歯を失うと顔が変わる!?
みなさんご存知でしたでしょうか?
実は、何らかの原因で「歯が無くなる」と顔の表情に変化が現れるようになるのです。
【それはどうしてか?】
歯は内側から顔の形を支えています。
そのため、歯を失い咬み合わせのバランスがくずれてしまうと、咀嚼する機能を失うばかりではなく、顔貌(がんぼう)の変化の原因になってしまうからです。
【具体的にはどのように変化があるの?】
イラストを使ってご説明します。
*:☆:*:◇:*歯が全部ある健康な状態*:☆:*:◇:*
表情豊かで活力がみなぎっています。
歯の咬み合わせの良い健康な状態です。
▶︎▶︎歯の咬み合わせは、食べ物を噛む、声を出す
飲み込むという動作の他に、頭を支え全身の
バランスを整える重要な役割があります。
<◆><◇>歯が1~2本なくなった状態<◆><◇>
はじめはあまり変化は見られません。
しばらくすると抜けた歯の両隣の歯が傾いてきたり反対側の歯が伸びてくるなど、全体の咬み合わせのバランスが崩れ始めます。
それにより、肩こりや頭痛などに悩まされるようになります。
>>─<<歯が数本なくなった状態>>─<<
顔にシワが増えるなど見た目が変化します。
咬み合わせのバランスが取れていないため、食事も食べづらく、残っている歯もやがて異常が見られるようになります。
また、だ液が少なくなったり、頭痛や疲労、食欲不振など体の不調が増えてきます。
<<=====すべての歯がなくなった状態=====>>
口元や顔全体の見た目がかなり変化します。
歯がなくなると、通常の食事を摂ることができなくなり、しっかりとしゃべることも飲み込むことも難しくなります。
また、オシャレやお化粧をしなくなるなど意欲が低下し、近年では認知症の進行にも影響があるといわれています。
歯の本数に関する「8020(ハチマルニイマル)運動」というものもあります。「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動のことです。これには、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」という願いがこめられています。
ぜひ一緒に「8020」を目指して、歯とみなさんの素敵な表情と健康な生活を守っていきましょう!
引用:日本歯科医師会ー啓発活動