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「東京裁判」の前振り。的な

ハァハァハァ。
近所のミニシアターでは戦争映画特集。「戦メリ」「沖縄決戦」に続き、第三弾。
冒頭写真のこれを観てきましたよ。やや、戦争を考えるのは何も8月15日までと決まっているのではなくって。
年中考えるべきだろうが低脳。

本作「東京裁判」は、オリジナルが83年ごろに公開された小林正樹監督の記録映画(ここ太字でお願い)。
つまり創作じゃなく、日米英中ソ、現存するフィルムを世界中から集めたガチの記録映画である。
2、3年前にデジタルリマスターされ再公開。冒頭で、なぜハァハァ言うたかというと、上映時間がなんと約5時間。

自分はむかし小田急ハルクで「ゴッドファーザー」「ゴッドファーザーPart2」を連続で観たことがある。6時間座りっぱなし。
今回はそれに次ぐ記録である。「東京裁判」に続いて17時から塚本晋也監督・主演の「野火」を観たら7時間となり、記録更新したのだが、とてもその余力はなかった。

体力気力だけじゃなく、思うところ・映画の記憶が更新されてしまいそうだったから。まあいろいろ考えさせられましたねぇ。疑問点を含め。

自他の主張はさておき、とにかく虚心坦懐を心がけ、鑑賞しました。

中学高校では4月、「まだゆっくり時間あるもん」と教師が思ったのかどうだか、初っ端の古代に時間をかけ過ぎて、結果年度末の近現代史を端折る。近現代史をろくに教えない(なかった)のは単にそういうことだけじゃなく、未だ生々しいからということがあったのか知らんが、肝心要のここを教えない弊害が未だそこかしこに。

小林よしのりごとき阿呆に騙され、ひいては歴史修正主義が跋扈するのもそうだが、まずもって「いったいどんなことがあったのか」を知らない。
これは〝大日本帝国が侵略したのか、はたまた自存自衛の戦争をしたのか〝(要は分析/評価)ということ以前に、例えば聖武天皇が仏教を流行らせたとか、鳴くよウグイス平安京であるとか、はたまた信長秀吉家康が何をしたとか、そんな基礎レベルの問題。

・鎌倉時代の終わりごろ、元が二度にわたり日本に来襲しました。
・家康は関ヶ原で、石田三成を実質的なリーダーとする西軍と戦いました。
・嘉永6(1853)年、ペルリ提督率いる黒船的な艦隊が浦賀に来航しました。

これらは〈分析/評価〉じゃなく〈事実〉であるが、こと近現代史では諸人これを知らない。
俺が専ら問題にしているのはこういう(かつての?)教育のあり方である。だって、某聖心女子大学を出たガールフレンドさえ

「関ヶ原の戦いって、誰と誰が戦ったの」「なんで?」

これ、本当の話です。

もひとつ。
いくら教えたところで、当初 ー せいぜい受験まで ー は覚えていても、社会人になったらすっかり忘れているという。あるいは学校で習っても、興味がなかったのか知らんが、いい大人になって全く覚えていないという。
長じて歴史修正主義にころっと騙される。「マスコミが伝えない、ネットで知ったこれが真実!」となるのは、これが大きい。
※彼女の名誉のために言っておくが、くだんのGFはそんな馬鹿ではありません。

とりもなおさず、まず「歴史上の事実」を押さえなければならん。
自慢じゃないが俺は先述のとおり、日本史はよく勉強した。学校では近現代史を端折られたが、明治維新以降現代に至るまで、ものの本を読み、だいたい知っている。
司馬遼太郎等の〝講談本〝じゃなくって。

いわゆる東京裁判、正確には極東国際軍事裁判やニュールンベルク裁判についても、ざっくり知ってはいた。が、そんな自分でも「東京裁判」を観て、すごく「学び」や「気づき」があった。

◆予告編

https://youtu.be/cm8UMHAA9ME

「日本人なら絶対観るべき!」と言いたいところだが、約5時間の長編だし、出来うるならばメモを取りつつ観る映画だから、そこまでは言われない。
ただ、大変に興味深い作品であることは間違いねえっす。

◆CCR ー 雨を見たかい

https://youtu.be/LlHvSzyYvXw

「雨ってナパーム弾を表したんですって?」。あるジャーナリストがCCRのメンバーに訊いたら、

「えっ、そうなの?」

こう答えたというね。

「東京裁判」の感想文は、近日中にアップします。乞うご期待。

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