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すべての見えない光

歴史と現代、フィクションと事実をタイムリーに重ねつつ、それでも私は心に光をイメージしたい。と思った話。

第2次世界大戦中、ナチスの占領下にあったフランス、サンマロを舞台にしてパリの博物館に勤める父のもとで育った目の見えない少女、そして孤児院で幼い日を過ごし、ナチスに無理やり入隊させられ技術兵となったドイツ人兵士のストーリーが時系列、立場を交互にしながら展開。

最後に「一瞬だけ短く交錯する」

大好きなアンソニー・トーアのとても美しい作品「すべての見えない光」

そのネトフリ連続ドラマを週末はようやく4時間ぶっ通し、没入して一気鑑賞したのですが。とてもよかった。

・・と、鑑賞後に知ったのですが。目の見えない少女を演じた新鋭のアリア・ミア・ロベルティ。「彼女自身が実際に視覚障害者」で、またこれまで「一度も演技経験がなかった」らしい。

えええ〜。本当に目が見えなかったの!てか、演技うますぎだろ!と。ちょっと驚き。

閑話休題。

うん。分断がきな臭く世界を覆う現在。どうしても本作品の「少女と兵士の姿」に歴史と現代、フィクションと事実をタイムリーに、具体的にはウクライナ、ロシアの事や(実際にエキストラにはウクライナ難民の方もいたらしい)イスラエル・ハマスの事を重ねてしまって、鑑賞しながら脳裏に色々な感情が浮かびましたが。

日常をちゃんと歩みながら。日本の地震被災者の方はもちろん、世界中で「非日常を過ごさざるを得ない方々へ」気持ちを寄せる事はちゃんと持っていたいと思う。

仮にそれが自己満足かもしれず、直接的な行動までは繋がっていなくても。それでも「見えない光」頭の中で光をイメージすること。それ自体が大切だと「私」は思うから。

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