【働きがい創造企業に学生がインタビュー#06】『雇用することがゴールではない』~JKホールディングス株式会社の障害者雇用〜
こんにちは!学生インタビュアーの原田です。
今回は、JKホールディングス株式会社に勤務する原隆史様、千葉璃津子様にインタビューを行いました。
|プロフィール
原隆史様
人事部 D&I推進課(ダイバーシティ&インクルージョン推進課)
入社のきっかけは、人間味のある会社と感じたから。人事部では、従業員エンゲージメント向上を目的として、女性・シニア・外国人・障がい者等の活躍を推進しています。
千葉璃津子様
人事部 D&I推進課(ダイバーシティ&インクルージョン推進課)
入社のきっかけは、人を見てくれる会社だと感じたから。人事部では、従業員エンゲージメント向上を目的として、女性・シニア・外国人・障がい者等の活躍を推進しています。
|JKホールディングス株式会社とは
大手ハウスメーカー・ビルダー様から地域密着の中小販売店様・工務店様まで幅広い顧客を対象にした建材・住宅設備の専門商社です。住宅設備商社としては国内1位の売上高を誇っています。
また、障害者雇用にも積極的に取り組んでいます。
Q.障害者雇用において大切にしている考え方は?
(原様)
「法定雇用率はただの手段であり、ただの数字。重要なことは、働きがいのある組織でやりがいを持って働いてもらうことです。
『雇用することがゴールではない』という考え方を持って障害者雇用を行っています。」
Q.障害のある方の働きがいは?
(原様)
「障害のある方には、様々な職場や働き方を提供しています。その中で、ハーブを活用した販促物を生産するメンバーが10名ほど在籍しています。先日東京ビッグサイトで開催させていただいたジャパン建材フェアでは、ハーブバスを販促物として配布しました。お客様と直接触れ合うことで、会社に貢献しているという実感が生まれ、働きがいにつながっていくと思います。」
Q.障害者雇用の業務切り出しに向けて取り組んだことは?
(原様)
「今までは、定着率が低いという切実な課題がありました。理由は様々ありましたが、障害者雇用への理解不足、OJTの難しさ、個性や特性と仕事とのマッチング不足などが大きな原因と考えました。このままでは、受け入れ側も働く側も幸せになれません。そこでD&I推進課で障害のある方を雇用し、様々な部署から業務を請負い、生産性向上に寄与するための取組を始めました。」
Q.障害者のある方達の活躍の場ができたということですか?
(原様)
「各部署から様々な業務を請け負うことで、業務効率化を促進し、障害のある方は活躍の場を広げています。業務品質をしっかりと確保することで、障害者雇用への理解も進み、両者にとって喜ばしい状況が生まれてきています。障害者雇用は、雇って終わりではありません。弊社では、多様な人材が活躍できる環境を築き始めています。」
Q.障害者雇用の課題と目標は?
(原様)
「D&I推進課での雇用を拡大することで、社内で障害者の方とのコミュニケーション量が減る可能性があります。障害者雇用に対する理解が減ることは、ダイバーシティ&インクルージョンを推進するにあたっては大きな阻害要因になり得ると考えています。そこは大きな課題として認識し、業務品質の向上、成果の見える化を継続していくことで、働きがいを高めていきたいと思います。」
Q.障害のある方の入社後のサポート・研修は?
(原様)
「仕事の内容が何に繋がっているのか目的、意義は逐一伝えるようにしています。その仕事が与える影響や、その先に存在する利益や業界構造など難しい内容も伝えるようにしています。」
(千葉様)
「昨年度は、アンガーマネジメントの研修に参加してもらいました。『こんな思考方法もある』ということを学び、個性を認めあう大切さを伝えています。」
Q.障害者雇用を広めるために、社会全体や会社としてすべきことはありますか。
(原様)
「障害のある方がどうすれば活躍できるのか?、障害者の方々を受容し、それぞれの特性や強みを理解した上で、適材適所の考え方を議論していくべきだと思います。障害者雇用を実践して、成功事例を細かく積み上げていく。
そして、成功すれば、情報発信をし、障害者雇用への理解を深めてもらう。
このように社会全体で活動を続けていくことも必要になってくると思います。」
学生インタビュアーの感想まとめ
障害を持つ人々が最大限の能力を発揮できるようサポートする試みに、障害者の方への思いやりが伝わり、感動しました。
「障害のある方を雇うことがゴールではない」という強い問題意識から生まれた様々な取り組みに触れることができ、大変貴重な機会になりました。
|会社概要
本社住所:東京都江東区新木場1丁目7番22号
TEL:03-5534-3711