越冬の援助 / 生きていてよかった / オムライス ビーフシチューかけ
高齢者にとって冬を越えるというのは中々大変なことだと、毎年痛感する。特に、老人ホームに勤めるようになってからは、毎年このシーズンの戦いは熾烈を極める。要するに、具合が悪い人ばかりで忙しい。
しかし、この4年間、この施設独特の作戦を介護職の方々と練り上げて来た。目的は、苦しくないように、痛くないように、そして楽しく長生き。
寒い朝、出勤するなり、幾人かの人たちの顔を優先的に見に行くのだが、今日、眠っているある人のベッドサイドに立つと、そのお婆ちゃんが、そっと目を開けてニッコリ笑った。
昏睡だったのに!
しかも、『おっは~♪』とふざけて言った。
思わず泣きそうになったのだけど、ニコニコして手を伸ばして来られたので、『おっは~♪』と、その手を握り返した。暖かい。
生きているって、何て素晴らしいことなんだろう。生きていてくれている。何て嬉しいことなのだろう。
そんなことを毎日思っているこの季節だからなのか。
日本シリーズの合間に流れるCMの曲に、今朝のこの光景を思い出して泣きそうになる。
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ダッシュで帰って来て18時から22時近くまでKちゃんと日本シリーズを見る。これ、何度言ったか分からないけど、好き過ぎるせいかヤクルト戦は一番ストレスが溜まる。
冷静に見ていても相手チームとの力量の差を感じる。全員で勝ちに行く!って言っているチームと『絶対 大丈夫』と言っているチームの差でもあるのかも知れない。そして、いやあ、相手選手、誰が打席に立っても怖いし、皆、良い顔しているんだよね。
でも、野球って、本当に何が起こるか分からない。監督の采配は本当に緻密。何故、ここで、こんな指示を?!』と思っても、『なるほど、そういうことか。』と次の瞬間には関心させられる。
ただ・・・、もう恰好つける余裕もない程必死なので、心が丸裸になる。だから、やっぱりダメなのか?と思っていたところに出たホームランに、子供のように飛び跳ねていらしたり。後から『やってくれると思っていた。』とコメントは出来る。でも、いやいや、打つと思ってなかったでしょ?ビックリしたんでしょ?と突っ込みつつも、Kちゃんとハイタッチ。
熱くなったりイライラしたり、でも、たったの一発で払拭される。
王者らしくない王者たちに今年も翻弄されている。
これを見るために、帰ってから急いで作ったオムライス。オムライスだけって手抜きだよね。でも、昨日作ったビーフシチューをトロトロ卵の上にかけました。見栄えは悪いけれど、美味しいご飯、美味しい一日でした。
明日も しまって行こう。
お腹いっぱい。