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榊原伸予様単独インタビュー(その2)

第19回

NFTを始めてみたいなと思われる方は、まずこちらをご覧ください。

日本画リアルアーティストである榊原伸予さんにインタビューする記事を書いております。今回はその2となります。
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前回は現実とNFTとの相違にかなりの戸惑いを覚えられているとのお話をお聞きしました。今回は、戸惑いの内容に関してさらに突っ込んだお話になっていきます。
続きをどうぞ。

構:先ほどのお話で気になったのですが、NFTを売ろうとしている人は頑張ってアピールをするのが普通と考えています。ホームページしかり、SNS然り。見つけていただいたとお話しいただきましたが、現実の活動ではそういったアピールはしませんか?

榊:現実の活動としては、展示会を開いてそこにお越しくださる方々に作品を観ていただく、そこでは対面でお越しくださる方々とお話しする、また別の展示会でさらに作品を見ていただく。その繰り返しでファンになっていただくことが多いです。

もちろんSNSやホームページをつかってアピールは致しますが、そこで何度も売り込む、アピールをしつづけるということはしてこなかったですね。

そういった意味では、NFTでは一生懸命アピールする必要があり、まずそこで躓きます。今までやってきた自信というかプライドがやはりありますので、いい作品を出品すれば売れると考えていました。そこがかなり違う点だと思います。

構:やはり今まで培ってきた矜持というか自信がありますよね。

榊:そうです。ですが、NFTでは完全な新人。黙っていては見向きもされないことがわかり、プロモーションの仕方は現実とは全く別物ということがわかりました。その部分を受け入れる、飲み込むことができるかどうかが重要だと思いました。

構:とても難しいことですが、しっかりと受け入れ、丁寧に受け答えされているのがとても印象的です。人間、なかなか実績を手放すことができない。

榊:そうです。ですが、別物と考えきることができれば気楽になります。
そうすると、アピールする方法を考えていく必要があると思います。

例えばなのですが、NFTを買えば、それにリアルな原画、作品が欲しいと思ったりしませんか?(zoom画面の後ろに映し出される原画作品を指差す)

構:もちろん原画欲しいです。素敵な作品で、コレクター目線から見ても価値があるものですから。

ただ、少し気を付ける必要があることなのですが、NFTを買った人にプレゼントなどの景品を付けることに関して、法律の解釈が入ってくることがあるとお聞きしているので、今はシンプルにNFTをお売りするのがいいかもしれませんね。

榊:逆に、NFTをお持ちになられたら、原画は処分してほしいと思いますか?

構:そんな…原画はとても思い入れ、心を込めて制作された作品だと思いますので、それはありません。それに著作権は発行者様にあるため、所有者が原画の処分を希望することはないですよね。その権利もないですから。

原画はサイズも質感も迫力があるものですので、是非とも展示していただきたいです。このリアルアーティストさんが発行するNFTを持っているというのは言ってみればステータスに感じます。

原画とは違うということを、先ほどおっしゃったように加工を施したNFTを発行しているため、別物としての認識です。

もし原画とあまりにも似通ってしまうのなら、NFTにはナンバリングを施したりして全く原画とは違いますよ、というのをはっきりさせるのがいいのかもしれませんね。

榊:そうなんですね、NFTを手に入れられたなら、原画は処分してほしいと思われるのが常なんだと思っていました。

著作権及び、所有権の考え方は、現実の作品も同じ考えです。購入され、手に入れられたからといって、勝手に手を加えたりすることはできませんからね。

構:確かにデジタルデータは例えばjpegで保持しますがNFTにした時点でそれが唯一無二という扱いになるため、原画のjpegだけを売却するという考えはないですよね。売るのはNFTですから。

そういった意味ではリアルアーティストさんは原画およびNFTという二つの作品を持つことになりますね。確かに原画とは異なるとはっきりさせてNFT化させる必要がありますね。

岩絵の具です、それだけでキレイ


構:話は変わりますが、JCATという団体に所属されているんですね、どういった団体になるのですか?

榊:日本人現代アーティストチーム(Japanese Contemporary Artists Team)@jcat_nycといいまして、ニューヨークに拠点をお持ちの方が、日本人アーティストを世界に紹介するためのチームです。日本だけでなく世界で売れたいという思いがある人が集まるチームです。ですので、日本人がニューヨークで個展を開いたりできます。
ですが、最近はコロナの影響で展覧会ができなかったのでオンラインで行うようになってきてもいます。

構:世界で活躍できるようにサポートをしてくださる団体なんですね。世界といえばNFTも世界につながりやすいアピール方法だといえますね。openseaではほとんどが海外相手になりますからね。

榊:先日twitterでご紹介した方は皆さんJCATに所属しているんですよ。その中で先駆者的にリアルアーティストでNFTに進出しているのがFutureman3.0さん(@Futureman_3)です。メタバースワールドを作りたいんだ!といってNFTを始められました。

Futureman3.0さんに刺激され、私もNFTをやってみようという気持ちになったのです。

それで、openseaを始めようとしたけれど、暗号通貨?ガス代?それって何?というところから始まり、初心者には難しく始めることができませんでした。NFTを始める以前の問題で躓き、お手上げ状態でした。

そのうちにFutureman3.0さんがHEXAというところでNFTを始めたとお聞きしまして、HEXAで検索したら始め方がありました。やってみると、とっても簡単で、日本円で、クレジットカードで、日本語で始めることができるHEXAにびっくりしました。

それに報酬は銀行振込してもらえるなんていつもの流れでとても入りやすかったです。実はtwitterもこのために始めたんです。

そこからは初めてだらけだったのですが、やりながら失敗して勉強しようと思っています。トライアンドエラーならぬエラーアンドトライです。

構:やる気がみなぎってますね。だいたい面倒で辞めちゃう人も多いのに。でも、始めたばかりなのにもうフォロワーさん100名さんおられますね!私は100名の方にフォローしていただくのにものすごく時間がかかりました。

榊:最初は知り合いのフォロワーさん3人で始めました。もう100フォロワーさんになりとても感謝しております。


水干絵の具(すいひえのぐ)



榊原さんがHEXAを知って、NFTを始めることができたというのは、HEXAがウリにしている日本人へのNFTの窓口になるという利便さを完全にご理解いただけたということで、HEXAアンバサダーとしてとてもうれしく思います。


今回は榊原さんのNFTに賭ける思い入れの強さを感じることができました。
またしても書ききることができなかったので続けて次回、記事にいたします。

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アーティスト様ご紹介
今回文中にご登場、ご紹介させていただきました、

Futureman3.0さん(@Futureman_3)
Fututemanというキャラクターたちが過去未来現在を行き来する日常を作品にしておられます。ほのぼのと、なぜか懐かしさを感じる画風で、キャラクターに愛着がわきます。
それだけでなく、背景もとてもきれいに書き込まれていて、さらにそのキャラクターを引き立たせています。未来への想像が膨らむ作品をぜひご覧になってみてください。
opensea:

http://opensea.io/futureman3

HEXA:

ヘッダや挿絵の写真は榊原伸予さん(@Nobuyo_Art)からご提供いただきました。ありがとうございます。日本画家さんは、日本画材を使用して絵を描かれます。小学校で使った、水彩絵の具とはまた違うんですね。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

@HEXANFT :NFTマーケットプレイス

今回は以上となります。





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