さしで話す意味
昨年の秋、私がボスにKちゃんと紹介して入職。
すぐにKちゃんの実力を理解してくれて一か月後に新人のまま主任に。
皆に驚かれていた。
その後、数か月後に古くから居る職員の男性が副主任に昇格。
古参の方々は皆そうだが、古いやり方に固執するので、本当に埒が明かない施設だった。今は大分まし。
そして世界から見ればこんな施設は小さな小さな企業だというのにちょっとした勢力争いが起こる。しばらくして古参の副主任は主任に昇格してKちゃんと並んだ。
ところで、最初の頃、特に私が看護主任の頃はよく施設長とペアで対象となる人と面談をしていたのが、まあ、話がこじれる。施設長が優しいからだ。特に物言いが優しい。優しいしオブラートに何層も包まれているので、被面談者にとっては何を言われているのか分からない状態が続いていた。まあ、これはこうして振り返っている今だからこそ気が付く原因なのだが。
本音や主旨は同じなのに、言い方でこんなに変わるのね。とにかく何も解決しなかった。
特に私が真実を言うときに限ってボスはそれを制止して相手をなだめるようなことを言っていた。そうこうしている間に半年ほど経って課長になったとき、一人で話して来ますわってことで色んな人との面談を差しでやっている。
『あのですね。介護主任さんってのはどこかの組長じゃないんだよ。どこぞの番長でもない。世の中的にも怒号は絶対ダメだけど、うちの施設も怒号やパワハラ禁止だから。』というふうに。
短気で強面と言われていた男性主任の表情が変わった。伝わったなーと思った。
それ以来、いくつかさしの面談が続いているが、嫌われこそすれ、だいたい言いたいことが伝わり、やってはいけないこと、こちらが求めていることをご理解いただいているようだ。
物言いが柔らかいということは、とても大事だ。八方美人であることも素敵だ。大人として必要なことなのだろう。ちなみに私は発砲美人と言われている。ホワイトボードに書かれてあった。なんのこっちゃ。
とにかく前に進まなければならない。うん。
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