腐すという技
私は昔からテレビである程度のバラエティを見て育ちました。
その中では今考えると刺激的で面白いものが多くあったと思います。
苦手なバラエティ
小学生のころは色んな番組を惰性で見ていましたが、唯一苦手なものがありました。
先輩が後輩を威圧して後輩が萎縮しながらそのゲームして失敗すると怒られる、といったものです。
具体的に言うと事務所の先輩のヒットソングを歌詞見ずに最後まで歌いきれ!みたいなやつ。
ギスギスした空気で誰も楽しくないのになんでこんなことやるんだろうと不思議に思っていました。
「お約束」のすごさ
今考えてみると、あれは全てフォーマットがあってその上で先輩が「先輩」を、後輩が「後輩」を演じていたエンタメだったんだということに気づきました。
私自身が少し大人になったからテレビの中のことを冷静に見れるようになったのでしょう。
アンパンマンを見ても負ける心配をしなくて良くなったのと同じです。
でもどうせ最後には印籠を出す黄門様や、ひみつ道具で調子に乗り痛い目に遭うのび太くんを何度も見てしまうように、フォーマットは最強で面白いから長く愛され続けるのでしょう。
ではなぜ楽しめなかったのか
出演者の表情や言葉には小学生の私が見逃していた「おもしろ」がきっと隠れていたと思います。
ある意味「悪役」を演じる先輩が顔を背けて笑ってしまっていたり、「可哀想な」後輩が小声で陰口を言っていたり、そういう本音と建前を繰り返すのがこの変なエンタメの醍醐味だと感じます。
「腐す」のはアリ?
「腐す」という言葉の使い方であっているか分かりませんが、相手を傷つけるのではなく、無意味に揚げ足を取る、そういうお笑いは残り続けて欲しいと思うんです。
そのためには受け手である私たち全員がこのお笑いを分かってないといけない。難しい話です。
とにかく要約すると、この動画が面白すぎる。
そしてこの動画を見れば私が言いたいことがよく分かると思います。そういう話でした。
おわりに
こんなに言いたいことがあるとは自分でも思ってなかったので驚いています。
あと、筆者は初速が速いだけの三日坊主なのであしからず。