ミモザイズム 1
"私が筆を取るからには、嫌でもこうなってしまう。なぜなら私が 天命に抗えぬ大天才だからです。"2023年発刊の本書は若手キュレーターと天才?アーティストによる美大、現代アートコメディ。第一弾。
個人的にメタバース上で芸大が創ろうとしているので、参考に手にとりました。
さて、そんな本書は美大の学生で"現代アートと人の橋渡し"キュレーターとして評価されるも金にこだわる福沢、そんな彼が教授に頼まれて手伝ったデッサンの授業で天才芸術家の娘なれど、絵は"めっちゃ下手"しかし、不思議なカリスマ性をもつ花屋敷みもざと出会い、展示の企画を持ちかけた事から物語は動き出すわけですが。
著者自身も美大出身というわけで、美大あるある、あるいは現代アートあるある的な拗らせ気味な登場人物達やセリフにニヤニヤしてしまいます。
また主人公の一人、花屋敷みもざは(絵はともかく)作品を語るときは自信たっぷり、やたらと饒舌なのですが。ヒロイン?として意外性があって新鮮。『現代アートって何だろう』についても考えさせられます。
美大出身、あるいは現代アーティスト志望の方にオススメ。
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