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韓国ドラマの感想文 なのかな??    ボーイフレンド

総てを手に入れているようで
ベーシックなものを何一つ手にできていない女性
地位も、権力も、お金も充分に持っていることは、誰も疑いようもない日々
けれど、彼女は、一つも幸福と言えるものに出会ってはいなかった
それが、ある日、ある場所で、起きた小さな出会をきっかけに、彼女の人生は変わり始める  韓国ドラマ #ボーイフレンド  韓国のタイトルは #ENCOUNTER 僕はこちらがピンとくるのだけれど・・

ある場所とは、カリブ海に浮かぶ島
画面に広がるのは、そこが一目でカリブ海の何処かだと解る景色
赤いワンピースのアジア女性、若く色白で、美しさが際立つ、けれど、彼女の表情は決して笑顔ではない。
彼女の名前は #チェスヨン  という。
日曜の朝、ふと点けたテレビには、そんなシーンが映っていた。

これ、サンファン 僕が、いつか行ったことがある場所では・・・
そう思うと、画面を見入っていた。
引きの映像、広いビーチ、オールドサンファンの町よりも、スケールが大きいと感じた。でも、あのピニャコラーダ発祥の地を訪れた時の、街の空気感が伝わってくる、ここはオールドサンファンじゃないと確信した。
クバ だと。クバとは、そうキューバと日本では読んでいる。
キューバ、行くなら最後チャンスかもしれないと漠然と感じているた場所。あの、アメリカンクラシカルな車が走り、音楽が鳴り響き、ラム酒を煽る、イメージそのままのキューバ、画面には、その我が憧れのキューバがあった。地図を辿ると、ハイチ、ドミニカと続き、前出のサンファンのある、プエルトリコも近い。これらの国には行ったことがあるのに、キューバだけが無い。一見すると不思議だけれど、少し前なら考えれば当然で、私がこのあたりを訪れた、アメリカの船は、クバには寄港しなかったのだから。米国からクバに入る航空路線も多分なくて、カナダから入るのが当時は通常ルートだったと思う。

このハバナの城壁 #モロ要塞 を見て、サンファンのエル・モロ要塞を思い出すのは無理もないと思っていただきたい、この地は植民地の奪い合いと、海賊の攻撃に絶えずさらされ、スペインはその守りを要塞に委ねた。それが、皮肉なことに、観光名所になっている。

その姿は、とにかく絵になるし、そこに周囲からは異質な、東洋の華奢で美しい女性が、同じく華奢な夏のヒールのあるサンダルを、真っ赤なワンピースにあわせて歩く姿は、絵画の様に美しかった。バックなど、手には何も持っていないことで、彼女からは一切の生活の香りは抜け切り、生活の香りどころか、この世界とは違う世界から降りた様にみえる。石畳を歩き、やがて彼女は城壁にあがる。高いその場所から、海を見下ろせる方向に腰をおろした。ワンピースの裾を座るのに適した方向に纏める仕草には一切の無駄が無かった。手すりすらないその城壁の上に腰を下ろし、サンダルを履いた足をおろす。そのサンダルの遥か下には、彼女が歩いてきた石畳の回廊が見えた。目がすくむ、そんな高さだった。彼女が座る姿は、その高さもあることから、美しくも、非常に危うげで、この後に何も起きなければ良いと思わせる。
彼女がバックを持っていなかったのには理由があった。
バックは、この直前に置き引きにあっていたから・・
出張先のキューバで眠ろうとして睡眠薬を飲む、けれど、眠れずに 芸術的に美しいと言われるオールドハバナの夕日を見に出かける。それは、決して決意があるわけではなく、束の間の日常からの回避、現実から少しだけ逃げるみたいな、むしろ遊び心、けれど彼女の環境から言えば、そのふとした遊び心さえも、存分に同情に値しつつも、ある意味で普通の人から見れば、どこか羨ましくもある。この物語に一貫して流れるのは、一般庶民から見たら、気の毒すぎるけれど、どこか常に羨ましいと感じる世界観だったりする。

城壁に座り眼下を見下ろす彼女、夕景が見える少し前の時間。目に映る景色が虚ろに変化する、彼女の意識が薄れる。ここで、意識を失えば、落下の危機、この高さから落ちれば確実に不味いことになる。落ちかけた瞬間、彼女を抱きかかえる青年 #キムジョニク
支えられながら 眠い そうつぶやく彼女は彼の肩で眠りに落ちる
そう、城壁の上で・・・
彼女を抱きかかえた男性、彼との出会いは、この城壁のシーンの前に、にわかに描かれている。けれど、二人はこの城壁に一緒に来たわけでもなければ、会う予定もない、だから、ここでの出会いも偶然であり。
この後、二人も言っている、 魔法にかかったことにしておこう この表現がこの物語先般に通じるテーマなのかもしれない。
物語の中に登場する、ホテルグループの名前が #トンファホテル  トンファとは童話の事だというから、つまりそういうことなんだと思うわけだ。

やがて、彼女は高い城壁の上、彼の肩で目覚める 目覚めた彼女とかれが夕方から夜に駆けて、このハバナの町で過ごす数時間こそが、二人の人生に起きた素敵な魔法にかかった時間だと言える。

1本づつのビール ハバナの石畳を裸足で歩く二人 ガラスの靴ならぬサンダルを履かせる彼 食事をして サルサを踊る そして、カリブの舞踏会は朝食の緩い約束とともに終わる・・・・

全16話あるこのドラマなのだけれど、総てを語りつくす上で、最高にハッピーで最高に甘酸っぱい、第1話が描かれる

このドラマ
1話目が好きなら、全編大好きだと思う

=このドラマの特徴=

ありがちが、等回し、じりじり、じらし、すれ違い それらの手法は敢えて少ない、ストレートにシンプルに、フラストレーションなく描かれる
この、フラストレーションこそが、韓国ドラマの最大の魅力なのかもしれないが、私個人は、このフラストレーションが大の苦手なので、ここは嬉しい。観る人にフラストレーションを与えず、ここまで描くことは素晴らしい。

この出来事や、この作品に共感できる人は、多分 何か共通したものを持っているそんな気がする作品だった

韓国の製作する作品は、日本のドラマと比べて、明らかに映像が美しいと感じる。それは、好き嫌いかもしれないし、良し悪しは見る側からの判断かもしれないが、言い換えれば、韓国の映像からは、風や空気を感じるんだ。
もう、何十年も前に見た映画、 #韓国映画 #イルマーレ  で初めて感じたものだけれど、絶対的に美しかった。






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