして入札価格を引き上げるのでしょうか?

<背景解説>
NFLの国際進出の歴史は古く、2024-25に17シーズン目を迎え、合計5試合(サンパウロ・ブラジル、ロンドン・イギリス、ミュンヘン・ドイツ)が行われる予定。オーナーたちはすでに8試合まで許可しており、2025年シーズンにスペインのマドリードで試合を開催することを発表しています。2007年にインターナショナルシリーズが始まってからは、イギリス、ドイツ、メキシコ、ブラジルの4カ国で試合を行っています。

本予測ですが、アメリカスポーツ業界の放映権パッケージ販売の妙を感じます。需要があることが前提なのですが、NFLは強者の戦い方で、「国際試合の米国向け放映権」という新たな権益を作り出し、稼ぐ機会を創出しようと試みているようです。NBAのスター選手、レブロン・ジェームズ選手の去就は注目ですね。また、NFLの国際進出が古くから実施されていたことには驚きました。MLBも近年、ロンドン、韓国、メキシコで公式戦を開催し国外マーケット開拓していますし、2025年はついに東京で公式戦が開催されます。


2回にわたり海外のスポーツ業界の情報をお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか?スポーツ業界への視点、スポーツビジネスの切り口、考え方など、皆さまの情報収集の参考にしていただければと思います。



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