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2022年度電験二種の振り返り

こんにちわ。プラント電気マンです。

2022年11月13日(日)に実施されました電験二種二次試験を受けてきましたので、その振り返りをやっていきたいと思います。

単刀直入に言うと、結構いい出来だったと思います。今年落ちれば1次試験から再スタートとなるところだったので必死でした(笑)

昨年は上記のように悔しい結果だったため、今年はリベンジができて良かったと思います。正式な発表は来年1月ですが・・・受かってるよね(泣)

ちなみに問題と解答速報は下記カフェジカさんのサイトが一番です。解答を転記していなかったので、覚えているうちに確認出来て良かったです。

電力・管理

午前中に行われた電力・管理は下記のような問題でした。
「電気の真髄」様からの引用となりますが、載せさせていただきます。

問1 水力発電 調整池式の水力発電所の運用 計算
問2 変電 酸化亜鉛形避雷器(ギャップレス避雷器) 論説
問3 送電 負荷母線の受電電圧維持に必要な調相設備のサセプタンス 計算
問4 施設管理 高圧受電設備の保護 論説
問5 その他発電 再生可能エネルギー 論説
問6 施設管理 需要設備への電力供給と負荷率等の計算 計算

この中から私は問1、問4、問5、問6を選択しました。

問1の調整池式の水力発電の問題は過去問ではあまり見ないタイプでしたが、計算自体は簡単であったため多くの受験者が選択したと思います。得点源となる問題だと思います。

問2、問3は解いていませんが、今回の試験の中では難度が高かったと思います。避雷器について詳しく知っている方はあまり居ないでしょうし、問3の調相設備の計算もp.u法を用いて進めたり、何となく過去問とは毛色が違う問題だったと思います。

問4ですが(1)は保護方式、いわゆるPF・S形とCB形の違いが分かっていれば良いため、比較的簡単だったと思います。
(2)のDGRとGRの違いは電気主任時技術者の選任経験があったため、実務経験から問題なく解けました。

またブログでもDGRの解説をしたことがったため、詳細まで解答できたと思います。ブログ書いてて良かったです(笑)

問5は(1)は2020年時点の再エネの普及率を答えろということで、テキトーに25%と答えましたが、20%みたいですね。知らないよ・・・。
(2)は実務で接続検討資料作成を行っていたことから、だいたい答えられました。再エネとりわけ太陽光と風力は非同期電源となり、慣性力を持たないということも最近知ったので、これはラッキーでした。

再エネの情報については上記マガジンが非常におすすめです。電験二種を今後受験する方は購読をおススメします。実際今回の問題はこちらのマガジンを読んでいると解けたと思います。

問6は需要率、負荷率なんかから最大電力や平均電力を計算する問題でした。過去問にほぼ同じ問題があり、しかも難度が下がったもの(無効電力の計算がない)だったので、これも得点源になる問題でした。

機械・制御

午後に行われた機械・制御ですが、問題は下記になります。

問1 同期機 三相同期発電機の短絡比と電圧変動率 計算
問2 誘導機 三相かご形誘導電動機の諸量 計算
問3 パワエレ 三相誘導電動機を駆動する電力変換システム 計算
問4 自動制御 フィードバック制御系の安定条件と定常速度偏差 計算

私は問2と問4を解きました。twitterを眺めたカンジだと、ほとんどの受験者がこの問題選択だったように思えます。

問1ですが、同期機は完全に捨てていたので難度が高いのかどうかも分かりません。雰囲気的には基本的な問題だったのかな、と思います。

問2ですが、基本的なレベルだったと思います。電流計算をベクトルのまま行う必要がありましたが、過去問にほぼほぼ同じ問題があったので支障はありませんでした。最後の力率を出すところまで同じだったので過去問さえやれば解けたと思います。

問3ですが、パワエレは完全に捨てていたので分かりません。というか受験者のいったい何割がパワエレを選択するんだろう? 1%もいくのか? 問題作る意味があるのか疑問です・・・。

問4ですが、基本に忠実な制御の問題でした。計算も煩雑ではなく(5)のみ正答率が下がるかなと思いました。それでも過去問に掲載されていたレベルなので、問題ないと思います。これは満点だと思います(自慢)。

総括

一緒に受験した職場の方とも話した印象ですが、今年は当たり年だったと思います。電力・管理、機械・制御ともに基本的な問題が多く、難しい問題も回避できる余地が十分に用意されていたと思います。

年度  合格率
2021年 17.2%
2020年 27.9%
2019年 22.8%
2018年 14.5%
2017年 13.5%

上記は過去5年の二次試験合格率ですが、2020年に過去最高レベルの合格率を出したことから、2021年度は少し難度を戻した印象でした。ここから2022年度は易化したと推測しており、合格率20%以上となると思います。

手ごたえは十分ですが、うーむ、受かっているといいなあ(遠い目)
ひとまず来年1月末の発表を待ちます。
それでは。

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