ひとまずエピローグ「つながりの力で」
さて、本年度の2017年度の「クリエイティブアウォード関西」”じっくりしっかり”のエントリー締切まで後数日となる2017年9月(https://creativeaward.jimdo.com/)ここまで、前半は2012年の「伝書鳩」から"対話"としては「d.f.s」、そして"批評"としては「クリエイティブアウォード関西」にそれぞれ姿を変えつつも「評価が定まっていない」方々を応援する事自体は継承されているこれまでの”流れ”の説明を。
そして後半は特に多くの有志によって無償(運営的も含めれば実質赤字)で自主的に継続され続けている「クリエイティブアウォード関西」の「変化し続けようとしている」からの事務局のこれまでの”試行錯誤”をありのままの形で紹介させていただいた。これから”始めよう、続けよう”と思っている方にとって何かしらの参考になっていれば幸いである。
また、このタイミングで一度文章に、なぜ言葉にしたのかと言えば「d.f.s」「クリエイティブアウォード関西」がそれぞれ早くも5年目を迎えるにあたって、対話なので”全てを許容している”「d.f.s」。と批評なので”あえて断腸の想いで”選んでいる”「クリエイティブアウォード関西」それぞれを「同時進行している意図」を整理し、言葉にして紹介しておく必要性を感じたからでもある(これについては、勝手ですが、少なくとも自分にとっては今回で整理できた気がしています)
そして最後に、今回のタイトルに「つながりの力で」とつけた理由を。これは特に「つながりの力で関西圏の想像力を可視化する」をテーマに掲げて続けている「クリエイティブアウォード関西」を数年間続けていく中で周囲からかけられた「高額の賞金は出ないのですか!」とか「どういった直接的な”メリット”があるのですか?」へのこちら側、事務局からの問い掛けへの返事を込めてつけさせていただいた。(もちろん高額な賞金を出すのが可能ならその方が良いのも理解している)
かって行っていた「伝書鳩」そして現在も続けている「d.f.s」「クリエイティブアウォード関西」。その全てが経済効果としては当たり前に微力であるし、そういった事への価値が優先順位として高い方に対し直接的な”メリット”を提供する事ができていないのは現状「確かに間違いのない事実」だとは思います。
ただ、それでも逆に、そして素直に問い掛けたい。では「伝書鳩」「d.f.s」「クリエイティブアウォード関西」といった、この数年間にわたって続けられている自主的な有志のつながりによる、ある種のフリーミアムな非営利プロジェクトは、では「何も生み出せていないのか?」「意味がないものですか?」と。
ここで何かの結論を求める気はもちろんないが(それに”それぞれに違う”のが一番だとも思う)ただ少なくとも個人的には事務局としては声を大にして”それでも”言いたい「生み出せている、意味はある」と。この数年間「つながりの力で」多くの直接的な”メリット”はなくても、多くの「お金に変える事のできない」「言葉にする必要のない」財産を得る事ができたと思っているし、同時に、自分だけでない誰かの「笑顔を創る」事に”少しだけ”貢献できているのでは?考えているからだ。
そして、それはチャーリー・チャップリンはかって『行動を伴わない想像力は何の意味も持たない』(imagination means nothing without doing)と言ったが、でも今は「つながりの力で」そんな特別な「誰か一人」だけではなく「共に動き、共に叶える」クリエイティブシェア。そんな確かな意味をもつ未来を創る事ができると信じているからでもある。
うん。これからも”じっくりしっかり”頑張ります。まずは10年。