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会場の養生方法を考える

2022/05/15(Sun.)

 新しいパフォーマンス作品ではギャラリー室内にパークを設置して滑琴を使った大音量の演走を行います。今回の会場は床が木製なので、そのまま使用すると傷ついてしまいます。そこで会場の養生を考えないといけません。
 会場は20m四方のサイズでこれまでの僕のパフォーマンス会場としては最大の場所になります。秋田市文化創造館には以前の企画展で使用したリノリウムや塩ビシート、ベニア板が残されていたので、それらを広げてサイズ感を把握したり、実際にベニア板の上を滑琴で奏行してみました。

▲会場の一角に養生を敷いて試走する

 ベニア板の上は非常に滑らかでつなぎ目もさほど気にならなかったので、ベニア板と養生シートを用いて会場を保護するのが良いと考えました。ただ会場近くのホームセンターではベニア板1枚の価格が1300円もするので会場を埋めるために20万超の予算が必要になります。今回の企画予算の多くを占めてしまうので、これは現実的ではありません。ちょっと他の方法で養生できないか、あるいは別の材木屋さんでの見積もりを立ててみます。
 また室内でPA装置を用いて拡声した滑琴の音は非常に迫力がありましたが、アンプを背負って走るのに比べて音の定位が変化せず、少し退屈な音響になっています。空間に対するプレイヤーに応じて音の定位が変化するような仕組みを考えた方が良いのかもしれません。
 なかなか満足できる結果に結びついていませんが課題を把握できただけでも実験としては成功と呼べるでしょう。なんとか夏までに基本的な仕様を決めていきたいです。

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