【WSフェス2024・レポート】9.21.「勇気をめぐるドラマセラピー」ファシリテーター武田麻紀子 9月21日
ラボ研究生 豊田ゆきのです。
ワークショップ・フェスティバル2024のレポート記事です。
2024年9月21日~23日。
アーツ・ベースド・ラボ主催、ワークショップ・フェスティバル2024が無事に終了しました。
このフェスティバルは、ラボで主催している
「アーツ・ベースド・ファシリテーター養成講座」
「プレイバック・シアター実践リーダー養成プロジェクト」
「アプライドドラマ研究会~プラクティショナー養成講座」を修了した方々が実践の場を持つための第一歩として、昨年11月にはじめて開催されました。今年はワークショップ・フェスティバル2024として第2回目となります。
武田麻紀子さんは、アーツ・ベースド・ファシリテーター養成講座 第3期を修了され、昨年今年と2年続けてエントリーされているファシリテーターです。
穏やかな語り口で、ワークショップ参加に関してのお話から始まりました。事務的なお話なのだけれど、丁寧で分かりやすく参加者を大切にしている気持ちが伝わってきました。
自己紹介のあと、その自然で優しい語り口のまま 絵本「勇気(バーナード・ウェーバー作、日野原重明訳)」の読み聞かせ。参加者みんながぐっと絵本の世界に入りこんでいきました。私は今までの人生の毎日の営みの中で、勇気が持てた瞬間を思い出していました。
「あっ、こんなことも勇気だったのか」
「ただの諦めだと思っていたけれど、諦めることも勇気だったのかも」と。
そして、4人組になって勇気を持てた時のことをシェアのあと、全員で輪になりそれを簡単な身体の動きで表現し、みんなで同じ動きをする体験をしました。たくさんの勇気の経験を身体で感じ共有すると共に、自分の中の “勇気” はこんな動きになるんだなという発見がありました。勇気が必要だ!と思った時にはこの動きをしてみようと思いました。
メインワークでは、ある想定された社会的な状況(例えば、新卒に近い立場の会社員である自分が、自社の不正を見つけてしまった時)で
○勇気を持った時の言葉
○その勇気をくじく言葉
を半分に分けた会場のそれぞれその場所で、向かい合って言ってみるということをしました。6~7つくらいの想定がファシリテーターから提案され、参加者からも、想定の提案がありました。
そうすると、この状況で勇気をくじく言葉は出てこないとか、そもそも勇気より以前に何か自分の中で引っかかるものがありそうだとか。それも人によってシチュエーションによって様々な感じ方があったようです。
参加者のその様子をファシリテーターは丁寧に拾い上げ、共有していきました。
両方の立場を、心の中ではなく会場で実体験することで、社会とのつながりの中で勇気を持つ/勇気をくじく自分の中の言葉と、ただそれだけではない何かが感じられた時間でもありました。
このメインワークでの体験を、最初にシェアした4人組でまた分かち合いました。
クロージングでは、全員で(想像上の)棚の上から箱を取り出し、大切にそっと今日の経験を一言ずつの言葉として収めました。
参加者みんなで勇気をめぐる旅に出たような、そんな90分間でした。
武田麻紀子さんが書いたフェスの振り返りはこちら
ワークショップ終了後、ファシリテーターの武田麻紀子さんに研究生ふたりがインタビューしています。興奮冷めやらぬ3人の様子をぜひご覧ください。