ロシアの雰囲気漂うカザフスタン・田舎町でホームステイしたキルギス
ハンドメイド作家のPlava Stabloこと、青木弘之です。
2019年9月に3週間ほどかけて、中央アジアの国々(カザフスタン・キルギス・ウズベキスタン・タジキスタン)を旅行しました。
前年の2018年9~10月にかけて、インドとパキスタンへ旅行に行った最中に、網膜剥離を発症してしまい、予定を切り上げて帰国して、そのまま手術・療養の日々を送ることになり、海外旅行も自粛していたので、約1年ぶりの海外旅行となりました。
この、旅先で網膜剥離になった時の顛末は、以下の記事にまとめております。
そんなわけで、中央アジアは久々の海外旅行だったのですが、病み上がりの割にはなかなかハードな旅だったなあ…と思っています。
成田空港から、ロシアのS7航空に乗って、ロシアのノボシビルスクを経由し、カザフスタンの最大都市アルマトイに到着したのは早朝でした。
どうせ朝早いし、と路線バスが動くまで空港で待ったのち、市内へと移動しました。一応、空港の案内所で宿泊先のホテルに近い停留所を教えてもらったつもりだったのですが、やっぱりというか、車内アナウンスがあるわけでもなく、今停まっているバス停の名前も分からず、えいやっ、で降りたバス停からホテルまでは結構な距離がありました…
アルマトイの街は、碁盤の目のように縦横に道路が走っていて、今いる通りの名前さえ分かれば、何とかホテルまで自力で歩けたのは幸いでした。
そんな訳で、整然としたアルマトイの街の中心部をメインにぶらぶらと歩いたのですが、やはり歩くには街が広いなあ…という印象を持ちました。中央アジアの国の中でも、特にロシア人の割合が多く、アルマトイの街では普通にロシア語が通じますし、ロシアには行ったことはありませんが、こんな雰囲気なのかなあ…と想像したりしました。
それにしても、アルマトイの街には、正直言ってあまり観光スポットがない…ここは商業中心の街なのですね。カザフスタン自体、国の面積は広大で、地方にはユネスコの世界文化遺産もないわけではないのですが、観光という点では、周辺国に比べると地味な印象です。
アルマトイからは、乗り合いバンを使って、キルギスの首都ビシュケクへと移動しました。
ビシュケクはキルギス最大の街ですが、アルマトイに比べても小さい街で、乗り合いバンが人々の主要な交通手段になっています。
ビシュケクの観光スポットは歩ける範囲にあるのですが、まあ、正直これと言って見どころが多いわけでもなく、キルギスでは、現地の旅行会社に頼んで、2泊3日の日程で、地方にあるイシュククル湖近辺の街でホームステイをするツアーを組んでもらいました。
専属ドライバー付きで、それなりの費用はかかりましたが、途中でいろんな場所に立ち寄ってくれたり、何より他に同乗者がいないので、気をつかわなくて済むのが良かったです。
ホームステイ先では、フェルトの工芸品を作ったり、ユルタという、移動式の住居を作ってもらって、一晩だけ泊めてもらったりしました。
食事も、野菜は自宅の畑で作っているものを使っていて、美味しくいただきました。
キルギス一番の観光スポット、イシュククル湖が一望できる場所まで馬に乗って行ったのも思い出深かったです。
ビシュケクからは、夜行バスで再度カザフスタンに入国し、第三の都市シムケントに立ち寄りました。
シムケントは、ウズベキスタンのタシケントへ向かう交通の要衝で、賑やかな街でした。ここから、カザフスタンのユネスコ世界遺産がある街までは車で日帰りできる距離にあるので、観光拠点として立ち寄る旅行客も多いようです。
私は一晩だけシムケントに滞在して、すぐ車でウズベキスタンのタシケントに移動してしまいましたが…
さて、現地製の布探しですが…
カザフスタンでは、最初はアルマトイの観光案内所で教えてもらった、生地を売るお店が集まる場所を訪ねてみたのですが、どうもカザフスタン製の生地は置いていないらしく、お店の方に教えてもらった、カザフスタンの生地メーカーだというところも、確かに生地は自前でデザインして生産しているものの、服やカバーなどに加工していて、生地自体は販売していないようでした。まあ、生地を入手できたとしても、デザインの版権の問題で、豆本に加工して販売することはできないと思います。
アルマトイでは、お店の人曰く、カザフスタン向けだという輸入生地を購入して、結局は、シムケントの市場にあった生地屋を何軒か訪ねて、お店の人曰く、シムケントで作られたらしい生地を購入しました。
一方、キルギスでは、ビシュケクで立ち寄った現地の旅行会社の方に教えてもらった衣料品市場に出向いて、片っ端から生地屋さんに、キルギス製の布が置いていないか尋ね回りました。
お店には置いていなくても、他のお店に置いていないか、親切に店員さんが訊いてまわってくれるのはありがたかったのですが、何しろ言葉がよく分からず、いろいろとあちこち振り回され、確かキルギスでは生地の輸出もしていると聞いていたんだけどなあ…と半ば諦めかけたところで、やっとキルギスで作られた布を置いているお店を見つけることができました。
お店の人が、これはキルギスの布、これは中国の布…と見分けてくれたので、間違いないと思います。ただ正直、キルギスの布の柄はあまりキルギスらしくなく、いかにもキルギスらしい柄は、中国からの輸入品だったのが、興味深いところでした。
「旅から生まれた豆本」カザフスタン編とキルギス編は、ハンドメイド通販サイトで販売中です。新型コロナウイルスの影響で、海外旅行も行きづらい昨今ですが、海外旅豆本でちょっと旅行気分に浸ってみるのもいかがでしょうか?