受講しはじめたらモチベーションが倍に!?PTD第2期受講生×メンター 対談インタビュー
こんにちは、オンラインデザインスクールPLAY THE DESIGNERの長島です。前回の記事では、PLAY THE DESIGNER(以下PTD)の第1期卒業生3名の声をお届けしました。今回は、まさに今最終課題に取り組んでいる受講生・はるなさんと、担当メンター・石井さんとの対談インタビューをご紹介。約2か月間、どのように2人でスキルアップに取り組んできたのか紐解きます!
※メンター石井宏樹さんの個別インタビューはこちら。
■受講の決め手は「活躍中のデザイナーから直接学べること」
ーーよろしくお願いします。はじめに、PTDを受講しようと思った理由を教えてください。
はるな:第1回のライブデザインイベントに参加して、ほぼ即決で受講を決めました!ツモマーさんが担当で「サインアップ画面を作る」というテーマでしたが、ああいった形で説明をしながら教えてくれるライブデザインは初めてで。世の中で活躍しているデザイナーさんから直接教えてもらえる環境に魅力を感じたことと、15万と価格も安かったのが決め手です。
ーー職場では、そのように教えてもらえる機会は少ないですか?
はるな:現在デザイナーの先輩がいないので、独学で勉強したり、勉強会に参加してみたり、知り合いのデザイナーに見てもらったりしていました。でも基本的には、全て自分の判断でやらないといけない。先輩がいないと指摘してもらえることもないし、自分の得意不得意が何なのかもわからない状態でした。PTDでは、そうした部分も見つけられるといいなと思っていました。
◇カウンセリングで感じた課題を専用カリキュラムに反映
既に幅広く対応出来てはいながらも、重要なところが抜けているのも感じたので広めのカリキュラムを組みました。基本を大切にして、きちんとやってきたデザイナーだからこそぶつかる課題や見直すべき課題を設定。課題への取り組みや学習意欲も高く、知識も兼ね備えていたので、あとは出来ていない部分をカバーしつつ伸ばせるところを伸ばすイメージで作成しました。(ツモマー)
■実践的スキルの習得を、進捗に合わせてサポート
ーー初回の授業は5月の後半でしたね。不安や緊張はありましたか?
はるな:楽しみな気持ちの方が強かったです!課題をいただき、それを作って提出してから授業にのぞみました。
石井:課題がかなりきちんと出来ていたので、「もう教えることないかも…」と焦りました(笑)。話してみるといくつか見えてきたので、もちろん時間が余るということは無かったですが。
はるな:「こういう案もあるよ」と他のやり方を教えていただいて、色々なパターンがあることをまだ自分は知らないんだなと感じましたね。
石井:前日に課題を提出してもらうので、授業ではそれをみて気になる所や直した方がいいところをまとめて伝えています。人によっては基本的なことを教えただけで授業時間が終わってしまうケースもありますが、はるなさんとの授業ではより実践的なやり方について話すことが多かったですね。
◇カリキュラムは習得状況に応じて適宜変更
初回の授業後に「課題の取り組みへの完成度が高いね」と石井君と話しました。難易度をあげたほうがいいかもしれないということで、2回目では様子を見て、最終的に3回目の授業からより難易度の高いカリキュラムに変更しました。(ツモマー)
ーー課題には毎回どのように取り組んでいますか?
はるな:毎回課題が難しくて試行錯誤しています!事前にインプットを沢山してから課題を作り、その過程で勉強した内容を試してみる。授業では、それがあっているのかどうか、現場ではどうなのか等について質問をしたり、アドバイスをもらったりしています。
事前のインプットでは、自分がまったく知らない内容も出てきました。4回目の授業は「HIG(ヒューマンインターフェースガイドライン、以下HIG)を理解して、それをもとに作ってみよう」がテーマで、まずは読んでみるところから始めました。インプットして、作ってみて、作りながら分からないところをまたインプットして、提出する。毎回参考になる本や記事のURLを教えてくださるので、そこからさらに関連する情報を調べるようにしています。
ーー課題は石井さんが作っているそうですが、どのように設計しているんでしょう。
石井:まずは飽きないように、様々なジャンル・パターンで出すようにしています。例えば、アクセシビリティが大切な公共向けのテーマについての課題を出したら、その次はファッション系の尖った課題にしてみたり。
また、既存のアプリと近いものだと「あのアプリでいいじゃん」と考えてしまうので、そうならないようにしています。例えば、チャットアプリだと「LINEでいいじゃん」となり、LINEから変える理由がなく、トレースして終わりになってしまう。そのため、あえて機能をニッチなものに絞っています。そうすることで自分で考えなければならない要素が増えて、ユーザーが狭くなる分トンマナは決めやすくなるんです。
これまでに業務でも課題を出すことがありましたが、例えばコンポーネントを作ってほしい課題でも、その手前で迷ってコンポーネントまでたどり着かないといった問題も多く、抽象度の高いお題で作る方が迷ってしまわないように気をつけています。
はるな:難しいと感じるのは、まさにその「自分で考える」部分が多いからかもしれません。つまづくこともありましたが、オリジナルのサービスを作るための考え方を吸収できました!
ーー出来栄えに自信のあった課題、なかった課題などはありましたか?
はるな:前半は自分の得意な分野が多くて「出来たぞ!」と思えていたのですが、後半になるにつれ、出来ていないところをピックアップして課題を作ってくださっていたので、全然出来なくなっていきました(笑)。リサーチからUIデザインまで広く取り組んだからこそ、「自分が出来ていないこと」に気づけたのかもしれません。
石井:授業の中で「この辺が伸びるといいな」と感じたところや、実務で必要そうなところを課題にしていますね。はるなさんの場合、基本はかなり出来ているので、実務で使えるように「これを本当にユーザーに使わせられるのか」「これを本当に開発するのか」といったレベルで細かくアドバイスするようにしています。
■憧れの存在は担当メンター!二人三脚での学習でモチベーションが倍に
ーー現在は最終課題に取り組んでいるところだと思いますが、どのような感じか少しお聞きしても良いですか?
はるな:現在は自分でテーマを考えている段階で、「遊ぶ時に計画を立てたり、スポットを見つけたりするアプリ」で作ろうと思っています。いくつか案を考えた中で、「UIを作るのが面白そうかどうか」と「マネタイズを考えた時に一番現実的なもの」という2点で選びました。
石井:そこは自分のアドバイスです。UIのコンポーネントを作りこんでいく時に、実務で一番困るのが「どんどん崩壊していく」こと。理想的なものしか作っていないと一生その悩みに当たらずに終わってしまうので、リアリティを出してもらう方がいいなと考えました。
◇UIデザインにおける耐久性と汎用性を身に着ける
UIにおいては、「耐久性と汎用性をどれだけ出せるか」が重要だと考えています。どんな追加要件や新しい要素が来ても、壊れず、破綻しないこと。それをなるべく早くスマートに作ることがUIの醍醐味です。(ツモマー)
ーー最終課題の出来上がりが楽しみです。約2か月学習してきましたが、自分なりに変化を感じる瞬間はありますか?
はるな:かなりあります!考えるスピードがあがり、昔より深く考えられるようになったと感じています。自分の得意不得意もわかり、「ここで時間がかかる」といった見通しも把握できるようになりました。
ーーはるなさんが自分で感じている「苦手なポイント」は何ですか?
はるな:ゼロイチでテーマを考えるところ。テーマをもらってUIを作るのは得意ですが、例えば「ジャーニーマップを作る」などの部分が弱いなと実感しました。最終課題は大苦戦していて、全然終わっていません(笑)。でもこれが教えて頂いたことの集大成となるので、いいものを作れるように頑張ります!
ーーはるなさんはPTDのライブデザインイベントにも参加してくれていますよね。その学習意欲はどうキープしているのでしょう。
はるな:実はPTDの授業を受けはじめて、これまでの倍ぐらいにモチベーションがあがったんです。すごい人をみたら「その人になりたい」と思うタイプなので、石井さんに憧れてしまいました!(笑)。もともと自分で学習しないといけない状況で頑張っていましたが、これからもたくさん勉強しようと思っています。
石井:授業を毎週受けていても、事前に勉強してきたかどうかで、かなり得られるものは変わります。はるなさんはきちんと準備してきてくれているので、非常に有意義に使えていると思います。
はるな:ほんとに毎週、この時間のために生きています!
石井:とても嬉しいですね(笑)。毎回、先週教えたことをきちんと吸収してくれていて、成長を感じています!
■出来ないことを知ることで、デザイナーとしての選択肢を広げる
ーーあと2回で授業は修了になりますが、卒業後はこんなデザイナーを目指したいなどのイメージはありますか?
はるな:デザイナーとしてのスキルアップは、これからも継続して続けていきます。「もっと上がある」ということを常に意識したいと思っています。
これからのステップとしては、石井さんにとても憧れてしまったので、石井さんを目指したいです!(笑)。授業の中で感じたのですが、スキルの幅がとても広いなと。デザインだけでなく、英語も読めて、何でも知っている。「デザイナーって、こんなに幅広く色々なことを知らないといけないんだ」と痛感しました。幅広く色々なことを吸収して追いつきたいです。
その意味では、PTDを受講したことでデザイン以外の部分にも目が向きました。英語に興味がなくてもいいと思っていたんですが、石井さんが共有してくれるものが英語だったりするので。
石井:HIGは英語しかないので、読まざるを得ないんですよね。僕も必要があったので覚えました。でも、今回デザイナーとしてのスキルもぐんと伸びたし、今後望むのであれば転職もできるはず。自信をもっていいんじゃないかなと思います!
ーーはるなさんは現在インハウスのお仕事なので、クライアントワーク的な課題でも、きっとはじめて知ることがありましたよね。
はるな:今回ブランドのイメージをゼロイチで作る授業があったのですが、すごく難しくてボロボロで(笑)。
石井:ブランドのイメージ資料を作ったのですが、資料はそれが結果ではなくて、そこからデザインを作っていくためのスタートライン。はじめにキーワードを3つ選んでもらったのですが、何のためにそれらが必要なのかを理解するといった部分で、迷ってしまったのかもしれません。
はるな:でもその時に失敗したおかげで最終課題では同じ部分で悩むことがなかったので、失敗してよかったと思っています。失敗したからこそ、色々な質問が出来ました。
石井:こういった資料だけでなく、クライアントワークではクライアントの組織構造を調べたり、担当者についての情報を把握したりと、インハウスとはまた違う部分でデザイナーがやるべき領域がありますね。
はるな:そうなんですね!出来ていないからこそ、出来るようになりたいという意欲がわきます。実際の現場を知らないからこそ、ちゃんと見てみたい、ちゃんとやってみたい。PTDの授業を受けたことで、そういったお仕事もやってみたいと感じるようになったので、これからも色々勉強していきたいと思います!
Interview&Text:Shiho Nagashima
※2021/3/1追記: 新規受付は停止いたしました。
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