【没記事】ラスベガスの賭博王 ギャレット・ウィリアムズ

※この記事はフィクションです


みなさんはかつてラスベガスを大混乱に陥らせた伝説のギャンブラー、ギャレット・ウィリアムズをご存知だろうか。彼の凶悪かつ天才的なトリックに、多くのギャンブラーが敗北を喫した。そんな彼の象徴的なエピソードを振り返っていこう。


デカ屁ポーカー事件

彼を代表するエピソードの一つだ。

その昔、彼はただのカジノ客に過ぎなかった。
彼はいつものようにポーカーの席に座り、他のプレイヤーとゲームを開始した。
最初に配られたカードは、ツーペアだった。決して悪くないスタートだが、彼は満足しなかった。
カード交換の際、彼は突然尋常じゃないデカさの屁を放った。

火災報知器が鳴り響く。数秒後にはスプリンクラーが作動。カジノ内は当然大パニックに。ポーカーの相手が逃げようとしたその瞬間、彼はこう言った。

「まだゲームは終わってねえ!!」

ディーラーとプレイヤーは無理やり引き止められ、ゲーム続行。

彼は持っていたチップを全て賭けた。

そして繰り出された、ロイヤルストレートフラッシュ。他のプレイヤーは大敗北。緊急時だったため、金銭の動きこそなかったが、これが彼の伝説の始まりだ。


乳首ブラックジャック事件

「よお、アンタ、デカ屁のギャレットだろ?」

そう言ってきたのは、後にギャレットのライバルとなるマイク・ケリーだ。

「だったら何だってんだ」そう返すギャレット。落ち着いた素振りだが、内心彼は焦っていた。自分がデカ屁をしていたのは誰にもバレていないはずだった。

「裏カジノではみんな知ってるぜ。オマエの屁でこのカジノが騒ぎを起こしたってな

思っていることを見抜かれたギャレット。この後、ギャレットは裏カジノに誘われ、そこでマイクとブラックジャックで対決する。

舞台は裏カジノ2番ステージ。
裏カジノでは負けたほうが3本の指、片方の耳、片方の眼球、ペニスを失ってしまうという残酷な賭博が行われる。ステージの周りに大勢の観客が集まる。特等席にはVIPの顔ぶれだ。

ブラックジャックも中盤に差し掛かったころ、マイクはギャレットの不審な動きを見抜いた。

「おいギャレット、お前、胸ポケットに何かしたな?」

マイクはギャレットの胸ポケットを引きちぎったが、中身は空っぽだった。

おかしい、俺がイカサマを見間違えるわけがない。
焦るマイク。ギャレットの微笑みが動揺を加速させる。

そして、あっけなくギャレットが勝利した。

後に明らかになったが、ギャレットは胸ポケットでなく、乳首の中にカードを詰め込み、交換していたのだ。だが勝負はその場限り。またもギャレットの勝利だ。


鼻クソロシアンルーレット事件

その後も、奇想天外なトリックで裏カジノの王に上り詰めたギャレット。だが、そのことをよく思わない者もいた。特に彼と過去に戦い、敗北したコリー・アンダーソンは憤慨していた。コリーはマフィアのボスだった(通称コリーマフィア)。コリーマフィアはギャレットを拉致した。

「おい、デカ屁のギャレット。俺に恥かかせやがって。ロシアンルーレットで勝負だ。」

薄暗い部屋で、ギャレットとコリーは向かい合った。二人の間には六連リボルバー式拳銃が置かれている。

脇に立っていたマフィアの部下が、その拳銃に一発だけ弾を込めた。そして、シリンダーを思い切り回転させ、発射できる状態にした。

なんやかんやあり、6発目がギャレットに回ってきてしまった(ギャレットの死が確定)。ギャレットは無言のまま、自らのこめかみに弾丸を放ち、その場に倒れ込んだ。

コリーはその姿を見て心が晴れ渡った。そしてギャレットの遺体を片付けさせようとしたその時、こう聞こえた。

「まだゲームは終わってねえ!!」

振り向くと、そこには死んだはずのギャレットの姿が。
なんと、ギャレットはいつの間にか銃弾を鼻クソにすり替えていたらしい。

そこに現れたのはあのマイクだった。

「おめーを倒すのは俺だ。チンピラは引っ込んでろ」

そう言うとマイクはギャレットを担ぎ上げ一目散に逃げ去った…かっけえ…



いいなと思ったら応援しよう!