まだまだ知られざる国ウクライナ
ハンドメイド作家のPlava Stabloこと、青木弘之です。
旧ソビエト連邦の構成国の一つ、東欧のウクライナには、2018年5月に訪問しました。
ベラルーシの首都ミンスクから夜行列車で移動し、ウクライナの首都キエフには朝に到着しました。
キエフの中心部にある独立広場に面した場所にあるホテルに荷物を置いて、まずはキエフの街を歩いてみました。主な見どころは徒歩で十分まわれる範囲にあります。
市場で偶然、クラフトビールを出すお店を見つけ、試しに入ってみました。普段、昼間からお酒を飲むことはないのですが、値段も安いし、一杯飲んでみることにしました。
結局、キエフ滞在中は毎日通うことになりました…
キエフの見どころは、やはり教会になるでしょうか。ユネスコ世界遺産に登録されているものもあり、鮮やかな色彩はキエフの街にあっています。
キエフから、列車で西部にある街リヴィウに移動しました。リヴィウはポーランドに近いこともあり、結構団体旅行客の姿が目立ちました。
リヴィウは旧市街がユネスコ世界遺産に指定されており、雰囲気のある街並みの中を歩くことができます。
広場には民芸品の市場もあったりして、おばさんが店番をしながら刺繍をしている姿を見かけたりしました。
ウクライナの布探しですが、まずはキエフの街で探してみることにしました。お土産屋さんの集まるアンドレイ坂で、刺繍を施した布や小物を売っている露店の方に尋ねて、キエフの生地屋さんが集まっている場所を教えてもらいました。
場所の地図を書いてもらえたので、目的の場所はすぐにわかりました。一軒ずつ入って、ウクライナ製の布があるか訊いてみたのですが、思いのほかウクライナ製の布を置いている店がなく、最後に入ったお店でやっと見つけたのも無地の布で、柄の入った布は見つけられませんでした。
とりあえず、無地のウクライナ製の布を購入して、次に訪問するリヴィウで再度探してみることにしました。
リヴィウでは、ぶらぶら街中を歩いて生地屋さんを探し、最初に見つけたお店でウクライナ製の布を出してもらえたのですが、無地ではないものの、ウクライナっぽさは感じないギンガム・チェックのシンプルな柄でした。
それでも、全くの無地よりはいいか…と購入して、また街をぶらぶらあるいていると、今度は中に生地が並んでいる古びた造りのお店を見つけました。
お店に入ってみると、いかにもソ連時代を感じさせる雰囲気でした(実際のソ連には行ったことはありませんが…)。棚を見たところ、独特の刺繍模様柄の布も置いてあるようなので、店番をしているおばさんに、ウクライナ製の布が置いてあるか尋ねてみると、果たして、その刺繍模様柄の布を出してもらえました。ルーツィクという街で作られた布ということでした。
ロシアとのクリミア紛争など、まだウクライナには危ない雰囲気を感じられるかもしれませんが、私が旅行したキエフやリヴィウなど、中央から西部にかけては治安も安定していて、海外からの旅行者も多いです。ただし、アジアからの観光客はまだまだ少ないようですが…
物価もかなり安く、交通手段も発達しているので、ヨーロッパを旅慣れた方なら、普通に旅行できると思います。
「旅から生まれた豆本」ウクライナ編では、リヴィウで購入した刺繍模様柄のコットン布を表紙に使っています。どうぞよろしくお願いいたします。