とあるV系バンドに救われた話

はじめまして。突然ですが、これを読んでいる皆さんはV系というとどんなイメージを持っていらっしゃいますか?

怖そう、歌い方に癖がある、ホストみたい…。V系の正確な定義というものは存在しませんがキワモノっぽくて敬遠されている方が多いかもしれません。

今回ご紹介させていただくのはPlastic Treeというヴィジュアル系バンドです。

1993年に結成、1997年にメジャーデビューして今年で21周年になります。この21年間、彼らはただの一度も活動を止めることなく、毎年音源を発表しています。

私はこのバンドを知って大袈裟ではなく世界が変わりました。

もっと多くの人にPlastic Treeを知ってほしい。もっと多くの人にその音楽を聴いてほしいと思いこの記事を書くことに決めました。

Plastic Treeと出会ったのは2009年の秋のことです。進学先の高校で上手く環境になじめずにいた私は、家と学校の往復の日々の中で

「なんで生きてるんだろう」

と自問自答を繰り返すようになっていました。その疑問はやがて「生きている価値なんかない」という思い込みに変わり、自分自身を苛んでいきました。自殺する勇気もなく、生きて行く気力もない。長すぎる余命に気が狂いそうでした。

そんな中、ぼーっとYou Tubeを眺めているとき目に留まったのがPlastic Treeのシングル《真っ赤な糸》のMV。いままでいわゆるヒット曲をたまに聴いていた程度の私にとって、Plastic Treeの音楽は明らかに今まで聴いてきた音楽とは全く違いました。

はじめて彼らの楽曲を聴いたとき、一瞬時が止まったような錯覚を覚えました。

”硝子の空に台風が来てるってさ すごい風だろ 
それだけでほら、笑う理由になる二人だよ”

・・・どうしたらこんな美しい情景が描けるんだろう。どうしてこんな心惹かれるんだろう。このバンドは一体なんなんだろう。興味を持ってから完全にハマるまで、そう時間はかかりませんでした。

Plastic Treeにハマってからというもの、どこに行くにしてもi-podが手放せなくなってしまいました。登下校も、授業中でも(笑)、眠るときもずっと聴いていました。

音楽を聴いている間は現実も半分夢のようで、照りつける太陽も雨も鮮やかに感じられ自分は無敵だと感じていました。プラは唯一の居場所であり、点滴であり、希望でした。

Plastic Treeの音楽は「がんばれ」とか「大丈夫」といったメッセージ性は皆無で、どうしようもない別れとか痛みとか、素の感情を音楽に昇華させているように感じます。作りたいから作る、歌いたいから歌う。非常にシンプルです。ある時、ふと気が付きました。

ーそうか、私も自分の価値なんて考えなくてもいいや。生きてても、死んでもいい。でも私はプラを聴きたいから生きよう。


あれからもう9年が経とうとしています。私は社会人となって、働いています。なにかある毎に死ぬか生きるか葛藤することはなくなりました。それは多分、あの時に「生きる」方に舵を切れたからです。

ライブに行くために始めたバイトで交友関係が増え、ライブでお友達もできて、ツアーで新しい土地に行く機会もたくさんあります。Plastic Treeと出会えたことで世界が大きく広がりました。

私はプラの音楽に救われ、今までずっと支えてもらってきました。これまでも、これからもずっと枯れない木でいてください。ずっと応援しています。ずっと大好きでいます。

最後に、最新情報をお届けします。

7/7(土)の七夕に、パシフィコ横浜国立大ホールでPlastic Treeのライブが行われます。

チケットの一般発売が開始されているので、もし気になった方がいればぜひ一緒に楽しみましょう♪ 全12アルバムの中、投票で選ばれた上位2アルバムをまるごと演奏する昼と夜の二部構成でのライブとなっております。

地方に住んでいるという方も、ニューシングルを携えた秋ツアー「in side other side」仙台、熊本、福岡、名古屋、大阪がありますので是非!!そして、ニューシングル《インサイドアウト》は7/25(水)に発売です!!

此処まで読んでくださってありがとうございました!Plastic Tree最高!!



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