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【聞聴ラボ&ドラマワーク】違う角度から光が照らされていく(研究生日誌たか)

聞聴ラボ

2024年10月13日(日)午前は聞聴ラボ。
聞聴ラボは演劇的手法は使わず、言葉だけでやりとりする。たいていゆったりとした感じで始まる。その後は話したい人が言葉を選びながら訥々と語ったり、勢いよくダーッとしゃべったり、みんなで盛り上がったり、長い沈黙が続いたり、色々だ。

今回はとにかく最初から最後まで語る語る語る、そして聞く聞く聞く。ノンストップ聞聴。語り手を想うみんなの気持ちが場をあたたかいものにする。

佳境に入ってくると、みんな熱くなっちゃってついつい即席のドラマワークをやり出してしまうのがラボらしい(笑)。羽地さんは現在と過去のエピソードを俯瞰して構造的な類似性を洞察し、由梨さんからは「そこでバン!って机を叩いたらいい」なんて演出が入る(笑)。

そうやって語って、聞いて、また語って、ちょこっとドラマワークを挟んで、とやりとりしながら違う角度から光が照らされていく。

会場の窓からの景色。気持ちのよい秋晴れでした。

岩橋由梨のドラマワーク勉強会

午後は由梨さんのドラマワーク。今回はダブルバインドがテーマになった。

由梨さんのドラマワーク(ソシオドラマ)では、事前にこれをテーマにしようと準備されているのではなく、その場に集った参加者一人一人が語った「今気になっていること」から共通項となるテーマを浮上させる。さらに今決まったばかりのテーマに沿った架空のドラマをその場で作っていく。

帰り道、羽地さんに教えていただいたのだが、ジョナサン(プレイバック・シアターの創始者)は良いコンダクターになるためには古典文学をたくさん読むことだと言っていたそうだ。古典文学に親しむことで、人間の性(さが)や業の構造を捉える目を養えるという。

確かに、時代を超えて、文化を超えて読み継がれている古典文学には、人間の普遍的なありようが描かれているのだろうなぁ。プレイバック・シアターにせよ、ドラマワークにせよ、即興でドラマを組み立てるためにはそういう深い人間理解が重要になってくるというのは頷ける。

でも、非常に納得したと同時に、あぁもっと若い頃からたくさん小説を読み、たくさん映画を見ていたらよかったと少し後悔もした。しかし時間は巻き戻せない。今からでもやってみよう。まずは、そうだな、映画を観る頻度を増やすところからやってみる。


【次回のお知らせ】

2024/12/15(日)

9:30-12:00 聞聴ラボ
13:30~16:30 岩橋由梨のドラマワーク勉強会

場所:中目黒周辺施設(申し込まれた方に詳細をご案内します)
詳細はこちら↓


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