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🌠星空を見上げたくなるカレンダー 2025.01夕日のスポットライト/しぶんぎ座流星群と、今年最大の彗星

季節の写真と、これからの星空の見どころ情報を、毎月お届けします☆

今回は、2025年1月版。

天文ファンにとって2025年は、流れ星に始まり、流れ星に終わる1年、と言ってもいいかもしれません。年始早々にしぶんぎ座流星群が好条件でピークを迎え、12月にはこれまた好条件でふたご座流星群がピークを迎えるのです。

今月の写真「夕日のスポットライト」

夕暮れの丘。
これまでの昼の景色が徐々に元気を失うように暗くなっていく・・・
その中で、ちょっと背伸びをしているススキの一帯に、
沈む直前の夕日がスポットライトのような光を注いでいた。

周りの暗闇が、いっそうステージ上のスターを引き立てる。

ススキたちは、太陽が作り出したつかの間のステージで
気持ちよさそうにスポットライトを浴びながら
のびのびと風にそよぎ、歌い、踊っているようだった。


🌠 星空の見どころ

[1月4日]しぶんぎ座流星群が極大

観測に最適なのは、放射点が空高くに昇る 1/4 の2am~5am頃。

しぶんぎ座流星群はピークがほんの数時間程度と非常に短いので、今年の好条件はとても貴重。
ピークの時間が昼間だと夜の時間帯にはもう流れていないし、ピーク時間が夜間でも早すぎるとダメ。放射点が高く昇ってくる<夜明け前>がいちばん理想的。

しぶんぎ座流星群の見え方イメージ
[星図:2025年1月4日 4:30頃( ステラナビゲータ12で出力)] 

ピーク時間だけでなく、もちろん月周りも大事。

今回は、ピーク時間がもう少し遅いと完璧だったけど、まあまずまずの午前0時頃。そして、月明かりは全く心配なし!

[1月12日]火星が地球に最接近

今回はいわゆる火星大接近! ではなくて、「小接近」ではあるけれど、それでも約2年2ヶ月ごとに迎える最接近の頃は、火星がしっかり明るく目立っていて目を引く。

今年は、火星よりも明るい木星(-2等級)と、火星と同じくらいの明るさのシリウス(-1.4等級)とを結んで、冬の大三角よりも豪華な冬の超大三角をつくるのが定番らしいです^^ 

2025/1/12の夜空

うん、これならたしかに見つけやすい♪

[1月13日]アトラス彗星(C/2023 G3)が近日点通過

2024年10月頃に話題となった「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)とは別モノなのですが、うまく行けばこれも肉眼で見えるほどの明るさになるかもしれない、と言われている彗星が、いよいよ太陽に最接近する瞬間を迎えます。
この彗星は、いわゆるサングレーザー(Sungrader)といって、太陽のかなり近くをかすめるように通っていく軌道に乗っていることがすでに知られています。太陽の間近に迫ってなお、彗星は砕け散らずに生き延びることができるのか、そしてどれくらいまで明るくなってくれるのか・・・。

彗星の研究者やアマチュア天文家らによると、今回はあまり期待が高いわけではなく、またそもそも彗星が明るくなったとしても日本からの観測はかなり難しい条件となってしまいそう、とのことですが、、どうなることやら。

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