星のグラス

他に誰もいない

屋上の海原で

君は花火を見ていた

光を受けながら

泣いていた

そのことに気が付いたのは

頬を伝う涙が冷たかったからなのに

世界に誰もいないなら

カクテルグラスの中を泳ぐ星に

願う夜だって




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