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台風一過
今日は往診日ということで、ただでさえバタついていた。
そこに急変した人が居て急遽入院の運びとなるのだが、さらに間が悪いことに、緊急ショートステイの入所を迎え入れなければならなかった。
しかし、こういう時に普段の努力が実を結ぶ。一生懸命教えて来た人に往診の外回りを任せてその場を離れることが出来る。
一方で、約一年居るのに仕事をして来ていない人の普段の”さぼり”が露見する出来事。H先輩と私はその場を離れるために、自分でやらなければならない場面がやって来たのだ。
分からないことを避けて来た結果なのだけど。
さらに輪をかけてのファクターとしては、来月から往診のシステムを変えるにあたって薬局に働きかけなければならない日だった。
私が考えた方法だけど、私はそちらの仕事へ行けない。
さぼり魔の先輩に口頭で説明しつつ『とにかくそう言って説明すれば相手は分かるから。』と託す。
しかし、この人は『えー、全然意味が分からない!』と目をひんむいて拒否して来る。事前に言っておいたのだけど、この人、いつもそういう感じ。
私はショートステイの緊急受け入れに行かねばならないので、仕方なく先輩へお手紙を託し『分からなかったら私宛に電話下さいと薬剤師さんに伝えて。その電話は私が対応するから。』ということでやっと動いて貰えた。
が、うまく行った。あたりまえだ。普通に説明すれば分かること。
どうしても拗ねている先輩には『次回から往診の所要時間が半分になります。』と結果だけを伝えた。途中経過はいくら話しても聞いて貰えないので。
すると『・・・・。え?いいね。』とのこと。
この施設に来て苦節3ヶ月。本日の出来事だった。
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もう今日はどうなってしまうの?と思っていたのだが、懸命に頑張り過ぎてふと時計を観ると16時。
え?嘘でしょ。時間が余ることになるなんて。人数が居るって素敵。例えそれが分かり合えない場合においてもマンパワーに勝るものはなし。(時には)
ありがとう、ありがとうと思いつつ、入職当初『おらおら』で来られたので喧嘩していた介護のおばちゃんのところへ行く。『なんか手伝うこと、なーい?』← 今は仲良し。
『じゃあ、ここに来て座りなさい。』と丸椅子を指さして来る。
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ご利用者さん2人と、このHおばちゃんと、Hナースと、入浴係のOさんと6人でアジサイの花を作った。
とりとめのない話をしつつ、切ったり貼ったりしつつ大輪のアジサイを。
もうすぐ施設の壁中に鮮やかなアジサイの花が咲く。