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PASの基本とSOG動作をやさしく解説! ~波及事故を防ぐ仕組みって?~
こんにちは!今日は電気の現場で大活躍する「PAS(気中負荷開閉器)」について、やさしくわかりやすく解説します。名前だけ聞くと難しそうに思えますが、PASは電気事故からみんなの設備を守る、頼もしいヒーローなんです!
電気事故って怖いイメージがありますよね。でも、PASがあるおかげで、事業場で起きた事故が他の設備に波及しないようにしてくれるんです。この記事では、PASの仕組みと、SOG動作という守護機能について詳しく紹介します!これを読めば、PASがどうやって事故を防いでいるのか、バッチリ理解できるはずですよ!
1.PASってなに?
PASは「Pole mounted Air Insulated Switch」の略称で、「気中負荷開閉器」と呼ばれています。事業場と電力会社の責任分界点に設置されていて、主な役割は電気事故が起きた時に、電気の流れをパパっと制御して、被害が広がるのを防ぐことなんです。
具体的には、事業場で発生した短絡事故や地絡事故などのトラブルに対して、PASがすぐに反応し、電気の流れをシャットダウン。こうして、他の設備に影響を与えることなく、事故の拡大を防いでくれます。
2.PASの役割
PASの役割はズバリ「波及事故を防ぐこと」。波及事故って何?と思うかもしれませんが、簡単に言うと、事業場内で起きた事故が外の電力会社の配電線まで影響を与えてしまうことです。PASがしっかり働いてくれるおかげで、そういった事故を防ぐことができます。
PASには「SO動作」と「G動作」という2つの大事な機能が備わっていて、この2つの動きを合わせて「SOG動作」と呼ばれています。
SO動作:短絡や過電流が発生したときに作動する機能。
G動作:地絡事故を感知して、電気の流れを止める機能。
これで、事故の拡大を防ぐ仕組みが整っているんです。
3.SO動作ってどんな仕組み?
SO動作は、事業場内で「短絡」や「過電流」が発生したときに、PASが作動する機能です。具体的には以下のステップで動きます!
事故を検知!
事業場内で短絡や過電流が起こると、PAS内の変流器(CT)がそれを検知してくれます。この時点で、PASの開閉器がロックされ、事故が広がるのを防ぎます。電力会社側の遮断器が動作
電力会社の遮断器(CB)が動作して、短絡電流を遮断します。これで送電が一時停止するんです。PASが自動的に開放
PASは無電圧状態を検知すると、自動的に開閉器を開放します。事故が起こった系統を切り離すために、安全に電気の流れを止めてくれるんです。電力会社が再度電力供給
電力会社が事故を検知した後、系統を再接続し、安全に電気を供給します。これで、事故が広がらずに済むんです。
4.G動作って何?
次は「G動作」について説明します。G動作は、地絡事故が発生したときに動く機能です。地絡事故とは、電気が本来流れるべきルートから外れて、地面に流れてしまう事故のこと。これが発生すると、PASが以下の動作をします!
地絡を検知!
PASに内蔵された零相変流器(ZCT)が、地絡事故を検知します。ZCTは電流のバランスの崩れを感知して、地絡が起こったことをいち早く教えてくれるんです。電力供給をストップ!
PASは負荷電流を遮断する力を持っているので、地絡事故が発生するとすぐに開閉器が開放され、電力供給がストップします。これで事故の広がりを抑えることができます。
まとめ
PASは、電気事故から設備を守るために欠かせない装置です。SO動作とG動作を組み合わせたSOG動作で、短絡や地絡事故から事業場を守り、波及事故を未然に防いでくれます。この仕組みを理解することで、現場の安全性をさらに高めることができるはずです!
電気の世界は奥が深いですが、PASのような頼れる装置があるおかげで、日々の業務も安心して進められますね!
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