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電気計装エンジニアの転職攻略②~外資系メーカー編~

こんにちわ! プラント電気マンと申します!

タイトルにもあるように二度目の転職活動を行い、来月から新しい会社で働くことになりましたので、そこに至る経緯と転職活動の内容等について記事にしたいと思います。

簡単にですが、結果として「外資系メーカー」へと転職することになりました。

2022年にすでに一度目の転職活動を行っており、その際の経緯や方法論については、下記の記事をご参照頂けると幸いです。

ちなみに下記のようにマガジンでお得セットにもなっているので、そちらで購入されても良いと思います!

プロフィール

まず現在の私のプロフィールですが、簡単に以下になります。

  • 年齢32歳

  • 大学院 電気電子工学 修了

  • 化学メーカー:約6年、エンジニアリング会社:約1年半

  • 電気計装エンジニア

  • 転職前の年収約950万(基本給ベースは700万程度)

  • 既婚、子供2人

1社目の化学メーカーではプラントの電気設備の設計・施工管理を主に行っていました。またこの際、22kVの需要設備における電気主任技術者も1年半ほど経験しています。

2社目のエンジニアリング会社では、バイオマス発電プラントの電気設計を担当していました。

あとブログもやってますので、よろしくお願いします!

転職を考えた経緯

一度目の転職を行ったのは2022年、今回は2024年ということで、非常に短期間での転職という結果となりました。あまりキャリアとして良い事ではないと理解していましたが、下記の理由で踏み切りました。

①残業が多い

2023年に二人目の子供を授かり、上の子の世話も相まって家事と育児の負担が大きくなりました。エンジニアリング会社(建設業界)という会社柄、残業が多くだいたい20時~21時に退社する日々が続き、平日は妻にワンオペでの育児・家事を任せる始末でした。

この状況を改善したい――つまるところ、残業時間を減らしてせめて20時までに家に帰宅できないか、と考えたのが最初のきっかけです。

②電気主任技術者のキャリアを積んでおきたい

もともと1社目で電気主任技術者に選任されていたため、この経験値を厚くしておきたいという思いもありました。これは定年後に安定した収入and小遣い稼ぎがてら、「電気主任技術者として働く選択肢を確保したい」という意味もあります。

2023年に第二種電気主任技術者を取得しましたので、この思いはより強くなりました。現状のエンジ会社では選任業務はほぼ不可能でしたので、やはり転職が選択肢として挙がりました。

③出世や会社での立場

2社目のエンジ会社ですが、はっきり言って私よりも優秀な方がわんさかいいます。皆さんプロパーで長年やっていることも起因するかと思いますが、彼らに追いつけるビジョンが立たなかったのも理由の一つです。これは敗北宣言でもあります(笑)。

考え方を変えて「優秀な人間がわんさかいる環境よりも、電気計装エンジニアが希少、かつ優位なポジションに着きやすい会社に移った方が良い」と判断しました。これは入社して割と早くに感じたことで、遅かれ早かれ私は転職活動を行ったと思います。(こう書くとクソ野郎ですね・・・)

④持ち家を購入したこと

2社目に転職してちょうど一年くらいで中古マンションを購入しました。これにより会社の借り上げ社宅制度が使えなくなり、月6万円程度の補助がなくなりました。

結構大きなメリットだったので、働き続ける理由が一つなくなったことも大きいですね。持ち家に極力住み続けたいという感情に加え、二人目の子供も授かりましたので、建設業にありがちな長期出張や転勤も受け入れがたくなりました。

以上4点が転職活動に踏み切った要因です。

転職活動における条件

二度目の転職を行う上で、条件は以下としました。

①基本給ベースで年収700万以上(現状維持)
②持ち家(現住所)から通勤可能
③平日の残業が現状より減る(月20時間程度まで)
④転勤、長期出張がないこと

だいたい先に挙げた転職理由のままですね。上記が満たされなければ「今の会社でそのまま働き続けよう!」というスタンスで活動を開始しました。

特に「①年収700万以上」という条件は、32歳で地方在住の私にはなかなか厳しい目標であったと思います。東京など都市圏住みであれば話は違ったかと思いますが、それは考えても仕方のないことです。

で、結果から申し上げると、私の居住地では今回内定を頂いた外資系メーカー以外には条件を満たせなかった、というのが結果になります。

それでは以降、今回の転職活動の経緯を振り返りたいと思います。

第二種電気主任技術者求人の苦戦

まず初めに①~④の条件を満たす求人を探すにあたり、第二種電気主任技術者を求めている求人を探しました。特に選任を前提とする求人です!

必死に勉強して取得した電験二種の資格。やはりこいつを武器として転職活動をしたいという想いがありました。

またこれは狙いとして「資格所有者が希少なため給与水準がある程度良い」「選任が前提となれば、転勤・出張がほぼない」と考えたからでもあります。実際この読みはある程度当たっていたいのかな、と思います。

求人探しにあたっては、なんといっても電気主任技術者の求人に特化して取り扱っている「株式会社ミズノワ」さんに相談しました。

やっぱり餅は餅屋だよね、ということで早速転職サポートに申し込みました。対応いただいたミズノワの担当者の方には丁寧に電気主任技術者(特に二種)の転職実態を教えて頂きました。

ミズノワさんによると、第二種電気主任技術者の求人の年収ボリューム層は500~600万程度が多く、私の年齢・居住地では残業代抜きで700万以上は難しいかもしれないということでした。また電験二種の求人は非常に水物で、良い求人と出会えるかという点が転職の成否を左右するということも教えて頂きました。

このあたりのことは、下記の動画でも解説されているみたいですね。

「はえ~、なるほど(絶望)」というカンジでしたが、可能性は低いだけであって、とりあえず動けるだけ動いてみようと思いました。

その後、電験二種を必須・推奨としている求人を何個か見つけ、ひとまず色々なエージェントを通して応募してみることにしました。

そして結果は・・・見事な敗北の連続!!

敗北結果の一部

「んあああああああ~~~!!!(絶望)」
・・・そして怒りのポスト!!

というわけで、電験二種に拘るのは良くない、と考えを改めました。二種の選任経験は欲しかったところですが、家族を持つ身ですので年収は妥協できないですね。

データセンター求人に切り替え

電験二種を用いての求人(再エネ・工場など)では目的が達成できないと考え、今度は業界を変えてデータセンターの求人を漁ってみました。

というのも一度目の転職活動で、データセンターのファシリティエンジニアはIT業界に所属することになり、比較的条件が良い求人(給与・勤務体系的に)が存在することを知っていたからです。

ちなみにデータセンターのファシリティエンジニアについて知りたい方は、下記の書籍を読むのがベストです。
あと私の有料noteにもいろいろ書いてます(笑)

というわけで再度色々なエージェントに連絡して、私の居住地エリアでデータセンターのファシリティエンジニアの求人を当たってみました。実際求人上では上限1000万ぐらいの求人もありました。

これは期待しちゃいますよね!

敗北結果の一部②

「あんぎゃああああああ~(発狂)」

端的に言うと、希望条件が高すぎて無理でした。いずれも「あなたの年齢で残業代抜き700万以上はちょっと・・・」みたいなカンジです。仲介役のエージェントからも諭される始末。
まあ書類は通過したのもあったんですが、勤務地なんかが難しく断念したケースもありました。

「やっぱり今の会社で働き続けた方が良いのかもしれない」みたいな心境になって、心機一転継続しようと考えました。

もう半ば諦め・・・という状態でしたね。

諦めかけた所で外資系メーカーの求人と出会う

そうこうして転職熱が冷めてきた頃、なんとなく転職サイトなんかを眺めていたら、ある求人に出会いました。

製造メーカーの求人で電気計装系のエンジニアを求めており、給与レンジも私の希望を満たしているものでした。また「転勤なし」という項目がはっきり書かれており、他の日系企業の求人とは異なっているものでした。(この時は企業名が伏せてあったため、外資とは思わなかったです)

私の1社目での経験がそのまま活かせそうだし、ダメ元で応募してみるか、というテンションでひとまず行動開始。

するとあっさり書類選考を通過しました。

「まじか~!! よし、徹底的に準備するか」というカンジで、相手企業のことをかなり調べ、入念に準備を行いました。
※ここにはかなり手間暇をかけたので有料部分に載せさせてもらいます。

その後一次面接を突破し、次の最終面接も問題なく受け答え出来ました。事前調査が功を奏したのか、先方企業からは私が業界・製品・会社状況に詳しい事にかなり驚かれました。これが結構良かったと思います。

そして無事内定へと至りました!!!

条件としては①~④は一応全て満たしている形です。

将来的に電気主任技術者の選任業務をやらせてもらえる予定で、年収は残業代なしで700万ちょっと、転勤等なし、家から車で通勤可(だいたい30分くらい)となります。

詳しくはこれからですが、フレックスやリモートワークも一応あるみたいです。制度はあるに越したことはないですね。

というわけで、私の二度目の転職活動は終了となりました。
いや~決まる時はホントに一瞬で決まっちゃいますね。

総括

苦戦続きの転職活動となりましたが、一つの求人に出会ったことで唐突に終了という具合になりました。まあこんなものですよね、転職って(笑)

今回内定まで至れた要因は、個人的には下記3点かと思います。

①多くの媒体を使った求人を集め
②応募求人毎の職務経歴書の書き換え
③応募先の企業についての入念な調査・面接準備

ここから先の有料部分では上記3点について、私が実際に実践した中で役に立ったことを書いていきたいと思います。

興味がある方や、転職を考えている方は是非購入を検討下さい。

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