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JTCで電気or計装技術者をやって初めて分かる“損する大変さ”3選 ~憎しみよ、こんにちわ~

製造業の現場で働く電気・計装技術者の皆さん、今日もお疲れ様です。今回は、JTCで電気or計装技術者として「この現実はどうなんだ?」と思わずにはいられない3つのクソなポイントを、とことん感情を込めてご紹介します。

私の偏見と憎しみがこもった記事にはなりますが、「大変だけど頑張ろう!」ではなく、今日は徹底的にグチっていきましょう。


① 電気主任技術者に選任されても手当がない…?なんで?

製造業の現場には、高圧・特別高圧で電気を受電する設備がある限り、「電気主任技術者」の選任が必須です。この資格、取得するには相当な努力が必要。第三種ですら勉強が大変だし、第二種・第一種になんてなろうものなら、寝る間も惜しんで勉強しないとまず受からない。でも、その苦労を乗り越えていざ選任されても……なんと手当がつかないどころか、現場で何か感謝でもされるかと思いきや、それすらもない。そう、「何か」があるときだけ押しつけられる、この重すぎる責任。これが現実です。

電気主任技術者の肩書があるおかげで、何があっても責任は背負わされる。どんなに無理な要求が来ても、私たちがなんとかしなければならない。しかも、「電気主任技術者って何をする人?」と他部署に理解すらされていない。設備更新や改修のための予算も、なぜか後回しにされ、「え、責任はあるのに予算はないってどういうこと?」とツッコミたくなることもしばしばです。

さらに事故が起こった際には、「なぜなぜ分析」とやらで「どうして?どうして?」と徹底的に追及される。分析されるのは必ず「どうしてトラブルが防げなかったの?」の一点張り。予算は通らず、設備も古く、状況が悪化するばかりなのに、それをなんとかしろと言われる現実に、もう言葉もありません。

「なぜ予算が通らなかったのか?」とか「なぜ計画が先送りされたのか?」とか、なぜなぜ分析してくれるならいいけれど。

例えば、勝手に決められた受変電設備の予算について、「なぜこの予算組んだんでしょうね?」と質問してみたくもなる。トラブル防止には十分な対策が必要ですが、「それは無理」「それは後回し」と言われ続け、いざ問題が発生すれば即座に叩きのめされる。もう、皮肉を超えて泣きたくなる場面です。(実体験)


② 現場の仕事はブラック化待ったなし!保全や設備設計の扱いはひどいもの

製造現場では、「安全第一」なんてことばがよく聞かれますが、実際に優先されるのは「生産が第一!」これが本音です。生産がすべてを支配し、安全はその後。だから保全や工事のスケジュールはしばしば後回し。「現場の安全を守るために保全があるんじゃないのか?」と問いただしたくなることもしょっちゅうです。

しかも、新設工事や大規模な改修工事では「土木工事→機械工事→電気・計装工事」という流れが基本。遅れが生じれば、電気・計装工事の工程にそのまま押しつけられるわけです。「なんで電気・計装だけしわ寄せを受けるのか?」、誰に聞いても答えは一緒。「だって、そこしか調整できないから」。納期が迫っているのに「じゃあ残業で調整しといて」と軽く言われた日には、パァンと頭の中で何かが弾ける音が聞こえる。

それだけでなく、電気や計装の仕事が理解されていないのが本当に辛い。「このポンプ、増設することにしたから電気と制御よろしくね」とか、「負荷の容量が上がるから早急に対応して」とか、「明日この機器の整備するから、電源落として解線しといて」とか、後出しジャンケンの連発。こちらの事情なんてお構いなしで、後になって「ごめんね」の一言もない。殴っていいですか?


③ 間接部門や本社勤務への怒りは増すばかり

工場勤務の環境がどういうものか、皆さん知っていますか?古いプラントだと、油まみれ、ほこりまみれ、夏の蒸し暑さ。保護具をつけた状態で汗だくになり、何度も着替えを余儀なくされ、夜中にトラブルが発生すれば即座に呼び出される。「一体何のためにやっているのか?」と疑問が湧いてくるのは仕方ありません。

そうして苦労を重ねているときに目にするのが、月ごとの全社報。「〇〇オフィスで社員交流を兼ねた立食パーティー開催」「東京本社にリラクゼーションスペース新設」……どうしてこう、現場のことは置き去りにして楽しんでいるのでしょうか?わざわざこんな報告を現場まで届けなくてもいいのに、と思わずにはいられない。私達もおなじ社員だけど・・・設備の付属品扱い?

しかも長期連休には、間接部門が有休をつなげて「13連休」なんて裏ワザで超大型連休を取っている一方、こちらは休日返上で工事対応。「あ、3連休か。うん、普通だな」と憎しみが沸き上がるばかり。

さらに、間接部門ではリモートワークが許可されているのに、現場組は当然のごとく対象外。「現場が家だと思え」ってことですか?某総合化学メーカーでは地方勤務より東京勤務の方がは「物価が高いから」と手当が多いらしいですね。都会のオフィスで快適に働く社員にはたっぷりの地域手当。なんで暴動とか起こらないんだろう? 福利厚生の説明用パワーポイントでそれを見たととき、「資料作ってる最中におかしいと思わないのかな? え、これが普通なの?」と感じました。

そして、DXや業務改善を謳って、よく分からないシステムやコンサル高額の投資をしているそのお金、現場の設備改修に使ってほしいと誰もが思っていますよね?それも無理?じゃあ、老朽化した設備でトラブルが起きても、少しくらい見逃してほしいものです。

・・・え? 少ない予算で維持管理するのがあなたの仕事? じゃあ給与や査定にプラスになりますか? ・・・え、給与テーブルは全社で共通だし、部署単位で査定は横並びにしないといけない? 我々のことが嫌いなんでしょうか?


まとめ

JTCで電気or計装技術者として働くと、頑張っても感謝されず、報われない場面ばかり。それでも「まあ仕事だし」と割り切るしかない。けれど、今日も皮肉と憎しみを胸に、何とかこの責任を全うし続ける技術者たちに敬意を表し、ここで筆を置きたいと思います。


※ちなみに腹立つから転職してやるという方は、以下おすすめです。


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