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和歌山 竹由庵合宿 2024年春 最終日 研究生 ゆきの
古民家での三泊四日の合宿も最終日。
今日の13時には解散になる。
毎日、起床時間は特に決まってはいない。
畳の上に寝袋で男女で仕切りもなく雑魚寝なのだが、なんとなく誰かが起きて…でもまだ うとうと している人もいる。早速土間の竈に火を入れて朝ごはんの準備をはじめる人もいる。私は寝ていて気付かなかったけれど、早起きして伊太祁曾神社や竹林に散歩に出かけた人もいるのかなぁ。
竈と鉄鍋
昨日から合宿参加のじゅんちゃんは、こちらに向かう新幹線に乗りながら
竹の器の朝食の写真(参加者のグループLINEに載せていた)を見て「美味しそう~いいな~」と思っていたそうで、今朝は念願叶って自ら竹の器にサラダを盛り付けてくれた。チーズ入りだ!
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形も大きさも不揃いだが、これこそ本物のレトロ
そして、竈の鉄鍋で目玉焼き。
半熟は火加減が難しいが、料理人の腕もよくとても美味しくできた。やっぱり鉄鍋はいい。熱くして油をなじませれば絶対に焦げ付かないし、そうやって使い込むほど火にも油にも人にも馴染んできて、美味しいものができるようになる。
私が子供の時にはテフロン加工のフライパンなどなく、家には大きさ違いの鉄のフライパンが3枚くらいと中華鍋があった。一番小さなフライパンを使って(鉄は重い!)見よう見真似で何かを焼いてみることで、どうすれば焦げ付かず食材が美味しく焼けるのか、経験で身体が覚えていったものだったな。そんなことを思い出した。
竈の火の守もそうだ。やってみると薪を入れた時・紙類を入れた時の火加減、空気の送り加減、炭の役割などがなんとなくわかってくる。温度計で測って数字で確認している暇はない。その時の自分の感覚と鍋の中の食材の様子で、今そしてその少し先まで最適な火加減になるよう、経験しながら掴んでいく。そこが面白いしとっても楽しい。
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ライ麦パン・クルミパンに蜂蜜の組み合わせも美味しい
プレイバック・シアター in 竹林
合宿初日に立てたラフなスケジュールでは、今日は ”ふりかえり” の予定。
あらためて参加者の意見を募り、なんと竹林でプレイバック・シアターをすることに決まった。素敵!
プレイバック・シアター:観客や参加者が自分の体験したできごとを語り、それをその場ですぐに即興劇として演じる独創的な即興演劇です。
実は昨年 最初の竹由庵合宿の時から、竹林でプレイバック・シアターをやりたいね…という声はあった。しかし、竹林にまだそれだけの場所ができていないということやタイム・スケジュール的な問題(前回までは二泊三日で短かった)があり実現していなかった。
3日間は晴天に恵まれたが、今日は曇り空。ぱらぱらと少しだが時折雨も降ったりしている。でも竹林に出かけるには何の問題もない。むしろこの曇り空が、はしゃぎ過ぎた私たちを ”合宿4日間のふりかえり” の時間へと連れて行ってくれそうな気がする。
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手作りの竹串と竹焼の中で焼かれているマシュマロを表現⁈
合宿をふり返っているこのプレイバック・シアター自体も、やっぱり合宿の大切な1ページ。落ち着いた竹林の空気が、合宿を閉じていくのにふさわしい感じがした。
広場もできたし、今度は「竹林で朗読劇」もやってみたい。素敵な舞台になると思う。そして、ふりかえりとしてではなく「竹林でプレイバック・シアター」をやるのもいいかなぁ。
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子どもの頃、お盆やお正月に両親の実家に遊びに行き親戚と楽しい時間を過ごすと、そこから離れて日常に戻っていく帰りの道中は、とても悲しい気持ちになった。この時間が何でずっと続かないんだろう、と。
でも、ラボの合宿ではそれをあまり感じない。みんなで今ここの時間を過ごし、それを最後にみんなで分かち合って確かめることができるからか。合宿での場面や経験がより鮮やかに心に残りいつまでも色褪せない。
さぁ、また新しい毎日を紡いでいこう!
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