flow "いつかの、近くて遠い場所のシークエンス"
遠くに連なり、霞んで見えるカタチが未だ幻に見える。
それを確かめにいくには最適な、空が青すぎる日。
34℃から40分後。降り立つと冷たい風と雨。それに押されて進む。
ひとり。怖くなり後ずさりすると初めてみる枝葉の複数の腕。
その下を濡らさずにどこかへ伝っている。
50分後。乾いた白い地で生暖かい風に当たっている。確かに見てきたはずの連なりは曖昧なまま、水の音だけが聴こえている。
あなたがいま、思いきり深呼吸しに行きたい町に漂っている香り。
日常に、五感を鍛えて旅時間を。