今年のクリスマスはアートな夜景をいかが? アーティスト・デザイナーとコラボした都内のツリー&イルミネーションスポット5つ。
もうじきクリスマス。各所でイルミネーションが始まって、夜にお出かけするのも楽しい季節になってきましたね。どこの夜景を見に行こうか迷ってしまうところですが、2022年だけにしか見られない、個性的な場所に行ってみませんか?
この記事では、2022年のクリスマスシーズンに見たい、アーティストやデザイナーとコラボレーションした都内のクリスマスツリー、イルミネーション、ライトアップのスポットを5つ+α、訪問した感想も交えてご紹介します。
1)草間彌生さんの特別インスタレーション ライトアップ&AR《無限の創造》(芝公園、御幸通り)
今年しか見られないのが、現代アーティスト 草間彌生さん ✕ ルイ・ヴィトンのコラボレーション。2023年1月のコレクション発売に向けたインスタレーションが、新宿、渋谷、東京駅など、各所で開催されました。(一部の展示は終了しています。)
芝公園のインスタレーションは、12/25(日)まで。「パンプキン・バルーン」は、ライトアップされた東京タワーとのコントラストが美しく、「ミラーボール」を使ったインスタレーションは、夜はキラキラと宝石のように美しく輝いて見えます。
これらのイルミネーションは日中にも見ることができ、昼と夜ではがらっと雰囲気が変わるので、できればどっちも見たいところ。それぞれの作品ごとに違った、スマホのブラウザで楽しめるAR演出も用意されていて、こちらも楽しいですよ。インカメラとアウトカメラでも演出が異なるので是非両方チェックしてみてくださいね。(AR演出は夜は暗くて作動しづらいので、AR体験は日中の訪問をオススメします!)
東京タワー自体も、12月23日(金)〜25日(日)はコラボレーションした特別なライトアップになるようです。
東京駅前の御幸通りには、魚や太陽をモチーフにしたカラフルな絵画をベースにしたインスタレーションも。特別なカフェや水玉のスケートリンクも登場しています。
この周辺は、期間限定の「丸の内イルミネーション」や、丸ビルやKITTEの巨大なクリスマスツリー、「東京駅ライトアップ」も美しいので、丸の内一帯でこの時期の夜の楽しい雰囲気を楽しめますね。イルミネーションの施された「丸の内仲通り」には、「丸の内ストリートギャラリー」として、多くの彫刻作品も並んでいて、こちらのアートとイルミネーションのコラボも素敵です。
2) 「WOW」 ✕ 「nomena」 の手掛けるクリスマスツリー《Reflective tree》(六本木ヒルズ)
続いて、六本木ヒルズ。こちらにあるのは、東京と仙台、ロンドンに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ「WOW」と、エンジニア集団「nomena」の手掛けたクリスマスツリー《Reflective tree》。
”夜だけでなく、冬らしい煌めきを昼間に訪れた人にも味わってもらいたい”というコンセプトでデザインされたツリーは、無数のハーフミラー状のフィルム片でつくられています。
外から様々な色の光が当てられ、枝の部分がゆったりと回転。遠くから見た時には、フィルムに反射したカラフルな光が空間全体を華やかに照らしだし、近づいて見た時には、映り込んだ景色が万華鏡みたいに見え、どちらも美しいです。
六本木ヒルズは、このツリーの他にも、”SNOW&BLUE”のクールな光が美しい「けやき坂イルミネーション」や、カルティエのクリスマスツリー、毛利庭園での映画「アバター」をイメージしたオーシャンブルーのイルミネーション&ライトアップも開催。
もちろん、目の前の東京タワーをのぞむ「東京シティビュー」からの夜景は間違いない美しさなので、あわせて楽しみたいですね。
3)「nendo」の手掛けるクリスマス装飾《Glitter in the air》(東京ミッドタウン)
六本木にある東京ミッドタウンの館内装飾&クリスマスツリーは、佐藤オオキさんが代表を務めるデザインオフィス「nendo」が手掛けたもの。
アルミで作られた純白のツリーは、制止している時は、ダイヤカットのような三角形の凹凸の陰影が美しく、動き始めると可動部の陰影の変化でキラキラ光っているように見えるのが面白いツリーです。
驚いたのは、アルミパーツのゆらゆらした軽やかな動きは、モーターではなく内部のファンで風を送ってつくりだされているという点。風を用いることで、目にも心地よい動きが創り出されているんですね。
このほかにも、東京ミッドタウン内には複数のイルミネーションスポットが。光と音が織りなすイルミネーションに、シャボン玉の演出も加わった《CHRISTMAS STORY LIGHTS》や、カラフルな光をまとったクリスマスツリー《PARTY POPPER TREE》、温かみのあるゴールドのイルミネーション《光の散歩道》など。雰囲気の異なるイルミネーションが一度に楽しめるのも楽しいです。
4) 「MIRRORBOWLER」による“光のトライアングル" インスタレーション (お台場)
お台場の3箇所で展開されるのは、光と反射の空間作品を創り出すインスタレーションアート集団「ミラーボーラー」による光のインスタレーション。光の当たり方で刻々と作品の表情が変化していくのが楽しいです。
リング状の空間の内外でイルミネーションを楽しめる《KALEI-DO-NUT》
龍をモチーフにした作品で、池に反射する様子や光に輝く滝も美しい《龍の棲む蓮池》
ミラーボールや金属モビールの反射が美しい《光の樹》
…と煌びやかな3つのアート作品が、臨海副都心に“光のトライアングル”を生み出します。
再開発中でちょっと寂しいお台場ですが、アクアシティやフジテレビのライトアップ、グランドニッコー東京のイルミネーションやクリスマスツリーも素敵ですし、なによりレインボーブリッジや東京タワーを望む海の夜景も魅力的ですよね。
5)「DAISY BALLOON」による《浮遊する光のバルーンツリー》 (表参道)
(表参道ヒルズ 公式サイトより;こちらは未訪問です、すみません)
最後は、表参道ヒルズのイルミネーション。アーティストユニット「DAISY BALLOON」が手掛けるのは、「浮遊する光のバルーンツリー」。
DAISY BALLOONとバルーンメーカーが共同開発したという、積層偏光フィルムのオリジナルバルーンをなんと約1万4,000個(!)も使い、小さなバルーンが集まり、吹き抜け空間に空飛ぶバルーンツリーを創り出しています。
20分ごとに、作曲家・ピアニストの平井真美子さんが書き下ろした曲にあわせ、ツリーの色が変化する特別演出もあるそうです。
もちろん、毎年恒例の表参道のイルミネーションも見逃せませんね。
番外編:「大ネオン展 from CYBER NEON CITY」で、ジャンルを超えたアーティストのネオンを堪能
屋外の「イルミネーション」ではないものの、オススメしたいのがこちら。ライトアップも美しい東京タワーの足下で、開催中の展覧会です。
現代アーティストの赤塚りえ子さん、DJ/プロデューサーの石野卓球さん、ネオン画家のはらわたちゅん子さん、ファッションデザイナーのミハラヤスヒロさんなど、様々な分野のアーティストのデザインによるネオンが並びます。
遠くから見るとカラフルで明るい個性的なネオンのデザインにわくわく!近づくと職人技のネオン細工に驚愕!の展覧会です。
ネオン管のなかでふわっと広がるネオンの光は、LEDの明るさとは違った幻想的な雰囲気。ぜひ、間近でこの光を体験していただきたい展示です。
(昨年取材させていただき、記事を書かせていただきました。)
日中でも楽しめるこちらの展示、イルミネーションの灯りだけで無く、こちらの灯りも是非あわせて楽しんで見てください。
2022年に都内で楽しめるアーティスト・デザイナーとコラボレーションしたイルミネーションスポットをご紹介しました。ほとんどの作品が、楽しめるのはクリスマスや年末までの短い期間。今回ご紹介したスポットは比較的場所も近く、一晩でイルミネーションのハシゴもできちゃうので、夜長の今、ぜひ楽しんでくださいね。