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コロナで売上66倍の2021年を振り返る:PLAYLIFEはアソビから"つながり"と"学び"の会社へ成長したストーリー

はじめに:メディアからHRサービスへ

今年で起業してから8年。

創業以来PLAYLIFEはメディアの会社だった。

アソビのモデルコースを実名実体験で投稿/共有するアソビのクックパッドとして3億円の資金調達を経て、地方創生・アソビ改革を掲げてやってきた。

しかし、2020年からのコロナで売上が98%ダウンしてその存在意義を見直し、BtoCからBtoB、リアルからオンラインにピポットして、企業向けのオンライン社内イベントプラットフォーム「バヅクリ」に変貌を遂げた。

元々メディアをやっていく中で、食べログ、じゃらん、インスタには勝てないという感覚はあったから、誰もやっていない企業向けでアソビの大切さとアソビでチームビルディングを実現するポジショニングは良かったと思う。

結果、社員10人足らずで1年で300社、売上66倍、実施回数1000回超え、上場まであと1~2年というところまできた。やればやるほど伸びていく感触はメンバーの士気も上がり、僕自身も楽しくてあっという間に過ぎていった1年だった。

note1日坊主の本当に発信することが苦手な僕だけど、去年と同様に今年もここ那覇空港で1年を振り返りたい。去年は書くことに集中して飛行機を乗り過ごしてしまったが、今年は大丈夫そうだ。特にうまくいったとそうじゃなかったことを包み隠さず僕の備忘録的な形で語っていきたい。

①脱役員自ら営業!仕組みで学び続けて売れる営業体制~お客様と伴走する課題解決の型化~

2021年の最初の頃、営業はスーパー営業マンのカジさん、当時業務委託の千田さんとおまちゃん、COO倫太郎さん、僕の5人で営業していた。

幸い緊急事態宣言が続いていたので、オンラインでの内定者フォロー/新卒フォローの問い合わせが多く、加えて社内イベントや労組イベントも増えていた。僕が企画を作り、倫太郎さんがマーケティングして、カジさんが売っていく中で、更なる成長を目指すには体制作りが必要だった。

営業専業メンバーを増やして、営業業務を標準化して、個人で勝つのではなく、組織で勝てる仕組みを作ることだった。

この営業組織作りは凡人COOの倫太郎さんがやり遂げてくれた。採用から育成そしてPDCAサイクルとOKRサイクルの構築までもやってくれた。スーパー営業マンだけが売れるのではなく、凡人でも経験が少ないメンバーでも売れるようにすることは簡単なようで本当に難しい。そして、カジさん、千田さん、サワベさんがサポートをしてくれて早々に良い体制が確立できた。

もちろん体制作りに答えはなく、日々進化し続けなければならない。瞬発力タイプの僕では絶対にできなかった芸当だ。常に課題発見し、50点を80点、80点を90点にしていく学びの細胞分裂の仕組みが理想形といえる。その理想にかなり近づけたのではないだろうか。

とはいえ、4月にサッカーと営業の二刀流唯井くん、5月にフィジカルギフテッド禪院甚爾こと片倉くん、安定感と信頼感抜群の田川さん、アナウンサーと二刀流の矢田ちゃんが入ってきてくれて感謝を言いたい。

➁脱リアルの代替!バヅクリのビジネス価値創出とマーケティング訴求拡大

去年までは内定者フォロー、社内イベント、労組イベントなど、対面/リアルでできないからオンラインでやるという「代替」でしかなかった。

それではコロナが終わったら「バヅクリ」も終わってしまう。だから、「代替」以上の価値を作る必要があった。つまり、単純にオンラインで盛り上がるイベントや飲み会/交流会以上の価値を作った。

アプローチとしては大きく5点

1.心理的安全性の向上

2.内省/相互理解促進:氷山コミュニケションモデル

3.仕事の動機付け・エンゲージメント向上

4.テレワークネイティブZ世代の悩み相談の場づくり

5.研修効果向上:エビングハウスの忘却曲線

詳しくはバヅクリのサイトから問い合わせてほしいが、心理学と組織学に基づいたアプローチで、これまでの研修会社にはなかったニューノーマルな時代の組織/育成課題から逆算したプログラム作りとマーケティング訴求で、提供価値を広げていった。

その結果、月間問い合わせ数300件以上を記録し、オンラインイベント会社にはできない新しい時代のチームビルディング+研修として、ニッチな領域ではあるが確固たる地位を築くことができた。

まさに、会社が仲良くなる手段であった「飲み会をアップデート」。
研修と飲み会の良いところ取りをした「バヅクリ」。

これを成し遂げた凡人COOの倫太郎さん、黎明期からPLAYLIFEを支えるマーケティングデザイナーのライトくん、元スタートアップCOOの出口さんの功績といえる。

マーケティングの細かいメソッドの共有は凡人COO倫太郎さんのnoteを待つとしよう。彼には来年マーケティングアジェンダやブランドサミットに出てほしい。役員が権威あるサミットに登壇するのはCEOの夢でもあるので。

そして、プログラムの価値と幅を広げた開発のPDCAを回し続けた笑いの神みっちー、最強MCアツシさんに加え、研修という新しい領域を開拓したみやけんさん、人間力100万の笹木さん、前職チェンジの細田、バランス感覚抜群の山中くん、チームビルディングのアドバイザリー水原さん、無茶なリクエストにも柔軟に対応してくれたななみさん、エイガくん、こーじさん、トークナビ、涼子さん、ゆうぞう、とりっすー、にも改めてありがとうと言いたい。

③毎週フィードバック継続で運営改革!職人技から完全マニュアル化へ

去年から運営はハードワークでもなぜかバグってる安定感を出すみっちーに頼りっきりだった。これではさすがに成長でひづみが生まれると考え、完全マニュアル化を実践した。

運営課題の洗い出し→解決ルール作り&プログラム変更→テスト→マニュアル化を徹底した。シンプルではあるが、営業としてどこまでが求められるか、運営としてどこまでが安定運営できるかの2つの相反するつまみ調整が本当に難しかった。

このマニュアル化で活躍してくれた荒谷さん、いじられの神みっちー、そして運営インターンの花岡さん、宮下さん、チャーリー、大熊にも感謝を言いたい。

④技術は何のために存在するのか?それは既存業務の変革と新規価値の創出だ。

バヅクリは企画・マーケ・営業・CS・運営主体と思いきや、裏で支えているのはプロダクト開発だ。

そもそもうちはITスタートアップである以上、開発は心臓だ。
通常業務で100かかることを5に業務効率したり、新しいものを生み出す0を1にしたり、5を100にするにも開発だ。

去年までは体育会サウナCTOの合原がひとりで開発していたが、今年はチームでスクラム開発ができるようになり、冷静で熱いエビちゃんという心強いフロントエンジニアが活躍した。

2021年にプロダクトチームが開発した貢献は以下の通り。
※僕の把握している範囲内で。

・バヅクリ運営効率化:社内イベント/研修DX化
・法人管理画面UI/UX最適化・バヅクリイベント集客機能
・バヅクリイベント集客機能
・CRM機能強化
・デザイン/開発環境リニューアル
・インフラ環境アップデート
・オンラインクイズアプリ
・SEOコンテンツマーケティング強化リニューアル
・新規アプリ開発:関係構築の歴史を変える

技術は事業を加速させ、新しい価値を創出するために存在する。
価値を生まないつまり金にならないコードはゴミだ。(CTO合原談)
技術で売上拡大と費用削減につながることだけを優先的に取り組んだ。

営業・マーケ・運営と伴奏するCTO合原とエビちゃんの姿は見ていて本当に頼もしいし、これがスタートアップにおける開発スタンスのあるべき姿だと確信した。改めてこの2名にも感謝したい。

⑤社長が注意する立場から注意される立場へ!上場へ向けたコーポレート変革

去年の今頃、僕は月末の締め作業と支払作業をしていた。税理士からの仕訳を確認して、自らひとつひとつ請求書を照合して問題なければ支払いまでやっていた。それがヒデマサくんが入社してから様変わりした。

去年までの僕の仕事は、企画、営業、デザインディレクション、運営管理、経理、財務、人事、広報、法務、労務、総務、資金調達、戦略、新規事業の14役。

現在の僕の仕事は、企画管理(研修のみ)、デザインディレクション(リニューアル時のみ)、コーポレートブランディング、広報、ファイナンス(資料作成/プレゼンのみ)、戦略、新規事業の7役。
起業家が魂を込めることだけが僕の仕事になっている。

しかも僕が片手間でやっていた経理、労務、法務は本当に最低限レベルで上場レベルまで綺麗にしてくれて本当にヒデマサくんありがとう。しかも文句ひとつ言わずに黙々と淡々とやる姿に胸を打たれた。

そして業務委託の猪川さんとレックも素晴らしかった。Ambi、Green、Wantedlyのハックに成功し、何度も1位を獲得できた。そして優秀な応募者が増えて社員増員(5名→15名)に成功した。


さらに、上場を目指すうえで必要なガバナンスとなる監査役会も設置した。これは正直大変だった。おそらく30人以上常勤監査役の面接をしたがよい人がいなかった。そこで、僕の知り合いや先輩の紹介でとびっきり優秀な人を探してみた。そうするとありえない優秀かつ人間力が高い3名を選任することができた。

3社上場経験を持つまさに上場請負人:常勤監査役の惠美先生、同じく上場請負人の非常勤監査役の高木先生、温かく熱い想いで支えてくれる大野先生の3名で構成させる最強布陣を構築できた。

さらに、ラストファイナンスと上場準備と監査法人/証券会社/東証/投資家へのプレゼン交渉を行う旧友の武田さんがCFOとして参画した。これで守りのヒデマサくん、惠美先生、高木先生、大野先生に加えて攻めの武田さんという体制となった。

これはこの7年間になかった変化だ。
みんなPLAYLIFEの事業の可能性にかけてくれた最高の仲間だ。
会社が次のステージに進化する土台は盤石となった。

つい先日、COOの倫太郎さんとCFOの武田さんに怒られた。怒られた内容は僕に落ち度があったから素直に受け止めたが、逆に僕が怒る立場から怒られる立場になったことに感動して、内容があまりはいってこなかった。これがガバナンスということなのかと肌で実感した。

さいごに:会社は生き物で僕らは公器になる

会社は生き物だ。
PLAYLIFEは「この世から孤独を無くす」という社会的使命を果たすために、企業の組織課題、育成課題、コミュニケーション課題を餌としている。

生き物だから餌を食べないと死んでしまう。
小さな餌ばかりだと大きくならない。
餌に毒があり抗体を持っていないと体を壊してしまう。
大きすぎる餌や硬い餌は食べきれない。

僕らはどんな餌でも食べられるように、
爪と牙を磨き、胃腸を強くして、体調管理も万全に備える必要がある。
どんなに不味い餌を食べた後でも笑顔で「ご馳走様」と言える強さを追い求めなければならない。
要は生命力と強さだけが唯一の武器と言える。

売上だけを追い求めてただ食い散らかしてはいけない。
餌を選り好みしてもいけない。
同じものを食べ続けても成長がない。

ヒトのため、企業のため、社会のために、
たくさんの種類の餌を短い時間で食べて
みんなにとっての存在価値を大きくするのが上場を目指すスタートアップ。
ただ強力な武器をもっているだけではいけない。
そこには哲学、モラル、社会性が必要。
僕らはそんな「社会の公器」としてもっと成長していきたい。

来年へ向けて:PLAYLIFEはアソビから仲間作りへ

去年までPLAYLIFEは"アソビのスタートアップ"だった。
今年からPLAYLIFEは"仲間作りスタートアップ"へ進化した。


バヅクリで社内でヒトとヒトがつながるきっかけを作り、
お互いのこと理解して魂が触れ合いリンクして仲間ができる。
新しい働き方における仲良くなるプロセスをDX化する。

仲間は人生でかけがえのない存在だ。
生きる糧になり、価値観を共有することで、
仕事もプライベートも充実した時間になる。


会社の離職率を下げ、従業員満足度を上げ、
エンゲージメントやモチベーションを上げて生産性向上につながる。
そして部門横断的なイノベーションを誘発して、
会社の成長しいては未来の社会を創る。

僕らは未来を創る礎として、
これからも仲間作りのバヅクリで、
未来を切り開いていきたい。

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