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榊原伸予様単独インタビュー(その3)

第20回

NFTを始めてみたいなと思われる方は、まずこちらをご覧ください。

日本画リアルアーティストである榊原伸予さんにインタビューする記事を書いております。今回はその3(最終回)となります。
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前回はNFTを始めようと思った榊原さんがHEXAを知って、試行錯誤しながら登録を済ませました、というお話でした。続きをどうぞ。

構:榊原さんはHEXAでNFTを始められてから比較的早くに作品を購入してもらうことができましたね。それを見て私も榊原さんの作品を慌てて購入いたしました。それからすぐに丁寧なお礼DMをいただきました、とても珍しく感じました。

榊:それは普通のことだと思っていて、購入いただいた方にはお礼のご挨拶をするようにしています。現実で作品をお買い上げいただけた場合、お礼状をお送りするのが通常ですので。それはおかしいことですか?

構:いえ、とてもうれしかったです。NFTの場合は、買っていただいた時は作品のリンクを張って感謝のツイートするのが通常かなと思います。そのほうがほかの方の購買意欲に語り掛けるアピールができますし。

榊:お礼ツイートもしますが、やっぱりお買い上げいただいた方に直接お礼を言うことが筋かなと思いますので、できるならお礼状をお送りしたいくらいですね。

榊原さんが出展した展示会にご来場された方へのお礼状です
とても細やかな心遣いですね

構:とても新鮮で、また購入したいなという気持ちになりました。やっぱりほかの方と違うアピールは良い印象を与えることができますね。

他のリアルアーティストさんの作品をお迎えした後にもやはりDMいただいております。リアルアーティストさんの中ではそれがもしかしたら常識なのかもしれないですね。いずれお迎えした作品を飾れるようになると思うので、飾ってみたいです。

榊:飾るというのは?どこかに作品を展示できるのですか?

※以下は予定です。HEXA運営様より機能実装がされる予定のアナウンスがありました。断定的に書いている内容がございますが、期日、内容ともに変更の可能性がございます。第9回記事参照

構:HEXA運営様のアナウンスで、5月ごろにHEXANFT作品を自分の家で飾ることができるようになるとのことなんです。住民票NFTを持っていれば、ですが。

榊:それは何ですか?住民票NFT、それとランドというのも聞きました。

構:住民票NFTは過去2回無料で配布されました。それを持っているとHEXAにおいて特典が付く予定です。住民票第3回配布もあるのではないかと思っています。

まだ何も特典機能実装はされていませんが。予定としては住民票NFTを持っている人には家と呼ばれるスペースを与えられ、その家に作品を展示できるようになります。そこに友達を呼んで飾ったNFT作品を観てもらうことができるようになります。

HEXA LANDというのは、HEXA内での仮想的な土地です。今まで4回販売されてきました。まだ機能としては実装されていません。夏から秋にかけて仮想土地の上に建物などを建てることができるようになり、アバターと称する仮想人物を操作するなどして動き回れるようになるかもしれないです。大枠での発表はありましたが、詳細はまだ発表がなされていません。

その中で一番早そうなのが住民票NFTのNFTを飾る機能実装です。

榊:それらは持っていないとダメなのですか?

構:持っていないとダメではありません。問題なくNFTを販売することができます。

ですが、先行で来られたユーザさんたちに利益を享受していただきたいと運営さんもおっしゃっておられるので、持っておいたほうが何かしらの利益や優先事項があるかもしれません。それを期待して無料だったものに実際に値がついています。

最近のHEXA LANDの販売においては住民票NFTを持っている人しか買えない仮想土地、買いやすくなっている仮想土地がありました。

NFTマーケットプレイス自体は他にもたくさんあります。そのため、例えばHEXAならこういったほかの取引所とは違った機能がありますよ!とアピールし続けていないと見劣りします。

住民票やLAND、スポンサーNFTの取り組みなどはそういったHEXAというNFTマーケットプレイスのアピールの一環ですね。NFT界隈の進化スピードはとんでもなく速いです。これらの機能詳細も早めに実現していくことが肝要と思っています。

NFTを簡単に発行できるという参入しやすさも魅力です。住民票やLANDで値上がりしたら利益を得ることができるかもしれないという投資目線も投資家さんたちには魅力です。

いずれリアルなアーティストさんがたくさん集まっているHEXAというのも、リアルアートファンの方たちにとっても魅力になるかもしれないですね。何で人気が出るかわからない世界ですからね。

榊:NFTを飾れるとありますが、自分自身のNFTを飾ったりできるようになりますか?

構:まず、NFTを発行、購入することが必要になります。発行は無料ですが購入するときに20%の手数料が発生します。HEXAとしてはそこでしか売り上げがないのでこれを省略することはないでしょう。

ということは最低価格の1000円で売り出して、自分で買うことが必要になります。差額の200円かければご自分でNFTを持つことができるようになりますね。

それを必要分だけ繰り返せば展示会場のように飾ることができるようになりますね。

以前、第1回目の住民票を持っている人に対して、エアドロ枠が付与されました。エアドロ枠とは、ご自分でNFT作品を持とうとすると結果的に手数料として200円がかかりますが、無料でご自分のNFTを持てる特典です。

ある日時で住民票NFT保持数を運営さんがカウントして、その数に応じて各個人にエアドロ枠が付与されました。

住民票NFTは売ったり買ったりできるので、個人が持つ住民票NFTの保持数が変わります。またある日時でエアドロ枠が発行されるイベントが発生するかもしれないですね(今のところアナウンスはありません)。

榊:自分自身のNFTを持つことは難しいことですね。そもそもエアドロ枠というのはなぜあるのですか?

構:アーティストさんがgiveawayという、NFTをプレゼントしますよ、という企画を個人でされることがあります。その時にgiveaway用のNFTを持つには必ず一枚当たり200円かかってしまうので、何とかしてほしいというユーザーさんの希望に応じた結果ですね。

榊:giveaway、聞いたことがあります。何のためにするのですか?

構:アーティストさんの知名度アップとフォロワーさん獲得のためが主ですね。giveawayするとたくさんの人の目に映る可能性が増えます。作者さんとその作品を知ってもらういい機会となります。

榊:giveawayするのもいいし、アーティストさん同士でいいところを紹介しあってお互いに知名度を上げていくのもいいかもしれないですね。

構:そうですよね。榊原さんやJCAT会員さんはニューヨークで展示会を行われているんですよね!現実で実績があるならそれをうまくアピールしていけばいいのではないかと思います。実際に海外で出展して現地で作品を売ったりするんですよね。

榊:そうです。海外の方たちにもアピールしています。現地にも行きますし販売もしています。

構:すごい活動内容ですね!いずれ現地に行ってみたい!その方々が現実ではこういった評価を受けて、こういった値段で出展されているというのを私のような第三者がお知らせするというアピール方法もいいですね。

そうすれば、作品の価値がわかりやすく、アートというものはこういった価値があると伝わり、全体のフロア価格を上げることができるかもしれない。

価値といえば、作品を制作するにも時間がかかり、これだけ作りこんでいるんだよっていうアピールするのもいいですね。NFTでも製作途中の画像にwip(work in progress)と書いてアピールされていますよ。もちろんまだNFTではないので、サンプルなどの文言を入れて勝手にダウンロードされないような対策が必要です。

榊:そうすれば作品完成の喜びや制作にかかった時間も一緒にお買い上げいただけるかもしれないですね。

構:それと、リアルアーティストさんはいろんな材料を使って製作されていますよね。岩絵の具だとか、膠だとか。私、水彩絵の具やアクリルカラーくらいしか知りませんでした。

青色の岩絵の具、手前は金箔を貼った雲肌麻紙(和紙)です

知らない人向けに平易に制作に必要な道具や知識もお知らせしてみるのもいいんじゃないかなと思います。間違いなく作品にコストがかかるよっていうのをわかってくれるかも。

それでNFTユーザさんがリアルアートを知るきっかけになり、逆にそちらのほうに興味を持ってくれたりしたらうれしいですよね。

榊:押しつけがましくなっちゃうといけないですけれどね。

今までずっとリアルアートに携わってきた者としては、新たな領域に挑戦、発信するっていうことが難しいところも実はあるのです。

けれど、コロナで展示会が全くなくなった時期があって、とてもつらい時期を過ごしました。そのうちにオンラインでの展示会が開催されるようになりました。

コロナが長引くと、オンラインが嫌だ、現実の今までの展示会がしたい、なんて言ってられないのも事実です。ですのでNFTを始めたのもいい機会で、そちらも始める必要があることを認識しています。

構:NFTに全体重を乗せる必要もないとは思いますよ。

榊:そうですね。どちらかに振り切るのではなくて、どちらもバランスよくやってアーティスト活動に選択肢があるようにすれば、幅が広がりますね。

構:岩絵の具や、油絵の質感はデジタルではわかりにくいところがありますよね。

榊:両方のいいところを活かしてそれぞれで表現する方法ができてくるかもしれないですね。そうやってリアルとデジタル両方で作品を出す棲み分けができそうな気がします。

構:HEXAではそんなに遠くない日時に仮想通貨対応する予定(まだ仮想通貨対応の準備とだけのアナウンス)もあるとのことですのでそうすれば海外の方の訪問も増えてくると思います。ひいてはフロア価格も上がるのではないかと思っています。

その時に慌てて準備すると間に合わなくなるので、今はいろいろと試してみてはいかがでしょうか。今すぐ売れるということだけを目指すと売れないときにしんどくなっちゃいますから。

榊:そうですね、HEXAに来てからまだ日は浅いですが、ユーザーさんとのお付き合いをとおして、まさにネットワークという世界を体感しています。これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします。

構:こちらこそよろしくお願いします。

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こうして2時間という初めてお会いした方とは思えないくらい内容のあるお話をしていただけました。

リアルアートとNFT、近いものだと思っていたものが実はかなり隔たりのあることがわかり、お互いに近づけていくことが必要とわかっただけでも今回のお話は有益であったと確信しております。

終始笑顔でご丁寧にお話しいただきました、榊原様には心より感謝いたします。

長いお話を最後までお読みいただきましてありがとうございました。

@HEXANFT :NFTマーケットプレイス

今回は以上となります。

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