「愛人に支払ってる」って思えばいいんでしょ!
先日、会社の後輩が結婚するしないで話が盛りあがった。話を聞きながら、自分の当時を思い返した。。
・・・彼女(今の奥さん)とは、同じ会社の社員同士だった。いわゆる「職場恋愛」だが、部署が違ったし、そもそも首都圏と地方で勤務先拠点も違ったので、出会うまではお互いの存在すら知らない関係だった。
彼女が珍しく出張でこっちに来ていた時に、複数の部署で集まる飲み会があり、彼女も声をかけられて参加していた。私も別ルートで声がけがあって、その飲み会に参加した…と記憶している。
飲み会の席で個々に先輩・上司の間柄だった人から「お前らって同じぐらいの歳じゃないの?!」って唐突にお互い呼ばれたのが、最初の出会いだった。(今となっては、この先輩が仲人ってことになるわけだが)
で、早々に先輩はその場からいなくなり、初対面の2人だけが席に残される展開…だったと思う。同じ会社とはいえ、今まで接点が無かったので、当たり障りのない仕事の話をしてたんじゃないかと。。
でも、営業とデザイナーでお互い職種が違うことが分かり、所属する部署も別々だったから、話をしてみるとやってる仕事の内容が全く違った。当然だけど「仕事の愚痴」や「仕事の大変さ」も共通点は少なく、片方が話をして片方が話を聞くって感じで、お酒だけがすすんだ。。(後に、奥さんから聞いた話では、どうやら私の方がたくさん愚痴を聞いてもらってたらしい…)
話の途中から、ずっと気になることがあった。さっきから彼女はずっと同じ青い色のお酒ばかり呑んでる。。そう、チャイナブルーだ( ´艸`)
「甘いお酒なら、呑めるんだよね~」って言ってたような。。そして彼女は青い色のお酒を飲み続けた。。
長くなりそうなので、、、本題に入る。
この後、色々とあったが、私はチャイナブルーの彼女と付き合うことになった。歳が同じ(正確には2ヶ月ほど姉さん女房)で、お互いの両親もほぼ同世代のせいか、以前にも少し書いた共通の価値観があることは、早いうちから感じ取っていた。付き合い当初から将来は…と勝手な妄想もしていた。
しかしだ。付き合い始めて1年、1年半ぐらいだったか、いよいよ結婚相手として本気で意識し始めていた私は、ひとつ大事なことを彼女に伝えなければならなかった…
当時、恥ずかしながら私はほぼ貯金ゼロ。しかも、多額の借金を抱えていて、目も当てられない状況だったのだ(T ^ T)
・・・彼女と出会う少し前、レジャー中に他人に怪我を負わせてしまった。民事調停の末、多額の示談金を支払わなければならなかった。とても一括で支払える金額ではなかったので、一部を親に借りて支払い、残りを向こう10年間で分割支払いすることが決まっていた。
どこでいつこの話をしたかは全く覚えていないが、その時はきた。
「あのさー、実は… 」
私は淡々と事情を伝えた。
彼女は、怪我を負わせた事情こそ詳しく聞き返してきたが、当時の状況を把握すると、すぐにこう切り返してきたのだ。
「それって毎月、愛人に支払ってるって思えばいいんでしょ!」
1ミリも予想してない返答だった…
キツめの冗談を交えて…
懐が深い。。
もう、完全にアレだ。
古いけど「惚れてまうやろー」って叫ぶやつ。
いま思い返しても普通じゃないと思うし、彼女に度量があった…ぐらいでは腹落ちしない展開だった。話をした時点で、結婚どころか別れ話が出てくることぐらいは覚悟していたから。。
結局、私の中では、この一件が結婚の決め手となった。しかし、まぁよく結婚してくれたなーと今でも思う。義父母含めて(;´∀`)
奥さんには他にもたくさん、私にとって名言・名セリフがあるが、それはまた別で書き留めようと思う。