うざいナース / 冷麺とシュウマイ
いきなりの気温30度。
高齢者の皆さん、具合が悪い。
その対応に追われる日は、目も当てられないほどの忙しさになる。
あっという間にキャパオーバーしてしまうのだが、頑張る。あまりに大変で何も考えられなくなった時、心に思うことは一つで良い。
『最善を尽くすぞ。』ということ。
どうしても先生に来て貰いたかった。特に、とある方のご状態を、診て貰いたかった。実は、昨日の夕方からお願いしていた。
配置医の先生は、うちの施設だけを診ているわけではないので、それがどんなに迷惑で面倒くさいことかも分かっていた。
しかし、救急搬送するにも、施設での看るにも、苦しいとか痛い状況ってのは絶対に取り除いであげたい。利尿剤と喘鳴を取る薬が欲しい。
しかし、先生からのラインの返事は芳しくなく、返信がなかったり、電話も通じなかったり。
それで、今日はバイタルを測っては先生にライン。少し喘鳴が落ち着いて来ては報告のライン。少し水を飲むことが出来ても『飲めました。が、排尿がありません。』としょっちゅう報告していた。
・・・・・・・・・・・。
それでも返事がないので、モードを変えた。
『先生、お元気ですか?私は元気です。つい先日まで夏の日差しに汗をかきかき頑張っていましたが、もはや、秋のにおいがして来ましたね。』
急いで打っていたので、途中で飛んで送信されてしまった。←私、携帯で文章打つの嫌いだし苦手なの。『ああ!』と思ったら、『ああ!』と、そのまま打つ。
よし、また初めから。
『拝啓 〇〇先生。はじめて出会ってから、もはや4年の歳月が流れて行きましたね。光陰矢の如しとは、まさに、このことです。ところで、〇〇さんの喘鳴は、入眠中は消失しているのですが・・・』と、打ち直しているところで、たった一行返信が来た。
『昼休みに行くよ!』
ありがとうございます。
意外にも施設に着いてからの先生はご機嫌麗しく、うざい作戦を展開するこの性悪ナースにも優しく接して下さった。しかも、時々思い出し笑いをされていた。
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今日、必要な人に必要な採血検査がなされ、必要な薬が届いた。ある一人の人が、もうダメか?と思われていた人が、夕ご飯を食べて水分を摂って、普通に沢山、排尿出来た。顔の浮腫がすーっと引いていった。
今日、その人は、うなされることなく、スヤスヤ眠っている。
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疲れたので、あり合わせの材料で冷麺を作りました。キムチとチキンとトマトとミョウガとモヤシ。
そして、しうまいっ。
良い一日でありますように。