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🌌星空を見上げたくなるカレンダー 2022.11 白糸の滝/皆既月食

季節の写真と、これからの星空の見どころ情報を、毎月お届けします☆

今回は、2022年11月版

いまだに夏の暑さが記憶に残っている今年。
それでもやはりこの季節に慣れば、否応なしに真冬の寒さがもうすぐそこまでやってきているのを感じます。

今月は、2022年で注目度No.1の天文現象「皆既月食」が見られます。
そのほかにも秋の星座のなかで木星や火星などの惑星、そしてまた今年は火球クラスの流れ星も期待できそうな流星群もあるなど、なにげに夜空の話題が多い一ヶ月と言えそうですね。

🔷11月の写真「白糸の滝 」

晩秋の富士山麓。
この季節ならではの色を求めて向かった先には・・・
なんとも危うげなバランスで、
 秋晴れの空のと、
 紅葉の、そして
 初冠雪から間もない雪の
の景色が広がっていた。

終わりかけの紅葉と、まだ積もり始めたばかりの富士山の雪の冠。
どちらも最高のタイミングじゃないのかもしれないけれど、でもこれはこれで悪くない感じがした。


🌠 星空の見どころ

●[11月8日]皆既月食 と 天王星食

この日の皆既月食は、いろんな好条件が重なっていますね。

まずはとにかく、観察しやすい! 具体的には…

  • 皆既食の時間が長い(約86分間も!)

  • 観察しやすい時間帯に見られる(みんな起きてる、夜8時前後!)

  • 高さも十分(国内ほぼ全域で、皆既食の初めから終わりまで見られる!)

それでいて、さらに

  • 天王星食も見られる!

というスペシャルなおまけまで付いてきます。

詳しい解説は、例えば 国立天文台アストロアーツJAPOS(日本公開天文台協会) あたりをみていただくとして、このnoteでは、誰でも気軽にたのしめるためのポイントを、わたしなりの視点でご紹介してみます。

1)月をみて、地球を感じる
月食って、月が地球の影に入るから、月が暗くなるわけですよね。
だから、月がだんだん欠けていくとき、その光と影の境目は、地球の輪郭が映っているわけです。

地球から月を見上げている私達とは逆に、もし月から地球を眺めている人がいたとしたら… 地球によって眩しい太陽が隠されてしまう、、そう、日食が見えているはずですね。

そんな風に、我らが地球の存在を感じることができるのが、ワタシ自身、個人的に(皆既)月食のいちばん好きなポイントだったりします。


2)月のソムリエになるべし
ワインレッドに染まる皆既月食中の月の色・・・って、毎回微妙に異なるってご存知でしたか?

赤銅色(しゃくどう いろ)とも呼ばれる独特の色合いは、太陽光が地球の大気を通り抜けて月へと届いて作り出した色。その色味は、地球の大気の通り抜け方だったり、そのときの地球大気の状態、などによって、けっこう違っ
てくるものなのです。

ワインのソムリエがいろいろなワインの味わいの違いを理解し、それぞれにあった楽しみ方を知り尽くしているのならば、月のソムリエは、皆既月食のワインレッドカラーの微妙な違いや変化を理解し楽しむことができるはず^^

3)ライブ中継を見比べてみる

月食は、地球のどこからみても同じ時刻に同じような状態で見えます。
いっぽうで、天王星食は、地域ごとに見える時間帯や、天王星と月の位置関係などが異なってきます。

そうすると・・・、ちょっとムズカシいかもしれないけど、地球から月までの距離と、天王星までの距離の違いを、実感できる、かも?!

まぁ、そこまでいかなくっても、いろんな地域でおなじように月を見上げている人達がいるんだっていうことを実感できたら、きっとすごくうれしい気持ちになれるんじゃないかな。

あるいは、たとえ自分の住んでる地域が曇っていても、他の地域の中継で雲の向こうの月の様子を見せてもらえるかもしれない。

コロナ禍以来、オンライン配信イベントが増えたおかげで、こういう貴重な天文現象を楽しめる機会が充実したことは、嬉しいことですよね。



🔵関連リンク

◎星空のみどころ情報[不定期配信]

https://note.com/planetarian_t/m/mfde300317f28



◎2022年1月~12月<1年分まとめて>

https://note.com/planetarian_t/n/nd0f7097d81b7

◎写真抜粋

https://note.com/planetarian_t/n/na8390b806a8c


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