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プラセスで生産される商品の原材料と環境の関係


私たちは製造工程でリサイクルしきれずに待っているプラスチックを「行き場のないプラスチック」と呼んでおります。

さっそく「行き場のないプラスチック」のお話をしたいところですが、その前に私たちがどんな自動車部品を製造しているかを話させて頂きます。

私たちが製造している自動車部品は、ハンドルSWやシフトレバー、ヒーターコントロール、パワーウィンドウなどのユニットで運転手が操作するスィッチ部品を主に生産しております。

製品(パワーウィンドウスイッチ)

行き場のないプラスチックのお話し

それでは今回のnoteでは、わかりやすくするために「ヒーターコントロールユニット」を取り上げて書かせて頂きます。
最近、エアコンのボタンが光るようになっていますよね・・・
LEDの光源をボタン上面まで誘導する部品が入っているので光ります。
LED光源からこの光を運転する方に届ける部品が「導光板」と呼ばれる部品です。

「導光板」ってどんな部品なんでしょうか?


少し写真で説明しますね。

まずは「ヒーターコントロールユニット」写真です。
皆さん見たことありますよね!

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車の助手席と運転席の間の前面についているユニットで、エアコンを入れたり温度を調整したりする機能があります。

皆さん夜になるとこのボタンが光りませんか?
写真の白い丸い部分が光る部分になります。

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このボタンを分解しますと白い部分はこんな形をしております。この部品がLED光源から運転する方に光を届ける大切な役目をする部品になります。

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この部品を造るために、金型と言うたい焼きの鉄板みたいな型を使うのですが、プラスチックの量産では溶かした樹脂を金型内部に入れるためにどうしても湯道(ランナー)というプラスチックの湯道が必要となってしまいます。

この部品を造るプラスチックの湯道がこんな形です。

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これが行き場のないプラスチックの源となります。


この湯道(ランナー)を粉砕して再利用しますが、安全安心のためにリサイクル率がおおよそ10~30%決まられております。

なぜもっと再生利用されないのか?

それは、プラスチックは熱をかけ溶かせば溶かすほど物性が劣化する事が原因です。私たちが製造している自動車部品でも、粉砕して再度溶かして再生利用しますが・・・

決められたリサイクル比率以上再生利用すると製品の機能を満たすことが出来ないからです。だから使いたくても使えないのです。

この使い切れないプラスチックを私たちは「行き場のないプラスチック」と呼んでおります。
行き場のないプラスチックの行き場を待っている姿を見てください。

アクリル粉砕

すごく綺麗ですよねー!

このプラスチックは自動車のテールランプや水族館の水槽のガラスの代用に使われるガラスより透過率が高く割れにくい「アクリル」と言う材料です。
自動車のテールランプは20年以上も綺麗な状態を維持しますので、すごく高級なプラスチックなんです。
これが行き場を求めて待ち続けています。

結局行き場を求めて待ちきれないプラスチックは、海外に輸出するか産業廃棄物として埋め立てられるか、熱エネルギー利用で燃やされるのです。

私はこれが残念でたまらないです!

「行き場のないプラスチック」の行き場を用意してあげて、捨てられないようにする、燃やされないようにする。出来ればリデュースプラスして、今までにない魅力的な商品に変身させることで世の中の役に立たせてあげ長生きさせてあげたい・・・・喜んでもらいたい。

こんな活動の中で行き場のないプラスチックを減らしていきたいと想っております。

その想いから2019年7月にチーム結成して生まれたのが「PLASESS LAB」です。

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また長くなってしまいましたが、noteを通して廃プラについて知って頂き、PLASESS LABの取り組みを応援して頂けると嬉しいです。

こちらは定期的に更新致しますので、環境と私達の取り組みをご覧頂けると嬉しいです
これからどうぞ宜しくお願いします!!!

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