【いきる朗読】物語の言葉が響いてくる時間(研究生日誌たか)
2024年9月28日(土)岩橋由梨さんのワークショップ「いきる朗読」
チェックインはたっぷり。お互いがどんな人でどんなことを求めてここへ来たのか、だんだんと共有されていく。
ウォームアップでは”立つ”を丁寧に探る。肩の力を抜いて重心を下げて立つというのは意識してやろうとしてもなかなか難しいことだけど、由梨さんのガイドに従っていくと、結果として肩の力が抜けて足が地面にしっかりついて立っているという状態になる。
その状態のまま今度は頭の位置を探る。無理矢理に姿勢を良くしようとしないで、全身が楽に立っていられる真ん中を探る。声を響かせる準備。
そんな風に立ったところから、徐々に円を描くようにストレッチしながら動き始める。ストレッチというより、なんだかちょっと太極拳のような、ダンスのような、そんな動き。私自身はさっきの楽に立った時の体感を動きながらも維持したいなぁと思ったけどなかなか難しい。そういうことができるようになれたらなぁと思った。
続いて、目の前にあるモノ(カーテンとか、かけ時計とか)を見て、その形を身体でなぞるようにポーズを作るというワークをする。そのお互いの動きを鑑賞し合うと、なんとも不思議な面白さがある。由梨さんは真面目な顔で変なポーズをしてる。私がやるときは、真顔ではなかなかできなくてついちょっと顔が笑ってしまう。
ウォームアップを終えて、今日読む文章が配られた。有名な海外の児童文学で、私も名前は知っていたけど実際に読んだことはなかった。
まずはみんなで輪読する。え?、由梨さんこのお話をいつ選んだんだろう、と内心でちょっと驚く。チェックインでお互いに話していた内容につながる物語だったから。後から聞いたら事前に準備してきたという。うーん、不思議。
みんなで読んで感想を言い合う。次第にその物語の奥深さが見えてきて、もっともっと語り合いたくなった。
次に、自分の心に響いた箇所を選んで、その部分を朗読する。グッとくる箇所は人によって違う。私も今日の自分にグッとくる箇所を選んだ。何回かひとりで読んで練習するのだが、何度読んでも胸に響く。なんでそのシーンに心が動くのか、自分でもわかるような、わからないような・・・。
一人での練習をした後、みんなの前で朗読する。最初は自分が思ったように朗読し、次に聞いている人に伝えることを意識して朗読し、最後に由梨さんからここはこんな風に読んでみたらと助言をいただいて朗読した。三回目に読んだ後に大きな拍手をいただいてびっくり。もちろん二回目、三回目と自分でも読み方や意識の持ち方は変えているけど、そんなに良かった?とちょっとキョトンとなる。だけど本当にそう思ってくれているみたい。そっかー、よかったのか。
他の参加者の朗読も素晴らしかった。読むたびごとに声が深まっていって、その人自身にふれていくような感じがして。今もその声の美しい響きが耳の奥に残っている。
3時間があっという間の朗読ワークショップだった。小学生の息子にもこの物語を読んであげようと思う。
いきる朗読 申込受付中!
新しいものをいれるのではない。
元々あったものを掘りおこして磨いたり、
ふたしかなものをふたしかなままで受けとめたり、
確信していることをちがう角度で眺めてみたり、
声とことばとからだでやってみる時間です。
【日 程】10/12(土), 10/19(土), 11/9(土), 11/23(土), 11/24(日)※単発参加OK!
【時 間】13:30-16:30
【会 場】中目黒周辺会場(お申し込みの方に追ってお知らせいたします)
【ファシリテーター・演出指導】岩橋由梨
※岩橋由梨の朗読劇のnoteマガジンはこちら↓