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【展覧会レポ】古賀 学 「Buoyancy | 浮力」展 @CLEAR GALLERY TOKYO
手の上に乗るくらいの小さなバスタブに潜る小さな女の子。彼女が空気を吐き出すのと、水の音がギャラリーに響くのとともにゆらゆらと水面が揺らいで、本当に水の中に生きているみたい。
Izumi (2020)
— 古賀学(Manabu Koga) (@manabukoga) August 24, 2020
247 × 173 × 115 mm
水面を境界に世界は区切られ、あちら側にいる彼女がこちら側にいる鑑賞者を見つめ続ける(鑑賞者も彼女を見つめ続ける)。#水中ニーソ
古賀学個展「Buoyancy|浮力」
2020年8月21日〜9月26日
CLEAR GALLERY TOKYO
Open:火〜土 12〜18時/Closed:日・月・祝 pic.twitter.com/Vaq2XKJfyg
六本木のCLEAR GALLERY TOKYOで開催中の古賀 学さんの個展「Buoyancy | 浮力」展に展示された新作の《Izumi》という作品です。
《Izumi》 / 古賀 学 (2020)
水中でニーハイソックスを履いた女の子を撮影する「水中ニーソ」シリーズや、水中の女の子をアクリルブロックに閉じ込めたような「cube」シリーズなどの写真作品を発表されてきた古賀さん。
新作の《Izumi》シリーズは、本当に水が張られたバスタブにも見えますが、小さなバスタブの中の、スマホサイズのディスプレイで再生される映像作品です。
バスタブにすっぽりとおさまって、息のできない水の中で、何を考えているのかなぁと、じっと彼女を見つめながら、こちらも見つめられ続けている、不思議な体験です。
このほかにも、水の中にいるさまざまな時間を切り取ったようなモビールの作品《Circus》や、キューブにおさまってはいないけれど、二つの平面の背景と展示ボックスによって、画面からこちら側に飛び出してくるようにも見える《CB006-015》など、2次元の静止画の中に、時間と空間を含むような作品が並びます。
《Circus》 / 古賀 学 (2020)
《CB006-015》 / 古賀 学 (2020)
ちなみに作品案内は、今回の作品が、路線図のように過去のご自身の作品や歴史的な作品とのつながりが示されていて、思考を覗けてしまうようで面白いです。
古賀 学 「Buoyancy | 浮力」展は、2020年9月26日(土)までです。
【展覧会情報】古賀学 「Buoyancy | 浮力 」 @CLEAR GALLERY TOKYO
会期:2020年8月21日(金) 〜9月26日(土)
時間:12:00〜18:00
入場料:無料
時間:14:00〜19:00
土曜日は11:00から
月曜、 日曜、 祝祭日休館
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