起業してから2ヶ月を経て感じたこと

5月に起業してから2ヶ月が経ちました。
早いもので、、、と言いたいのは山々ですが、全く「早いもので」という感覚ではありません。どの言葉を使うのが適切か迷いますが、この2ヶ月とても長かったなぁ、という気持ちの方が強いです。悪い意味ではなく濃度が濃い上に量も多くて。
今日は、今現在サラリーマンで心の中でなんとなく「会社辞めて独立でも」とモヤモヤしている方や、野心溢れる若い世代の方に、何がしかの参考になればと思い書き出してみます。

そもそも私が独立を選択したのはなぜか?
という問いを受けることがあります。これについては少し返答が難しいなぁと感じています。というのも、基準が「独立かサラリーマンか」という判断基準ではなかったからです。つまり、いわゆる「会社辞める=独立」という図式に頭の中が直結していなかったのです。その図式って、そろそろ終わりを迎えるのではないかと。独立か否か、というよりは「これからの働き方ってどういう形態があり得るだろうか」という疑問を持ち続けており、その答えをこの機会に探ってみてはどうだろうか?という想いの方が強かった、という表現が正しいと思います。

世の中ではシェアリングエコノミーが市民権を得てきています。
モノやスペース、最近ではスキルに至るまで。その流れで見れば、パフォーマンスの高い人材を企業同士(行政も参戦すると思うけれど)がシェアする時代は確実に来ると思っていたのです。それが先ほど書いた「これからの働き方の形態」のひとつではないだろうかと。この考え方、パッと聞いた時には「へーそういうのありそうだよね」というように感じると思います。確かに、直感的にあり得るよな、と思える内容であると。

独立起業するにあたり、やはり成功したい、儲かりたいという想いは誰しもが抱いているものだと思います。もちろん開発したものが売れに売れて上場するなどの典型的な成功の形もあると思いますが、それとは異なり地味ではあるものの、複数の企業や団体・行政などの名刺を持ち、それぞれと継続的な仕事をしていくというスタイルがこれからはある一定のところまで浸透していくのではないかと感じるのです。私はそこに乗り込んでいこうと決めたのです。なのでとてつもなく大きな仕事やシステム開発を当てて大儲けしてやる!!!といった考えはありません。目的はそこには無いのです。

さて。
7月で独立起業してから2ヶ月が経過し、私なりに感じたことをお伝えできればと思います。経営者の諸先輩方からしたら鼻息みたいな話だと思いますが、そのへんはご勘弁ください。

まず一番大きなことは、「あせらないこと」。
これはとても大きな経験だったと思っています。

独立直後は、とにかく様々な面において不安ばかりが先行します。
そんな中、これまで以上に結果を早期に求める傾向が強くなっている自分に、ある時気づきます。どのタイミングで気づくかは人によりけりなのでしょうが、幸い私の場合、2週間目くらいにそのことに気づかされることが起きました。特段大きな事件でもなんでもなかったのですが、自分自身で敗因を考え続けた結果が「あせりすぎたか」というものでした。

それに気づいてからは、ある意味で「なるようにしかならないな」と思えるようになり、様々な面でゆとりができてきたのです。いやいや、独立直後にそんなこと考えている余裕なんてないよ何言ってんの!という方こそ、ほんの少しで良いので立ち止まってみてください。無駄に焦っていること、あると思います。

そして、これこそ独立した人それぞれにより事情が大きく異なる可能性が高いですが、起業して2ヶ月経過した程度では驚くほど仕事をする環境は未整備であるということです。つまり、起業時は法人設立にあたっての諸手続きをわたわたやり、そこから法人口座を開設し、なんとか請求書を発行できるところまでは漕ぎ着けます。しかし法人口座を開設するのも、なんだかんだいって平然と1ヶ月程度はかかったりしますし、それを経てから法人名義のクレジットカードを作ったりしていると、あっという間に2ヶ月なんて経過してしまいます。例えるなら北伐に行きたい諸葛亮と、内政ガタガタだから今はやめてほしいのよと訴える費禕とのせめぎ合いのような感覚。だから起業したての時はとにかく時間が足りない。今でも全然足りないですけど。

おかげさまでお仕事のご相談やご依頼は、なんだかんだで途切れることなくいただいており忙しくさせていただいています。前にもFacebookなどに書きましたが、「何屋なのかわからない」という状況というのは、今後より一層強くなっていくと思うのです。そしてその「何屋かわからない」という状態は、ただ単に「ひとつの業種でくくれない」ということだけでなく、「働き方そのもの」に触れていくことになっていく確信があります。

そしてその何屋かわからない「働き方」こそが、これからの「生き方」に通じているのではないだろうかと。そんなことを考えながら、3ヶ月目も突っ走っていくのです。

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