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『365日防災のまち SHIBUYA』を目指して

9月1日は「防災の日」です。


大正12年9月1日に発生した関東大震災、昭和34年9月に襲来した伊勢湾台風などをきっかけとして、昭和35年の閣議によって「防災の日」が定められました。
また、全国的に行事を展開するため、8月30日から9月5日を「防災週間」とすることが、昭和57年の閣議によって定められています。
東京消防庁のホームページ


こんにちは!
渋谷区観光協会の杉山です。

私は今、渋谷のラジオというコミュニティFMで働いていますが、
渋谷のラジオでは、毎週木曜日11:15から放送中の渋谷緊急ぼうさい会議という番組を担当しています。

なぜ防災の番組を?
と聞かれることが多いのですが、
防災に特別興味があるとか、好きとかそういうわけではなく、
昔からラジオ好きでラジオのことを知っていくうちに、
ラジオは災害時の情報発信のためのツールでもある、ということを知ってから、ラジオ局で働くからには防災面の強化をしなければいけないのでは、
と感じたことがキッカケでした。

全く防災に関する知識も備えもない0からの番組をスタートし、
番組を通して、現在レギュラー出演中の防災グッズを販売する株式会社サイボウの小熊禅さんから、防災グッズをご紹介いただいたり、渋谷区防災課の職員の方からお話を聞いたり、
先日は、渋谷の商業施設の防災ってどんなことに取り組んでいるんだろう?というところから、渋谷ヒカリエの防災についても、東急の職員の方をゲストにお迎えしてお話を伺いました。


また、渋谷のラジオの名誉局長は、福島出身のクリエイティブディレクターの箭内道彦さんなのですが、箭内さんは、広告や音楽活動などを通じて、
東日本大震災の被災地と向き合い、復興に向けて様々な取り組みを続けてらっしゃいます。
そんな箭内さんも、「やはり災害時には、ラジオが地域の人たちにとって生命線になる。渋谷区にも地域に根ざすラジオ局が必要だ」と感じたことが、渋谷のラジオの立ち上げのキッカケになったと伺っています。

ただ、今私が思うことは、ただひたすらラジオから被害情報や注意喚起を促すだけでなく、もしも災害が起きて非常事態になった時には、ラジオをつけた人が少しでも安心できる、心に寄り添える放送を目指したいなと思っています。
例えば、地域では有名な近所のおじちゃんやおばちゃんの声を届けたり、安心できる音楽を届けたり…

そこで今年の3月11日には「ラジオから安心を」と題した特別番組を放送して、渋谷のラジオに関わるパーソナリティのみなさまからも、日頃自分がホッとする瞬間や安心できる行動などを教えていただき、いざというときに備えましょうという呼びかけを行いました。

よかったら移動中やお風呂や料理をしているときなどに、アーカイブを聞いてみていただけたら嬉しいです。


そんな、日頃から防災と向き合っている私から、
今回は、私が渋谷を好きな方、渋谷に関わりがあるみなさんに知ってほしい、現在渋谷区で行なっている防災の取り組みをご紹介します。


渋谷防災キャラバン

渋谷区では、地域の防災に関する関心や防災意識を高め、
防災力向上を図ることを目的に、
『渋⾕防災キャラバン・オンライン』を開催しています。

令和3年度は「地域の防災を考えよう」がテーマです。

渋谷区は11地区に分類されますが、
区⺠の方々にもご登場いただきながら
地域の暮らしに根ざした防災施策を、街の魅力とともにお伝えします。


第1回目で取り上げているのは西原地区。
大雨や台風によって引き起こされる水害・土砂災害にどう備えるか、がテーマになっています。

動画は10分程度の尺にまとめられていて、ちょっとした街ブラ感覚で楽しみながら、防災についても学ぶことができます。
氷川地区の特集回では、渋谷のラジオも出演します。お楽しみに!



残りの地域も、街の防災特性を紹介する動画シリーズ【地域の防災を知ろう】として、2022年3⽉まで毎月配信を実施していくそうです。


詳しくは、渋谷防災キャラバンホームーページをご覧ください。

ちなみに、令和2年度の『渋⾕防災キャラバン・オンライン』の動画やレポートも情報として為になる情報ばかりなのでぜひご覧ください。


もしもプロジェクト渋谷

渋谷区に本拠を構えるこくみん共済 coop が、こくみん共済 coop が渋谷区観光協会、渋谷未来デザインとともに主催している防災・減災の普及啓発活動『もしもプロジェクト渋谷』

2021年3月11日、東日本大震災から10年を迎えた今年、過去から学び、きちんと未来に備えること。
もしもプロジェクトではみんなで「もしも」を考え、「備え」を実行していくためのプロジェクトになっています。

コロナ禍でも活発なプロジェクトを行なっており、例えば、オンラインイベント「もしもカンファレンス」を通して、防災・減災・復興などに関するトークが繰り広げられたり、渋谷駅周辺では、ポスター・ビルボードなどにメッセージを掲出し、その場所に合った災害時に取るべき行動、避難場所の誘導などの情報が盛り込まれています。

“もしも○○なときに地震が起きたら?”

自分が取るべき行動を改めて考えることができる機会となります。


渋谷区の防災に関するサービスやマップなど

続いて、渋谷に住んでいる人、働いている人、よく遊びに来る人にはぜひ知ってほしい渋谷区にまつわる防災サービスやマップをご紹介します。

▼渋谷区防災アプリ
渋谷区が発信する各種防災関連情報をリアルタイムに受信できるほか、
家族や友達間での情報共有や、オフラインでも防災マップを確認できる便利なアプリです。
気象情報や鉄道情報などが掲載されているので、日頃からご活用いただけます。
日常の中でこのようなアプリを使用していただくことで、いざというときもアプリを通じて正しい情報収集、落ち着いた行動を心がけましょう。


▼渋谷区来街者向け防災リーフレット(SHIBUYA OK!? MAP)

東日本大震災の教訓を踏まえ、「帰宅困難者受入施設」を確認することができるMAPのほか、災害時の避難フロー、渋谷区防災アプリなどの情報ツールが確認できる、来街者向け防災リーフレットです。
アーティストで一般社団法人LOVE FOR NIPPON代表のCANDLE JUNEさんがプロデュースしていて、例えば、言語が通じなくても、身体のどこが痛いのか、苦しいのか、などを、マップに掲載されているイラストやワードに指をさせば、意思疎通ができるという便利な仕組みも盛り込まれています。

マップは多言語で用意があり、渋谷区ホームページからもダウンロード可能です。


▼シブヤ・アロープロジェクト
シブヤ・アロープロジェクトは、発災時、一時的に退避する安全場所である「一時退避場所」の位置を、外国人を含めた多くの来街者に認知してもらうため、日頃から人々の注目を集めるようなアート性あふれるデザインの「矢印サイン」を製作し、帰宅困難者対策の一助を担うプロジェクトです。
「アロー・プロジェクト」では、さまざまなジャンルのアーティストが協力し、JR東日本高架下や渋谷キャスト前、ラフォーレ原宿などで「矢印サイン」を製作しています。
私を街を歩いていると見かけますが、とても色鮮やかでオシャレです!

アプリによる一時避難場所誘導の支援も行なっているので、ダウンロードしてみてください。


▼災害時自動電話情報サービス「しらせる君」
渋谷区が発信する防災情報(避難情報や避難所開設情報など)を電話でお知らせするサービスです。
2019年秋に発生した台風19号の際に、防災行政無線の音声が聞き取りづらく、情報の収集が難しかったというご意見が多数寄せられたそうです。
そこで渋谷区では、インターネットから情報を得ることが不安な方のために、申し込みされた電話番号に電話で情報を配信するサービスをスタートしました。


▼土砂災害ハザードマップ

土砂災害防止法に基づき、令和元年9月26日に、東京都から渋谷区の一部の地域が「土砂災害警戒区域」および「土砂災害特別警報区域」に指定されたことを受け、渋谷区土砂災害ハザードマップを作成。
渋谷区土砂災害ハザードマップには、非常時の情報収集方法や、避難の仕方などを載せています。


▼洪水ハザードマップ

渋谷区では、区内の「神田川流域」「渋谷川流域」について、東京都の公表資料に基づいた洪水ハザードマップを作成しています。


▼電話応答サービス

区内の防災行政無線から放送された内容を電話で確認することができます。
防災行政無線は、トランペットスピーカーを備えた放送搭で、区内83カ所に設置されているそうです。
災害発生時には、避難指示など、区役所からの重要な情報を伝達します。



もしかしたらまだまだあるかもしれませんし、
災害時に使える便利なアプリもたくさんあるのですが、
またオススメがあったらご紹介させていただきます!

つい大きい災害が過去にあったタイミングのときだけ防災のことを意識しがちですが、『365日防災』を目指して、家族といざという時の連絡の取り方や、集合場所などは日頃から行なっていきましょう。

また、防災グッズの見直しも定期的に行い、消費期限は切れていないか?
コロナ対策グッズは追加されているか?など、季節によっても必要な防災グッズは異なりますので、衣替えのタイミングで見直したりするのも良いと思います!

今年は、熱海で土砂災害があり、甚大な被害が発生しました。
私たちにできることは、教訓を生かし、備えること、だと思います。

自分やまわりの大切な人たちのために、
『あのとき備えておけば…』と後悔しないためにも、
今できることをしていきましょう!


杉山

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