🌸星空を見上げたくなるカレンダー 2022.04「春の武田通り」
季節の写真と、これからの星空の見どころ情報を、毎月お届けします☆
今回は、2022年4月版。
この時季を彩るのは、やはりまず桜。そして、地域によっては梅や桃なども、桜とはまた一味違った春色を辺り一帯に振りまいてくれますね。
星空の方は、惑星たちが夜明け前の空につどい、並び順をいろいろ変えながら楽しそうに共演を見せています。
🔷4月の写真
[撮影地:甲府市]
甲府駅からそのまま北へ。武田神社へと至る緩やかな坂道「武田通り」沿いの桜並木が、満開の頃を迎えていた。
分厚く咲いた桜の花たちは、それほど広くない道幅をまたいで手をつなごうとしている。この桜のトンネルの下で行き交う車や自転車も、どこかウキウキと心を弾ませずにはいられない ―そんな雰囲気に包まれていた。
🌠 星空の見どころ
●4月1日が新月。夜桜との共演は…?
太陰太陽暦などでは、新月を迎えるごとに新しい一ヶ月が始まりました。
今年は、4月1日がちょうど新月で、旧暦の3月1日に相当します。
多くの地域で桜が見頃となる4月上旬。
新月から数日間は月明かりのない夜となり、4月17日の満月にかけて、だんだん月が大きく、また月明かりが明るくなってきます。
夜桜の写真を取る場合、
星と桜 を写真に収めたいなら月の上旬
月明かりに照らされた桜 を取りたいの場合は、4月中旬ころ
が、それぞれベストなタイミングとなりますね。
● 明け方の惑星たちの共演
3月以上に、4月の明け方の空は、惑星たちで賑わってきます。
毎日互いの位置取りが少しずつ変化しているので、惑星たちの配置を見れば、
どの日の空か見分けがつきそう。
惑星の見分け方は、明るさと色合い。
明るさについては
金星(-4.4~-4.1等)> 木星(-2.1~-2.0等)> 土星(0.8等)≧ 火星(0.9~1.0等)
つまり、とびきり明るいのは金星で、次いで木星。
土星と火星は、明るさが同じくらいなので、火星は赤っぽく、土星は黄色(クリーム色?)っぽい、と色合いで見分けをつけるようにしておけばOKでしょう。
惑星の並び順で、とくに印象的なのは、土星と火星がもっとも近づく4月5日(火)と、4惑星が等間隔にならぶ4月18日あたり、でしょうか。
・土星と火星が接近[4月5日]
・木星、金星、火星、土星が一列に並ぶ[4月18日頃]
でも、それよりももっと目を引くのが、5月1日の明け方でしょうね。
とびきり明るい金星と木星が、ものすごく接近した状態で夜明け前の東の空に昇ってきます。
2惑星の離角(離れて見える角度)は、最も近づく5:18amの時点でわずか0度15分。
満月の見た目の直径がおよそ0.5度、つまり0度30分なので…、満月の半径分程度しか離れていない、超接近状態になります。
4月中は、このあかるい2惑星が、日を追うごとに近づいていく様子が、毎朝見られるわけですね。