意識に眠る変容の種〜あなたの花を咲かせましょう
あるとき、自分の中で煮詰まり感を覚え「どうしていいものやら……」と、その対処に困っていました。
そんなタイミングで気の置けない仲間たちから声がかかり、近況をシェアする機会をいただいたのです。
自分が抱えている問題を含めいろんなことを語り合っているうちに、漠然とながら方向性が見えてきた気がしました。
「あ、これでいいんだな」と感じるとき、私はいつも何かしらのシンクロニシティを発見します。
今回も、仲間からもらった情報がそうでした。
聞き覚えのある人の名前にピン!と来たのです。
それは、まったく別のところで教えてもらった方の名前でした。
すぐにネットでその方の情報を検索、たどりついたサイトから、その方が書かれている日記のページへと進んでいきました。
読み進めるうち、胸が震えるくらい感動してしまったのです。
書かれていた日記はまさしく、私が抱えている悩みの答えになっていました。
「感動したら、誰かに転送してあげて下さいな」と書かれていましたので、その当時に綴っていたblogで、その方の日記にあった物語をご紹介したことがあります。
旧blogの内容を、加筆修正してこのnoteに移転させようとした際、私が日記を拝見したサイトにたどり着けなくなっているとわかりました。
でも、あのときに知った物語はご紹介したいし、下に続くフラワーエッセンスの理解にもつなげていきたい……。
検索エンジンからいろいろ探したところ、ようやくその物語が掲載されているサイトをいくつか発見することができたのです。
驚いたことに、そこには物語の作者まで記載されていました。
あ、、、日記を書いた人がこの物語を考えたわけではなかったのですね(てっきりその方のオリジナルストーリーだと思っていました)。。。
とても素晴らしい物語なので、作者名に出典先リンクを含めて、きちんとご紹介したいと思います。
SMAPが歌った「世界に一つだけの花」のように、あなたにはあなたの、私には私の花(個性)があります。
その個性を花開かせることが、周りの人を幸せにし、この世界を豊かにする一番の近道。
人間の可能性を信じて、黙々と種を蒔き続ける……そんな人に、私はなりたい、と思うのですよね。
***
そんなふうに感動し、十分に心が癒された後で読み返したときのこと。
私は、この物語の、この箇所に、ある植物を強く思い浮かべるようになったのです。
この記述、まるでフラワーエッセンスのマスタードのことを言っているみたい……。
マスタード(Mustard)
科属/アブラナ科シロガラシ属
学名/Sinapis arvensis
和名/ノハラガラシ
花期/5月〜7月
12-7-9選択法/セカンド19:毎日の生活で起こる感情の起伏を表すエッセンス
7グループ選択法/現状への関心が足りない時に
製造法/煮沸法:多くの株から、莢ができている部分よりも上の、よく咲いている花序を摘み取る
マスタードは、小麦畑や牧草地を覆い尽くすタチの悪い雑草として、農家の人たちを代々に渡って困らせてきた植物です。
マスタードの種は「自然の種子銀行」と呼ばれ、1メートル四方の土の中に、何百何千もの種が何年もの間、地中に埋まっています。
そして、土が耕されたり、掘り起こされたりすると一斉に芽を出し、一面をマスタードの花で埋め尽くしてしまうのです。
この植物から作られたフラワーエッセンスは、暗雲がたちこめ、陰気で重苦しい気分、憂鬱や落ち込みを感じている状態のときに希望と喜びの光をもたらしてくれます。
暗雲がたちこめ、陰気で重苦しい気分、憂鬱や落ち込みの状態は、人間として霊的に大きく成長するためのプロセス、と考えることができます。
マスタードの種が、土が掘り起こされることで芽生えるように、私たちの内面でも、しっかり向き合って心の土壌を掘り起こすことで、奥深くに眠っていた感情の種が刺激を受け、意識の表面に浮上してくるのです。
このエッセンスのネガティブな状態が、植物の生態のどの部分に示されるのか、実はずっとピンときていませんでした。
ジュリアンの本には「裸の大地のように荒れ果てどんよりと絶望した様子」が、ネガティブな状態だというふうに書かれています。
でも、私にはその様子がイメージしづらかったので、「農家の人たちを困らせた」植物であることから、マスタードの花が畑一面に咲いている状態を見たときに感じる、農家の人たちのうんざり感のようなものに例えられるのかな……なんて解釈していました。
今回、おはなしを読んで、ひっかかりを感じたのは、「土を掘り起こしたときの刺激で、眠っていた種が目覚める」という部分。
土地を耕すことで、表面からはわからないけれど、地中では目覚めた種がたくさんうごめいているということになるのです。
それが自分の心の土壌で行われるならば、何とも言えない不快感を感じるはず。
種が芽生えているからなのか? それとも地中でウジ虫がわいているのか? 何が地表に出てくるのかは、その段階ではわからないから、きっと不安や恐怖を感じることでしょう。
その、地表には出てきていないけれど、地中で何かがうごめいている様子が、マスタードのネガティブな状態なのかな、なんて思ったのです(なぜか、映画「ジョーズ」の効果音が不思議と思い起こされるのですが……笑)。
でも、その地中でのうごめきの結果、地表に出てくるのは、太陽の光をいっぱいに浴びて輝く、マスタードの花なのです。
ですから、憂鬱や落ち込み、不安や恐怖にかられるマスタードのネガティブな状態になったときは、その感覚に蓋をしないで、しばらく見守ってあげるのがよいのかもしれません。
心の土壌を掘り起こすのは、長く放置していた部分であればあるほど、掘り起こすのに痛みを伴うことがあるでしょう。
でも、掘り起こすことで浮上する自分のテーマをきちんと受け入れれば、明るい黄色のマスタードの花が、生命の喜びを一面に広げてくれるのです。
それはきっと、心の奥深くに封じ込めていた感情を解放したサインであり、自分のテーマをひとつクリアできたという祝福の表れなのかもしれませんね。