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自撰八首(平成三十年・六月)
【第二十一首】「生きてればいいことあるよ」と唱えてて。今から肉を削いでゆきます。
【第二十二首】一口め火傷しちゃってから全部 味の分からぬ僕の日常
【第二十三首】おかしくて。「住めば都」という言葉こそが都を是としてるから。
【第二十四首】ごみひろい世界が賞賛日本人 知ってるから日本を頼む
【第二十五首】テカテカと日に焼けたクシャクシャの笑顔をたばこの火のように押し付ける
【第二十六首】密航船のようなこの境遇で ふと消防法が気になっただけ
【第二十七首】あの子まだ子供の恋もしたことない 大人が罹る麻疹は重い
【第二十八首】「この先ポイント通過のため揺れます」電車の声を示唆的に聞く
—— PLATONIC HOTEL™
番号は前回からの連番。
書き溜めた短歌を纏めている。 #短歌