見出し画像

【ラボラジオ#35】岩橋由梨インタビュー:「表現教育家」とは?(岩橋由梨×豊田ゆきの×島本たかこ)

ポッドキャスト「ラボラジオ」をSpotifyYoutubeで、毎週金曜日(たまに火曜日も)配信中。

【内容】「表現教育家」として様々なワークショップ活動をしている岩橋由梨に、一体「表現教育」って何?「表現教育家」って何をする人?というテーマで研究生がインタビューしました。

【出演】岩橋由梨(ラボ共同代表)、豊田ゆきの(ラボ研究生)、島本たかこ(ラボ研究生)

【岩橋由梨 経歴】
表現教育家。和歌山県生まれ。玉川大学在学中に演劇的手法を用いてコミュニケーションを体験学習する表現教育と出逢い、卒業後日本で初めて「表現教育家」として手探りの道を歩み始める。同時に岡田陽の元で朗読劇を学ぶ。
劇団ひまわり俳優養成所の講師、日本各地の小、中学校や高校,大学などの教育機関にて表現教育授業を実施。玉川大学、立命館大学などで「ドラマ教育」「表現教育」研究を担当する。2001年から朗読劇の指導、朗読劇団での演出に携わり、特に高齢者を対象にした朗読グループを多く持つ。2013年から西成区単身高齢生活保護受給者の社会的つながり事業ひと花センターで「今日の出逢いを体験する」プログラムを担当。2014年「ドラマと学びの場」(晩成書房)を共著。またアートを使った組織開発、演劇的手法を使った健康教育などで、声や朗読をつかったワークショップを行うのが特徴。


ラジオ収録後のひとりごと(島本たかこ)

今回のラジオは約12分ととても短いですが、とても濃いです。

以下は、今回のラジオを聞いたわたし(島本)の理解です。というか、理解するために少し書いてみました。でも由梨さんが言いたかったこととズレてるかもしれないので、ぜひ実際にラボラジオを聴いてみてくださいね。

自分が外から何かを受け取って、自分の中に動くものが生じる時に、それを外に出したいと言う欲求が生まれ、表現が生まれる。
同時に、(比較したり評価したりしないで)受け取ってくれる人の存在があって初めて、人は自分の中のものを外に出すことができる。
つまり、”受け取る自分”と”受け取る他者”の両方があってこそ、表現(出す、伝える)が成立する。
そういう経験をしてもらう「場」を開くことが「表現教育」。

意図して表す「表現」と、意図しないまま漏れ出ている「表出」があり、それをファシリテーターは見ている。「一人一人を見る。なぜならみんな違うから。」

「みんな違うから」と言う由梨さんの言葉には、人は比べられない、という強い意志を感じる。比較や評価をせずに、一人一人を解像度高く見る。
そして、それぞれの「表出」にしっくりくる「表現」を、由梨さんはファシリテーターとして探っているということだろうか。参加者に無理をさせるのではなく、こうあるべきだと迫るのでもなく、水が上から下へ自然に流れるように、その人にとって流れやすい「表現」を一緒に探る。それが由梨さんの「表現教育家」としての役割、ということなのかな。

「表現」と「表出」が一致すると「通りが良くなる」。これはつまり、気持ちいいということか。その気持ちよさを参加者に感じてほしいと、由梨さんは願っている、ということだろうか。

ぜひリスナーの皆さんのご感想、ご質問、ご意見、お聞かせください!
ラボラジオのお便り募集中!


【岩橋由梨のワークショップ情報】

いきる朗読

新しいものをいれるのではない。
元々あったものを掘りおこして磨いたり、
ふたしかなものをふたしかなままで受けとめたり、
確信していることをちがう角度で眺めてみたり、

声とことばとからだでやってみる時間です。

【日 程】 11/23(土), 11/24(日)※単発参加OK
【時 間】13:30-16:30
【会 場】中目黒周辺会場(お申し込みの方に追ってお知らせいたします)
【ファシリテーター・演出指導】岩橋由梨

お申込み・お問い合わせ

いいなと思ったら応援しよう!