Under the moon light
変な時間に目が覚める。
午前4時。
夢の中と現実をふらふらしながら、
階下におりて、水を一杯。
もう一眠りしようかとベッドに戻って
ふと気づいた。
満月が見える。
隣の家の屋根すれすれのところに
ぽかんと満月が浮かんでる。
西の空に帰る途中。
そういえば、昔はこうやって、
ベッドから月を眺めてたっけ。
時には寝転がって、時には窓辺に頰杖ついて。
時間をかけて流れる月をじっと見つめてた。
あの頃のあたしは、月を眺めて何考えてたのかな。
最近はよくこんなこと考えてる。
久しぶりに実家に戻ってきたせいか、
この街にいると、なんとなく世界から置いてけぼりにされたように感じるせいか。
よく分からないけれど。
原点回帰。
多分あたしはまたここから、
一から始めるために、戻ってきたんだ。
そう思って目を閉じる。
空はもう新しい朝を告げ始めていた。
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