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【目指せソムリエ! #3】ワインってどんなお酒なの?
はじめに
暗記は同じ範囲を何度も何度も繰り返しする事で理解が深まり、記憶が定着していきます。なので、まずソムリエ試験の内容をがっつりと入る前に、ワインについて&これから学んでいく産地についての説明を3回にわけて軽〜くサクッッと説明していきたいと思います!
ソムリエ教本にも書いていないような基礎から紹介していきますので、ある程度知識があるところから始める方はすっ飛ばして下さい!
蛇足ですが、私が参考書や実用書などの本を読む時はまず目次を読み、続いて全てのページのリードに目を通し、その後に本文を流し読み、さらにしっかり読みたい場合はしっかり本文を読んでいます。小説やエッセイは例外ですが、雑誌などもそんな感じで最初にパラパラ〜と読んで興味があるところはより深く掘り下げます。
そうすると、とりかかりのハードルがだいぶ下がりますし段々と解像度が上がってきて、容易に内容を取り込んでいく事が出来ます。
この"目指せソムリエ!"では、このような流れで進めていきたいと思います。
①まずは要点をかいつまんでさわりだけ (全3回)
②ワイン概論、各国を掘り下げて全体を理解しながら暗記
ワイン概論▶︎ヨーロッパ主要国▶︎ヨーロッパ以外の主要国▶︎その他
③数字や人物など細かい暗記のおさらい
1回読めば忘れないよ〜という天才型の人には効率的ではないかもしれませんが、記憶に定着させる為には反復がとにかく大切!"3歩進んで2歩下がる”を繰り返して少しずつ確実に進んでいきましょう。
今回は、ワインとはどういったものなのかをまとめてみました。ソムリエ試験では今回の内容は基礎となり、更に詳しいワインの特性、栽培、醸造に関して学んでいきます。
ワインはいつからあるの?
ワインは紀元前6000年頃からの歴史があります。ソムリエ教本によると、まずジョージアでワイン造りが始まり、紀元前4000年頃にはギリシャで、紀元前2000年頃にはイタリアでワイン造りがされていたという記録が残っています。
ワインといえばフランス!なイメージが強いですが、フランスでワイン造りが始まったのは紀元前6世紀頃とされています。
ヨーロッパではキリスト教の普及とともにワイン造りが広がっていきます。キリスト教のミサとワインは切り離せない関係。当時は国家が教会や修道院にブドウ畑を寄進する事もありました。
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ちなみに、日本で最初のワイン造りに関しては諸説あるのですが、今でもワイン産地として有名な山梨県勝沼町で718年に始まったという説と1186年に始まったという説があります。日本でも奈良〜鎌倉時代の頃からワインを造っていたなんて驚きですよね!
ワインはどうやって造られるの?
まずワインは、ブドウ果汁に含まれる糖分を酵母がアルコール発酵をして、エチルアルコールに変える事で出来るお酒です。
同じ醸造酒(蒸留せずにアルコール発酵のみしたお酒)でも、ビールの基本原料は麦芽、ホップ、水。日本酒の基本原料は麹と水。複数の原料をブレンドする事が必要なのに対して、ワインの基本原料はブドウのみです。水分すら添加しません。
ワイン造りは美味しいブドウを育てる事が必要不可欠で、農業ありきです。いわば、ワインは農作物とも言えるのです。
どんなに偉大だと言われる醸造家さんでも、品質の良くないブドウから美味しいワインは造れません。良いワインは良いブドウからのみ造られるのです。
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その為、ブドウの出来はワインにとって非常に重要で、ブドウの個性はワインの個性のひとつとなって現れます。
ブドウのみから造られるのに薄黄色や桃色、赤い色の液体となり酸っぱかったり甘かったりシュワシュワしていたり・・なんだか不思議ですよね。
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ブドウのみで造られているからこそ、
「何という品種のワインなのか」
「何処で育ったブドウなのか」
「どんな栽培方法で育てられたブドウなのか」
そういった事がとてもとても大切になってきます。
ワインの特性
ワインは香り成分のヴァラエティがとても広いお酒です。
なんと、ワインには数千以上もの香り成分が含まれているといわれています。
例えば、果実の香り、花の香り、スパイスの香り、そして野菜や、なめし皮、キノコ、タバコの香りがするようなワインもあります。
これは使用されているブドウ品種や、造られている産地によって香りが異なってきます。ここはワインのとっても楽しいところです!
また、香水のように時間が経つと少しずつ香りが変化していきます。
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最重要ブドウ品種
特に重要な6品種はこちら。この6品種は世界中で栽培されているブドウで、2次のブラインド試験でも最も頻出で押さえておかなければならないブドウ品種です!
白ブドウ
シャルドネ・・・世界中の産地で栽培されている、白ブドウの王様ともいえるブドウ品種
ソーヴィニョン・ブラン・・・爽やかな酸味が特徴な香りの豊かなブドウ品種
リースリング・・・ドイツ原産の繊細で気品のあるブドウ品種
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黒ブドウ
カベルネ・ソーヴィニョン・・・温暖な産地向きのしっかり赤ワイン用のブドウ品種
ピノ・ノワール・・・冷涼産地向き、果皮が薄くエレガントな赤ワインを造るブドウ品種
シラー・・・スパイスや皮の香る個性的で野生味のある赤ワインを造るブドウ品種
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最近はお菓子や缶酎ハイでもシャルドネ味、ピノノワール味なんてものを見かける事もたまにありますね〜!
リアル講座のブラインドテイスティングでは、この6品種を中心に出題していきます!
赤ワインと白ワインの造り方の違い
白ワインは通常ブドウの果粒を絞って果汁のみで発酵を行うので、果皮からはタンニン(渋み)があまり出ず、スッキリとした味わいになります。黒ブドウで皮を漬け込まずにすぐ絞って果汁のみ発酵させると、白/ロゼワインになります。
赤ワインを造る際は、果汁のみでなく果皮とともに発酵を行います。色素やタンニン(渋み)が抽出されるので深みのある赤ワインになります。白ブドウでこのように果皮を漬け込んで発酵させると、白ブドウの皮から同じように色素やタンニンが抽出され、オレンジ色の白ワインになります。
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まとめ
今回は、日常的に関心を持ってワインを飲んでいる方にとっては少し簡単だったかもしれません。ここが基礎となります。
次回はワインの生産地域について2回にわけて解説をします!
2月からしっかりと勉強していれば、夏は問題を解くのが楽しくなっているはずです♪ もう少ししたら暗記が鬼のように出てきますが、今は楽しく知識を深めていきましょう!