<第10回>水やりの種類を覚えよう
今日は簡単そうに見えてとっても難しい「植物に水をやるタイミング」について3つのポイントのうち、最後の3つ目をお話ししていきます。今日もどうぞ最後までよろしくお願いします。
この内容はRadiotalkでも配信しています。
みなさんは水やり、についてどのようにお考えでしょうか。今、観葉植物を育てている方や、これから植物を育てようとしている方は水やりについて、様々なことをお考えになっているかもしれませ。
でも、ちょっと待ってください。水やり3年といわれるぐらい、観葉植物への水やりは難しいのです。
実は、水やりには3つの前提条件を知っておく必要があります。
水やりをしていくうえで、知っておかなければいけないのは
①鉢の種類と鉢が置かれている環境
②植物がどれほど水を好むのか
③水やりの種類
の3つ。
今回は水やりの種類についてお話をしましょう。
道具編
水をやる道具については様々ありますが、一般的なものはジョウロではないでしょうか。またはホースかもしれません。しかし、ジョウロの先には必ず、シャワーとなるものがついていますよね?
また、ジョウロ以外にも霧吹きもあります。
どのように使い分けたらいいのでしょうか。
多肉植物を育てている皆さんはぜひ、口の細いジョウロを使ってください。そうでないと、葉っぱに水がかかってしまい、葉焼けの原因となります。
一方、大きめの多肉植物を育てており、鉢も大きければシャワーを使って水をやりましょう。
というのも、水やりというのは単に根に水を届けるだけでなく、鉢の中の空気の入れ替えであったり、古いバクテリアなどを洗い流す目的も含まれているので、勢いのある水やり又は鉢の中が現れるような水やりが良いからなのです。
では、霧吹きはどのタイミングで使うのでしょうか。これは、葉水をあげたり、エアープランツと呼ばれる植物たちなど、濃霧によって水分を取る植物への水やりの際に使います。葉水を行うことで、葉っぱ自体の免疫力を高め、みずみずしい姿にしてくれます。しかし、水滴が残ったままで太陽光に当ててしまうと葉焼けする原因にもなるので気をつけましょう。
時間編
水をやる時間についてはどうでしょうか。
朝・昼・夕方・夜タイミングは様々です。
皆さんはいつ水やりをしますか?
正しくは、時期によって又は植物によって違うのです。
例えば、真夏一番暑い昼に水やりをするのは厳禁です。いくら土が乾いていたとしても、これは絶対です。
というのも、鉢の中は高温になっており、その状態で水をやると蒸れて根が腐ってしまいます。
また、真冬の夜に水やりをするのはどうでしょうか。これも厳禁です。夜に乾燥しきらない水が凍り、根に障害を与えてしまうかもしれません。
真夏であれば、朝夕。真冬であれば、朝・昼です。
植物編
実は、植物によっても水やりの種類は変わります。
チランジアなどのエアープランツと呼ばれる植物は、暗くないと水を吸わない性質があるので、暗い場所で水やりをしましょう。
ユーフォルビアと呼ばれる、サボテンに似た多肉植物は根が細いため、夏は月に2回程度鉢から水が流れるように。冬は霧吹きで土の表面が湿るようにで水をあげます。
休眠をするコーデックスと呼ばれる植物たちが、休眠から覚める時は葉が生えそろうまで、霧吹きを使って体全体に水をやり、葉っぱがある程度揃ったら、鉢から水が流れるように水やりをしましょう。
今回は水やりの種類について、道具・時間・植物という3軸でお話をしていきました。いかがだったでしょうか。
水やり3年と言われるのですが、これは本当で、どれだけ気を使っても水やりの方法を間違えてしまえば枯らしてしまいます。
また、枯らさなくてもだらしがない姿になったり、一部を腐らせてしまったりと大変難しい作業となります。
しかし、そのように植物のことを観察し、考える水やりだからこそ、その時間が愛おしくなることは間違いないと思います。
今日を皮切りに全国的に天気の悪い日が続くようです。ぜひ天気予報をチェックしてください。
それでは、今日も良い一日を。
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