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キョウト自転車生活

"京都の町は、急な坂道があまりないので、自転車で走り回るのに向いている。ゆえに自転車好きも多く、自転車文化度も高い。"2004年発刊の本書は、文系女子チームがほぼ自転車のみで取材した、自転車好き達による自転車好きな人の為のキョウト自転車生活満喫のための一冊。

個人的にはそもそも自転車に特に関心がある方ではなかったのですが。移住して、環境のあまりの快適さから自転車生活にすっかりはまってしまっている事から(堀川通りは至高!)本書を手にとりました。

さて、そんな本書は大阪の編集事務所ワークルームの文系女子チーム『自転車取材班』のメンバーたちによる市内のサイクリングコースの提案からはじまり、"きょうはどこへ何をしに?"とカフェや雑貨屋、本屋に映画館といったスポット紹介が間に筋金入りの自転車好き達のコラムを挟みながら収録されているのですが。

移住して1か月。緊急事態宣言という"追い風"もあって、連日のように新調した自転車で夜の京都市内をひたすら走り込んでいる自分にとっては、本書で紹介されるコースやスポットは【確認しつつ、さらなる修正を考えさせてくれる】実用的な内容で、とても参考になりました。

また、本書は京都メッセンジャーKAZEやNPO環境市民、KCTP京都サイクリングツアーの主要メンバーや、六曜社他のお店の方々といった自転車を愛する市民の方々の協力によって編集されたせいか。いわゆる『京都の観光ガイド』といった内容とは一味違う、タイトル通りに地に足がついたような【日常生活に密着したような内容】で。

特に個人的には京都大学自転車競技部OBによる『京都は自転車にとって最高の環境である。なぜか。市内が【平坦で走りやすいからではない】京都を囲む【山々を越えていく峠が幾つもあるからである】』には、すっかり、かっての平安京エリア、いわゆる洛中に囚われて内向きになっていた今の私には視界が外に広がるような言葉で、新鮮でした。

京都に引っ越して自転車生活を始めようとしている人はもちろん、レンタサイクルでの京都観光に興味がある人にもオススメ。

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