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【MUSEUM EXPLORER vol.09】 奈義町現代美術館

「MUSEUM EXPLORER」マガジンでは、実際に訪問してみて面白かった美術館・博物館・水族館などを、写真を中心にご紹介します。

今回は、岡山県勝田郡奈義町にある「奈義町現代美術館」へ。

太陽 ≪遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体≫ / 荒川修作+マドリン・ギンズ
大地 ≪うつろひ-a moment of movement≫ / 宮脇愛子

奈義町現代美術館は、1994年にオープンした現代美術の美術館。

建築家・磯崎新が手がけた建物と、荒川修作+マドリン・ギンズ、岡崎和郎、宮脇愛子という3組のアーティストの作品が一体となった、世界でも珍しい美術館です。

作品は「大地」「太陽」「月」の3つの展示室にそれぞれ設置されています。

太陽 ≪遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体≫ / 荒川修作+マドリン・ギンズ

展示室のひとつ、「太陽の部屋」は、荒川修作+マドリン・ギンズが手がけた象徴的な空間。

筒状の構造をした展示室は、真南を向き、照明を使わずに太陽の光が差し込む設計となっています。

まっすぐ歩くのも難しいカーブした床面や、天井にまで配置されたオブジェクト、そして、龍安寺の石庭と塀が反転するように設置された壁面など、視覚と身体感覚を揺さぶる不思議な体験ができます。

奈義町現代美術館 外観

土地の自然条件を反映した建築も特徴的です。

南北を結ぶ線や、秀峰那岐山の山頂方向、中秋の名月の方向軸など、展示室ごとに固有の軸をもってつくられています。

月 ≪HISASHI-補遺するもの≫ / 岡崎和郎

近年では芸術祭などでもよく聞くようになった「サイトスペシフィック・アート」という、特定の場所のためにつくられた作品の先駆け的な存在の美術館。

まさにこの場、この空間だけで見られる作品を観に、奈義町現代美術館に行ってみませんか?

奈義町現代美術館 外観

奈義町現代美術館

URL:https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/
所在地:岡山県勝田郡奈義町豊沢441
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日
入場料:一般・大学生:700円

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