世界の文字をたずねて(4)ヨーロッパ・アフリカ編
ハンドメイド作家のPlava Stabloこと、青木弘之です。
世界のいろいろな文字を、私が訪ねた国の写真からご紹介するシリーズの最終回はヨーロッパ・アフリカ編です。
※前回の記事は以下をご参照ください。
1.ギリシャ文字(ギリシャ)
ギリシャは、日常ではギリシャ語を話し、表記もギリシャ文字を使っています。ギリシャ文字というと、数学記号を思い起される方も多いかと思います。私はたまたま数学を学んでいたもので、ギリシャ文字には慣れているつもりなのですが、やはり言葉としてギリシャ文字を目のあたりにすると、これは何と読むのかなあ…と悩んでしまいます。
ラテン文字と同じく、大文字と小文字で見た目が大きく異なる文字があり、なおかつ、ラテン文字と読みは異なるのに、よく似た文字もあったりするので、要注意です。
2.キリル文字(ブルガリアおよび北マケドニア)
ロシア語表記でおなじみのキリル文字ですが、ヨーロッパでは意外と使用している国は少なく、旧ソ連の構成国であるベラルーシやウクライナ、それに旧ユーゴスラヴィアの北マケドニアやセルビアの一部、それにブルガリアくらいですね。
3.グルジア文字(ジョージア(グルジア))
旧ソ連の構成国の中で、文字に特徴がある言葉と言えば、コーカサス地方のジョージアで使われているグルジア語(ジョージア語)で、表記にはグルジア文字が使われています。
絵文字にも良く使われているようで、グルジア文字と知らずに、お目にかかったことのある方も多いのではないかと思います。
ただ、文字の仕組みとしては、ラテン文字やキリル文字と同じなので、文字と音の組み合わせさえ理解できれば、読み方だけは分かります。
ただ、グルジア語は日本語と文法の仕組みがかけ離れているみたいで、習得するのは大変なようですが…
ジョージアにもマクドナルドがあり、表記はグルジア文字ですが、綴りは英語と同じなので、じっくり眺めると、文字と音の対応が推測できます。
4.アルメニア文字(アルメニア)
旧ソ連の構成国の中で、もう一つ文字に特徴がある言葉が、コーカサス地方のアルメニアで使われているアルメニア語で、表記にはアルメニア文字が使用されています。
先のグルジア文字同様、文字の仕組みとしては、ラテン文字やキリル文字と同じなので、アルメニア文字も、文字と音の組み合わせさえ理解できれば、読み方だけは分かります。
ジョージアもそうだったのですが、アジアからの観光客が珍しいからか、旅行中、現地の人たちに結構親切にしてもらったので、個人的には思い出深い国の一つです。
5.アラビア文字(モロッコ)
アフリカ大陸北部は、アラブ文化の国々が多く、主に使われている言葉もアラビア語で、表記にはアラビア文字が使用されています。
私が訪れたモロッコも、アラビア語の国なので、街中ではアラビア文字が見られるのですが、昔フランスの植民地だった時代があるので、フランス語の表記も目立ちました。
まだまだ世界にはたくさんの文字が使われているのですが、私が訪れた国の中では以上になります。
いまや、コンピュータ上では、ありとあらゆる文字が表記できるようになり、インターネットのサイトでも様々な言葉の文字を実際に見ることができます。意味を理解することはできなくても、見ているだけで異国情緒が味わえますので、ご興味ございましたら、いろんな地域のサイトを覗いてみるのも面白いかと思います。